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第202話「大晦日の夜の過ごし方…その3・我が家の大晦日に魔王が降臨したようだ？」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い？」…が眷属育成計画中なのですw

大晦日のお昼は軽く済ませての、カレーライスでしたぁ。あと中華スープね。

まあ、レトルト増産品なので、お手軽感この上なく。しかしトッピングは自由なので、弟たちは大喜びの模様だった。

トッピング？そりゃ、あなた！我が家のトッピングって言えば…「結局、クロちゃん弟はポン酢派で落ち着いたのね？」

『…そ、そうですね…兄上殿…。』

「ふ〜〜〜ん。」

で、菅原（すがわら）くんは醤油派、橘花（たちばな）くんはマヨネーズ派、あやっちと2L （トゥエル）とソース派で変わらずですか…。

『お兄ちゃん、なんかツヤツヤしてるねぇ？』

え？そうかなぁ？…まあ、想定外の午前入浴となりましたからね（？）

そして大人しく、珍しくケチャップを使う事もなく、黙々とカレーを食べ続ける乙女ちゃん。そう、このピリピリムードは、さすがの兄もクロちゃん弟と乙女ちゃんを説教した事による弊害であった。

しかし、カレーにポン酢って合うのだろうか？

『カレーは飲み物ニョロよ。カロリーゼロニョロね？』

4R （シリュウ）のやつ、また余計な事を。乙女ちゃんの奴、ギッって睨んでお皿を持ってキッチンに行っちゃったじゃないかぁ。

音声【4R （シリュウ）先輩は空気を読まない人ですからねぇ…はぁ。】

いや、そこのダメ天使。お前にこそKYと言う文字がよく似合うだろ。

『何を言ってるニョロ！カレーにソースを足すとか、意味が分からないニョロよ！！』

ああ、そうだよねぇ。4R （シリュウ）ってば、そんな嫌味を言うような性格じゃなし、ただの天然発言なんだよねっ。

『やめて下さい！悪いのは僕なんですからっ！！』

ああ、クロちゃん弟よ。悪いのはお前じゃない。お前じゃないんだよ〜〜。

「悪いのは俺だっ！！そして、クロちゃん弟も乙女ちゃんも謝ったんだから、もうこの話しはこれでおしまいだよっ。」

俺は断言する。我が家にとっても初めての大晦日？多少のトラブルも致し方あるまい。

「何よりも、お前たちは俺の大事な家族なんだからなっ！！」

ああ、言ってやりましたともっ！

『兄上っ！！』『お兄ちゃんっ！！』

菅原（すがわら）くんと橘花（たちばな）くんが、俺にガバッと抱きつき、俺は感無量であった。うんうん、そしてゆっくりと、それにクロちゃん弟も加わった。

『兄上殿…。』

「うんうん。分かってるよ。」

俺はギュッとクロちゃん弟の背中を抱いた。これが家族の温もりかぁ…。

副音声〔これが家族ってものなんだね…。〕

あやっちが、そう呟いた。そうなんだよ…これが家族なのさぁ。さあ、あやっちも…。

『兄さぁぁぁん！！！』

「ぐへぇっっ！！？？」

キッチンの陰から乙女ちゃんが突っ込んで来たのは良いんだけどっ、ちょっ、みぞおちがぁぁぁ…ぶおぉぉ（苦）。

『私、タピオカ我慢するからぁぁぁ〜〜！！』

正直、それはどうでも良い気がする。おそらく、乙女ちゃんはキッチンの陰で様子を伺っていたと思しい。しかし、俺は痛みに耐えて頑張った。

そして妹と、弟を一緒にまとめてギュッとした。あれ？ある意味、これキャピキャピだった？？

で、あやっちはと言うと…。

副音声〔あ、僕はいいかな？〕

ガビィィィン！…である。そして2L （トゥエル）は生暖かい目で俺たちを見詰めているのだった…。

◇ ◇ ◇

音声【4R （シリュウ）先輩、おせちに近付かないで下さい。】

『その言い方は何だニョロよ？？失礼ニョロよ！』

何やら、1階の居間では既に抗争が勃発しているようだ。届いたおせち…なんと、そのお値段は3000神貨。即ち300億円のおせちのお重が我が家の食卓の上にデ〜ン！と置かれているのだ。

