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第2話「…ライフラインの危機?」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第2話「…ライフラインの危機?」


廊下を抜けて階段室に出ると仮設の調理台(業務用)がある。


ガスは通っていないが、ガスボンベのコンロは置いてあるし、俺個人が生活するには十分。

そして買い物依存の生活必需品確保マニアの俺である。

収納棚には上も下もギッシリ。それを眺めて満足するのが俺の性癖?だ。


例えば…歯ブラシ。


使用品は3本。未使用品は計12本。個人的にブラシ部分が大きくて柔らか目を確保。歯が弱いから!遺伝でね。


他には歯磨き粉や消臭剤、洗剤、洗顔用品など、各種各メーカーのこれだっ!っていうシリーズは集めなきゃ気が済まない。気が済まないんだよ。色が揃ってると満足です。性癖。


しかし現状、今の置かれている立場となると、もはや消費するばかりで補充不可能。

補充不可能だと!?


どうする俺?


欲求不満で死にそうだ。助けて、ルル君!


『フニャ?』


あっ、ルル君を抱えてるの忘れてた。


残念ながら、ミミちゃんとルル君は部屋で待っててね。俺は木の扉を閉め、2匹を俺の部屋に戻す。ぶっちゃけ、俺の部屋(3階)が1番安全と思われる。直感です。


すぐ戻ってくるからねっ!待っててね!


閉めたらカリカリ扉を引っ掻き、出せって主張が激しい。

ダメだよ、壁が傷付いちゃうでしょっ!コラッ〜!



さて、とりあえず洗面台があるわけだから、ずっと気になってた水道の蛇口を恐る恐る捻ってみる。


キュッ……ジャァーーーーーーーーーー。


水が出てる…。


いや、あくまで水道のパイプに水が残っているだけの可能性?

何もない空間に家が浮かんでるんだよ?水道が機能している筈がないではないか!


ジャァーーーーーーーーーー。


そう考えるとトイレの水もそうだよね?


ジャァーーーーーーーーーー。


…止まらんね?あれ?止まらないよ?

この水、どこから出てるの??


キュッ!


水の無駄だから止めてみた。勿体無い。今月の水道代が怖い。

排水された水もどこに行くのだろう?摩訶不思議。



そして水とくれば次は電気。ライフラインと言えばコレでしょう?


階段室にも蛍光灯が天井に付いてるし、壁際のスイッチをポチッと押してみる。


ポーーーーーン


驚いたことに…点灯したぞ。

明るいね。


「ヤバい。ヤバい。逆の意味でヤバいよっ!」


電線も電柱も無かったよね?なんで点灯するの?電気代どうなってんの??


落ち着け、俺!ある意味、生存率は急上昇したな。

それって、良かったのか?


ここでポジィティブシンキングだ。水が使えるし、電気もOK?

なら、テレビも付くんじゃない?情報管理だ!救援要請だ!!


もしかしたら、テレビで生中継されてんじゃない?

驚異!田崎家消失の怪…な〜んて。


俺は急いで部屋に戻る。


おっと、ただいまミミちゃん❤︎


『ニャーー。』


良い子にしてたかな?ルル君★


『フニャーー。』


よいしょっと。ルル君を抱いてテレビの前で待機。

いつの間にか隣にミミちゃんも待機。


赤ライト表示…電気は来てる…問題は電波だ。ポチッとな。


…画面に光が走る。



「………。」



待つこと30分…そうだよね。そもそも、そんな都合が良いことある筈ないよね。



結論、地上波もBSも映りません。



でもゲームは出来る!DVDは見れるぞ!


だから何だ?とか言わないように。暇潰しにはなる。我がコレクションは偉大なりっ!



しかし、ダメだったかあ…無念。 無念ついでに、充電したままの携帯電話に手を伸ばす。


最新型の携帯機種「i poon E5」だ。カラーはメタリックピンク。


ちなみに、先達(旧型)の携帯機種達はちゃんとケースに納めて保存済みです。

大切な我がコレクション達なのです。


起動したi poon E5のアプリ各種は正常に立ち上がっている。


しかし、やはりと言うべきか?電波受信の表示はゼロだ。Wi-Fiもダメかあ。

ポケットWi-Fiもあるが意味なしだな、こりゃ。


ざっと立ち並ぶアプリ表示を眺めてみる。

最近はまっていた某SDロボットモノのガチャに2万を注ぎ込んだものの、全て溶けて終わった怒りが甦る。ああ、死にたい。残り100円弱。そして年内サービス終了の告知に涙目。


それは置いておいて、置いときたくないが、電話は通じるのか?もしかしたらSNSやメールだけが通じちゃったりして…そんな抜け道、何かでなかったっけ?都市伝説的な?逃げて〜って的な?



…そんな淡い期待を抱いていた時期もありました。ええ、若かったな。



無駄。無為にあれこれと試してはみたものの…我がi poon E5よ…貴様は無能か。

いつものごとく、ポーン♪と無感情な人工知能声でペラペラと。


『ポーン♪…ヨク・聞キ取レマセン・モウ一度・入力シテ下サイ』


放置です。


と言うことで、我が愛用の携帯端末パッド「i Bood DS」も同様に放置か。

もうエッチな動画も補充不可。地獄か…。闇だ…’。



嘆いてばかりもいられまい。摩訶不思議現象ではあるが、水と電気があるのだ。

どこかに光明はあるまいか。


『ミャ?』


慰めてくれるのはミミちゃんばかり。


よーし、よーし。可愛い子だねぇ❤︎


気の済むまで撫で回すこと30分。やれやれ、俺は何やってんだ?

探索が進まんな。すまん。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈人間〉

階級〈一般市民〉

所属国〈日本〉


カテゴリー〈1.0+〉

戦闘力 6

防御力 8

生命力 6

回避値 8

知能値 26

器用値 25

魔力値 0


無属性ウーデニア0


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力


称号

一小市民


装備

上下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


◆ ◆ ◆


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