まあ、初めてソレを見たら、これは何だ？と思うのは致し方あるまいが、受取人の2L （トゥエル）はおせちの番人と化していた。

本日は大晦日でもあるし、メインはおせちだけども、それだけじゃないんだなぁ。

「…しょうがない。2L （トゥエル）はそのままこの場で待機。食卓を死守せよっ！」

音声【閣下。了解しましたっ！！】

返事は良い。返事は良いんだけどな…最終的にグダグダで終わるのが駄目天使の所以であるが。

しかし、ここに2L （トゥエル）を配置となると…俺の助手は誰にするべきか？

「……。」

音声｛…御主人様、なんですか？私に何か不満が？｝

いや、不満か？不満じゃないかと言えば、不満しか無いのだが？

「…いや、あんた。物が持てないじゃないのっ！？」

うちのE5（エコ）さん、いつまで3D立体映像なの？今日は上から下まで、色々と運ばなきゃならないのよ？4R （シリュウ）は手が無いしさぁ。

『俺の頭の上に乗せるニョロよっ！！』

「…いや、さすがにそれは無いでしょ。」

そこまで俺も鬼じゃ無いし。

既に第一陣は出発しているのだ。勿論、それは俺の可愛い弟たちだ。

そんな弟たちの作った野菜サラダ…田崎家固有種の大根とニンジンを使用した豪華仕様に、橘花（たちばな）くん特製マヨネーズドレッシング。これがマズイ訳があるまい。今頃、みんな喜んでいることだろう。ふふふ。

「さて、ローストビーフと酒類はビビさん達が運んでいるし、俺の担当はジャガイモたっぷりの煮物なのだが…。」

予想以上に多い。これこそ重箱を使用し、各フロア用に6箱。正直、もうシンドイ（汗）。いや、ジャガイモくれた芋明神さんには大変、感謝してますけどねっ！

音声｛だって、しょうがないじゃないですかっ（怒）。世の中、御主人様の御都合主義だけで進むと思ったら大間違いですからね！私はあえてのストッパー。社会の荒波を思い出して下さいねっ！！｝

うっわ。メンドくせぇ。って言うか、パワハラ怖いっ（震）。俺のトラウマが…。

副音声〔秋刀魚持ってきたよ。どうしたの？〕

うぉ！？なんと言うグットタイミング！！さすがは我が孫認定、あやっちの参入。

「ちょ、あやっち。手伝ってくれる？」

副音声〔良いよ。運ぶの？〕

そうそう。超能力少年のあやっちが手伝ってくれれば、もう言うこと無いよ。

「じゃあ、E5（エコ）さんは猫八部衆に声掛けてきて。ミチとか、秋刀魚の塩焼きで釣れば何とかなると思うし。」

音声｛え？私がですか？パワハラですね。｝

…ちきしょう。3D映像だからブチのめせねぇぇ。

「いいから、早く行きなさいよっ。」

もうE5（エコ）さんは無視して、俺たちは屋上に向かった。だって、あやっちはお重をフワフワと空中に浮かべて運んでいるし、俺ってば手ブラである。もう悠々自適だ。

「屋上のカア君に1つ、3階のBM（ベム）たちに1つと、大会議室の執事長室に1つ、2階の観葉植物6姉妹（シスターズ）に1つ、1階は店舗フロアに1つ、地下室用に1つだな。ああ、忙しい。」

副音声〔置いてくるだけなら、僕だけでも良いよ？〕

いやいや。そんな、あやっちだけで行かせるなんて、心配で心配で心臓の動悸が止まらないよ（え）。

「良いって。って言うか、本当は俺の仕事だからさぁ。」

ホントにあやっちは良い子である。そんなたわいも無い事を言いつつ、俺たちは屋上に顔を出した。階段がしんどい…。

『ヤア。御苦労サマ…。』

『……。』

あ、カア君と共に一緒にいるのは、予想外にも海産物軍団のリーダー、赤い大鷲風のホチョさんであった。いやまあ、我が家の数少ない鳥仲間ではあろうが。

「おやおや〜？ホチョさんリーダー。今日は大晦日ですね〜。」

プイッて俺を無視するのはいつものパターンなので、どうということもない。

置かれたサラダやお酒類を見ると、さすがにこの量はカア君1人では消費出来ないだろうしね。

副音声〔ココに1つ置くね。〕

ゴザの上に、あやっちがお重を1つ置いた。勿論、超能力でだ。

だけども、なんかお花見気分でこれはこれでアリだな。頭上のクトグァさんも嬉しそうだし（？）

「んじゃま、カア君。ホチョさんをよろしくね。良いお年をっ！！」

『アア。来年モ迷惑ヲ掛ケソウダガ…ソコハ容赦シテ欲シイナ。良イオ年ヲ…。』

これはご丁寧に。ペコリだよ。

たまには麒麟の號竜たちとも遊んでやりたいけど、今日はこれでお暇させて頂こう。収拾が付かなくなるからね。

「行くよ、あやっち。」

副音声〔はい。次は3階かな？〕

その通り！天才か？3階は2ヶ所あるのだが、先に拡張物置部屋へ行こうと思う。

だって、何が心配かって…例のハッピールームである。単に貪欲なハッピーが居るだけの場所ってだけ。

「BM（ベム）とBL（ベラ）が居るから大丈夫とは思うが、既に食い尽くしていなければ良いのだが…。」

そもそもまだ夕方の5時ちょっと前だからね？いや、さすがにそれは無いだろ。と…思った俺が甘かった（震）。

「…いや、別に良いんだけどね？」

『あんちゃん…（涙）。』

うむ。もはや八割がた、食い尽くされた後であった。なすすべも無く、ただただBR（ベロ）が泣いていた。

そうね、BR（ベロ）にはまだ、第五元素（アイテール）循環回路を搭載していませんでした。あしからず。

いや、それは分かるけど、今までの行いの結果だからなぁ。

「心配するな。お前にもそのうち、ちゃんと第五元素（アイテール）循環回路を付けてやるからさぁ。」

『そのうちって、いつだよぉぉぉ！！？？』

紫色のタヌキ、激怒の画。

「にしても、まさかのBM（ベム）とBL（ベラ）が真っ先に平らげるとはな…。」

『ボフッ…。』『ボフッ（謝）。』

珍しくBM（ベム）がうつむき、BL（ベラ）も恥ずかしげに謝るんだけども。

「いや、謝る必要は無い。長い大晦日の夜、そこは自己判断で構わないさ。」

だけども、ちょっとそこのハッピー？我が家の聖獣が腹丸出しの状態で、満腹感のグダグダさでダラけている姿は如何なものか？ましてやお前、友情に目覚めたんちゃうんか？BR（ベロ）、ガン泣きしてんぞ？

「…所詮、友情より食欲か…。」

『ううう…ハッちゃん…恨むぞぉ。』

ああ、怖い。食べ物の恨みは怖いって言うし（震）。もう怖いので帰ります。

「あ、その前に。BM（ベム）にはコレをあげるよ。」

すっかり忘れていました。もはやタンスの肥やしとなっていた「隕石鋼(メテオスティール)の杖」だ。

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《宝物庫〈Ω〉展開》

在庫：25種類

◯6万2千71神貨

◯竜脈結晶〈1/4〉

◯儀来（ニライ）の殻

◯猫の千両箱〈500円玉等価交換 SR（スーパーレア）〉（猫の小判×107）

◯隕石鋼(メテオスティール)の杖〈鑑定不可〉

◯猫のへそのゴマ〈五百円玉等価交換 UC（アンコモン）〉

◯猫のダイヤモンド〈五百円玉等価交換 UR（ウルトラレア）〉

◯グチャグチャ折り鶴〈霊鶴・千寿が宿った折り鶴〉

◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント10ポイント〉

◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント30〉

◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉

◯第六周期複合（セシウス）鋼の大太刀（火）

◯第六周期複合（セシウス）鋼製の針（×8）

◯第六周期複合（セシウス）鋼の扇子〈菊華模様〉

◯第六周期複合（セシウス）鋼・軟鋼弓〈小型〉

◯第六周期複合（セシウス）鋼の大楯〈星〉

◯第六周期複合（セシウス）鋼の鞍（×1）〈小型〉

◯水風船〈神の遊具〉

◯練丹〈下級仙薬〉×18

◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉

◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉

◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉

◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉

◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉

◯布袋の運札〈運命を超える御札〉

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鑑定不可って何だ？まあ、ポイントで購入したものなので、どうでもいいか。

何より、やっぱりBM（ベム）には杖が似合うと思うんだよねっ！

「うぉっ！？重いっ！！」

出したはいいが、重くて俺には持てなかった（汗）。

っていうか、コレはあれだな。俺が装備出来ないパターンのアレだ。

副音声〔大丈夫？はい、コレだね？〕

ホラ。落とした杖を、あやっちは平気な顔で受け取って、そしてソレをBM（ベム）に受け渡してるし。

『ボ、ボフッ！？ボフッ！！』

あ、良いんですかっ！？ありがとうございますっ！！…って感じかな？BM（ベム）の喜びが伝わってくるけど、ごめんなさい。ポイントで貰ったやつです（汗）。

「え〜と。そんなに大事に使わなくてもいいぞ…あ、ちょっと契約鑑定していい？」

そう言えば、BM（ベム）もBL（ベラ）も進化してるんだったよ。

『ボフッ！』『ボフッ。』

特に問題ないとのこと。

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BM（ベム）♂

種族〈妖怪仙人〉

階級〈妖熊・玩具種→金熊・玩具種〉

カテゴリー〈1.1-〉→1.6-

戦闘力 20

防御力 20

生命力 15

回避値 10

知能値 15+5

器用値 10+5

魔力値 15+5

仙属性（タオ）16

光属性（ルーメン）15

戦技（バトルアーツ）

ぬいぐるみパンチ

発勁

震脚（NEW）

固有戦技（パーソナルアーツ）（NEW）

金発勁

固有能力（パーソナルスキル）

金仙骨〈王桃〉

ダメージ吸収〈ぬいぐるみボディ〉

妖怪仙獣化〈蒼山吹熊〉全ステータス2乗

第五元素（アイテール）循環回路搭載「超生体循環」

竜脈補正効果（契約）

能力（スキル）

妖怪仙人朴訥勤勉防御長男変身超感覚発勁金（NEW）

魔力系（マグス）術式

下位（基本三原理）光属性（ルーメン）付加（ギフト）

下位（基本三原理）光属性（ルーメン）魔道弾（ブリッド）

下位（基本三原理）光属性（ルーメン）誘導波動（ソリュード）

神仙術式

〈練丹〉精製技能++

〈仙丹〉精製技能+

〈神炎炉〉調整技能-(NEW)

称号

G3（ジザ）さんの助手

装備

隕石鋼(メテオスティール)の杖〈杖〉（NEW）

属性：隕石鋼(メテオスティール)LV100〈特殊兵装（ユニーク）級〉

付与効果：頑強〈物理増幅200%〉

超打力〈原子核粉砕〉微

自己再生・自己修復

耐久値：300

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おお、BM（ベム）は順調に数値を伸ばしているな。

そもそも、階級が妖熊・玩具種から金熊・玩具種になっているけど、何が違うのかイマイチ分からん。ぬいぐるみが素体のせいか、見た目も変わらないし。

だが、まさかの隕石鋼(メテオスティール)の杖だよ。超打力〈原子核粉砕〉って何だよ。コレ、予想以上にヤベェ（汗）。なんてもん、ポイントで売ってるんだよ？恐るべし、異世界産業クレセントだ。

まあ、BM（ベム）なら悪用しないだろうけど。うん。

次はBL（ベラ）の身体情報（ステータス）だな。

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BL（ベラ）♀

種族〈妖怪仙人〉

階級〈妖熊・玩具種→銀熊・玩具種〉

カテゴリー〈1.0+〉→1.5+

戦闘力 18

防御力 20

生命力 15

回避値 13

知能値 15+5

器用値 12+5

魔力値 15+5

仙属性（タオ）15

火属性（イグニス）14

戦技（バトルアーツ）

ぬいぐるみパンチ

発勁

整勁（NEW）

固有戦技（パーソナルアーツ）（NEW）

銀発勁

固有能力（パーソナルスキル）

銀仙骨〈王桃〉

ダメージ吸収〈ぬいぐるみボディ〉

妖怪仙獣化〈緋白色熊〉全ステータス2乗

第五元素（アイテール）循環回路搭載「超生体循環♀」

竜脈補正効果（契約）

能力（スキル）

妖怪仙人包容力母性防御長女変身超感覚発勁銀（NEW）

魔力系（マグス）術式

下位（基本三原理）火属性（イグニス）付加（ギフト）

下位（基本三原理）火属性（イグニス）魔道弾（ブリッド）

下位（基本三原理）火属性（イグニス）誘導波動（ソリュード）

神仙術式

〈練丹〉精製技能++

〈仙丹〉精製技能+

〈神炎炉〉調整技能-(NEW)

称号

G3（ジザ）さんの助手

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え〜と。こちらも階級が妖熊・玩具種から銀熊・玩具種に進化。

BM（ベム）が金熊でBL（ベラ）が銀熊ってわけだ。なるほどねぇ。

ともあれ、回る場所が多いので、ここで道草（？）を食ってるわけにもいかない。

そりゃ、助手のあやっちが居るおかげで、肉体労働からは解放されたけども！

なので、まあ、色々ちょっかいを出しつつ、大会議室や2階、店舗フロアと地下室は端折ってみた。書かないけれども（？）、そこは真面目に働きましたとも！主にあやっちがねっ！！

俗に言う、これが割愛と言うものか…。

「ふぅ…終わったなぁ…。」

音声｛暇そうですね…御主人様？｝

E5 （エコ）さんはさ、今、俺が仕事やった感を出したばかりだというのに、何を見ていたのか？お前の目は節穴か？

「…で？ミチ達は揃ったの？」

音声｛そうですね。揃ってますから、早く秋刀魚を焼いて下さい。｝

コイツ、なんて言い草でしょうか？しかし、確かに、あのデブいミチを始め、我が家の猫八部衆が勢揃いしているではありませんかっ！ある意味、感動です！！あ、ハッピーだけは除外してあるけどね。

「ちよっとルル君！！そんなに控えめにしなくても、お前は最高の天使だぞぉ〜！」

『フニャ〜ン（照）。』

一歩引いた感のある我が猫天使…ルル君を抱き上げて、俺はモフモフを堪能していた。ああ、最高です！このまま安らかに眠りたい。

『ミャッ！！』

「あ、シーちゃん、痛いっ！？」

音声｛はい、苔精（モース）の薬丹（メディック）！！｝

シーちゃんに引っ掻かれての、悲鳴を上げての、E5（エコ）さんの治癒魔法という、いつものワンセットである。どうってこともない。

「はいはい。焼いてきますよぉ…でも大根おろしの量が少ないから、ルル君たちのは大根おろし無しだからねぇ…。」

それと、塩焼きだけど、猫用に塩分控えめに（？）。って言ったら、ブーブー大合唱しやがった。アンタ達の為でしょがっ！？

◇ ◇ ◇

大晦日の夜…そう、ソレだね！！俺はE5（エコ）さんの電子情報枠（ウィンドゥ）表示で「紅白歌合戦」を視聴していた。

これはUooTubeの生配信。それ違法ですよ？案件である。

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(*´꒳`*)｛私はこんな事をしていて良いのでしょうか…。｝

［……映像ダウンロード中……再生中……］

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E5（エコ）さんが何かを言っている。だが俺は秋刀魚の塩焼きに夢中であるし、無駄な雑音を流さないでくれ。もう少し音声が明瞭なら尚、良かったのだが。

「しかし、今年は観客無しの武道館かぁ…世知辛いねぇ。」

音声【閣下、コロナの件ですが…。】

「やめてっ。言わないでっ！！」

2L （トゥエル）のやろう、余計な案件を更にぶっ込むつもりか？どうせ我が家に関連しての神様達の仕業でしたオチとか言うまいな？まったく、この大晦日に知ったことか。

俺は現在、食卓で寛ぎながら、代わりばんこで来る猫たちを膝の上に乗せて、モフモフしている最中だと言うのに。

ちなみに、今は我が家の招き猫…ミミちゃんモフりタイムです。

『ニャ〜ン♪』

それにしても…おせちも旨いし、煮物も旨い。乙女ちゃんは野菜サラダ食べ過ぎ。橘花（たちばな）くんはローストビーフしか食べない。4R （シリュウ）はツチノコ状態。ツチノコの葦原（あしはら）は俺のコーヒー牛乳しか飲まない。

「我が家はメチャクチャだなぁ（笑）。」

『お兄ちゃん、菅原（すがわら）がキンピラ人参大根を離さないんだよっ！！』

え？それは橘花（たちばな）くんの涙の訴え。

見ると、確かに菅原（すがわら）くんが黙々とキンピラ人参大根を口に運んでいた。

「いや、キンピラ人参大根が無ければ秋刀魚を食べれば良いじゃないの？あ、売り切れだった…。」

クロワッサンを食べれば良いじゃないの風に言ってみたが、ほぼ無反応なんですが…。

音声【そのネタは、多分、皆さん分かってないと思いますよ？】

あ、そう。我が家の大晦日、1番人気は勿論、秋刀魚の塩焼きである。

『兄上殿…秋刀魚はもう売り切れですか…。』

クロちゃん弟よ、そんな絶望的な顔をするほどか…。

そして2番人気がコレ…ビビさんとユナさんが秘密裏に作っていた「キンピラ人参大根」なのであるっ！！そりゃまあ、原材料は白ねこ島産の田崎家固有種…一口食べれば、もう箸は止まらないってほどに！！

「でもみんな、小鉢でちゃんと食べたでしょ？残りは自由だし、乙女ちゃんはさっきから野菜サラダしか食べてないでしょ！」

『何よ、兄さん！？野菜サラダこそノンカロリーじゃないのっ！？』

えぇぇ…そのくだり、まだ続いてたのぉ…。

副音声〔橘花（たちばな）くん。良ければ、僕の分をあげるから。〕

あやっち、実は少食なのである。だけど、おじさん？が甥っ子から小鉢を貰うの画…微妙だな（笑）。

『笑わないでっ！！』

怒られたっ。俺は年越しそばの準備をする為、逃げ出した。

準備って言っても、すでにビビさんが蕎麦を湯がいてる頃合いだし、俺は海老天を出してレンジでチンするだけの簡単作業だ。そして蕎麦の上にドーーン！だ。

「お前たち！年越しそばもあるんだから、食べ過ぎるんじゃないぞ〜〜？」

『『『はぁ〜〜い。』』』

返事だけは良いな。

『親方様、俺はギブアップニョロよ…。』

その腹、爆発しそうだな？

音声【閣下。4R （シリュウ）先輩は放置して、僕が運ぶのを手伝いますよ。】

なんだかんだ言いながら、我が家は上手く回っている。みんな自分の役割を分かっているわけで。

「あ…コラッ！！チャンネルを変えるんじゃないよぉ！！」

俺が居ない隙に、E5（エコ）さんが紅白歌合戦から、笑ってはいけない云々…に変えやがった。弟たちは案の定、興味津々である。

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(*´꒳`*)｛弟さん達には、こちらの方がよろしいかと？｝

［……映像再生中……］

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ぐぐぐぅ…。いやぁ、まあそうだけど。笑ってはいけない云々は教育面でよろしくないかとぉ。PTAが駄目って言うし（え）？

音声【閣下…僕がいますよ？】

「う…こればっかりは致し方ないか。」

妥協案である。2L （トゥエル）にも地球（アース）電脳閲覧「覗」があるわけで。

こうして電子情報枠（ウィンドゥ）表示は2つに増えた。

でも幸いだったのは…乙女ちゃんと菅原（すがわら）くんが紅白歌合戦派だったことだ。

俺たちは仲良く並んで映像を見ていた。うん、除夜の鐘は無いけれど、こうして大晦日が過ぎ去っていくのだろう。

『兄上…演歌が少ないですね。』

「そうねぇ。年々、時代の流れだから仕方ないよねぇ。」

『…私…アイドルになれるかしら…？』

年越し蕎麦を食べながら、俺は思わず吹き出した。

「ぶへえぇぇ〜〜！？」

番組企画でメンバーオーディションをしたとか何とかの、アイドルグループが歌っていた。デビュー1年以内での紅白歌合戦出場とか、ある意味すごい。しかもプロデューサーが日本人じゃないとか？

『汚いわねっ！兄さん、何なのっ！？』

『兄上っ！！？？』

す…すまん。肺がぁぁぁ。

確かに、乙女ちゃんってば、黙ってれば美少女過ぎてアレですが。俺は樹霊（ドライアド）を見慣れちゃってるんで然程でもないんだけど、オーディションどころか道を歩いただけで即スカウトされんじゃね？レベルである事は間違いない。口が裂けても言えないけど。

「…アイドルとかダメだよ。怖い世の中だからねぇ…。」

音声【閣下、過保護ですねぇ…。】

何とでも言うがいいさ。ワイワイガヤガヤ言いながら、さ。

…そして夜が更けた。もはや1階の居間は雑魚寝状態である。

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Σ（゜д゜lll）｛はっ！？た、大変です、御主人様ぁぁぁ！！！｝

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「……ふぁ？何よ？」

って言うか、今、何時よ？

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(*´Д｀*)｛え…ちょっと、これを見てくださいっ！！｝

お化け提灯〈麻黄（まおう）〉が元旦獣の撃破に成功しました。

元旦獣を撃破したことで、〈麻黄（まおう）〉は魔王種への覚醒が可能となりました。

魔王種に覚醒しますか？YES・NO

YESが選択されました。覚醒を開始します。

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…は？

◆ ◆ ◆

田崎蓮人

種族〈秘匿種(真王)〉

階級〈権現〉

所属国〈災害竜脈の地〉

カテゴリー〈54.2+〉※変化無し

戦闘力 1251+15

防御力 1169+15

生命力 1200+15

回避値 1047+15

知能値 485+5

器用値 25

魔力値 1838+25

無属性（ウーデニア）1121+15

地属性(テラ）1153+15

固有能力（パーソナルスキル）

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV2

宝物庫〈Ω〉

聖者の贈物（ギフト）

能力（スキル）

打撃調理計算博識精密操作努力竜脈再生霊子

統治隠密命名返還猫愛権現

召喚系（インウォーカティオ）術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾

竜脈結晶化

眷属（ファミリア）

E5（エコ）さん

DS （ディス）さん

4R （シリュウ）

G3（ジザ）さん

2L （トゥエル）

契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君（若彦）

乙女ちゃん

ユズリハ（野良ネズミさん）

紅葉

菅原（すがわら）くん

橘花（たちばな）くん

リコピン

JOL（ジョリュ）

葉蘭（はらん）

水引（みずひき）

葛葉（かずらは）

榊（さかき）

千歳（ちとせ）

鳳来（ほうらい）

八手（やつで）

蒼原（あおばら）

不知火（しらぬい）

漁火（いさりび）

八重波（やえなみ）

白波（しらなみ）

鳴海（なるみ）

夕潮（ゆうしお）

芍薬（しゃくやく）

水楢（みずなら）

柏（かしわ）

梛（なぎ）

茜（あかね）

白妙（しろたえ）

牡丹（ぼたん）

鬼蕗（おにぶき）

BM（ベム）

BL（ベラ）

ユナイゼス

キュライアー

ビビアンナーシェ

イシヒメ

称号

竜脈使い

装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性：中炭素鋼（カーボンスティール）改LV220〈秘跡武具（サクラメント）級〉

付与効果：神の遊具〈風属性（エア）〉

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金（マテリアル）〉

耐久値：400+α

小型「電子情報枠（ウィンドゥ）」

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹（セフィロト）分体〉

属性：電子属性（エレクトロン）20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値：500

冬用上下スウェット〈服〉

属性：化学繊維（レーヨン）LV18〈通常（ノーマル）級〉

付与効果：物理抵抗

ぬくぬくあったかい+

耐久値：40

◆ ◆ ◆