第194話「竜脈結晶の検証その1・この頭の重さは別に君のせいじゃなくてお詫びに蜂蜜をあげたい」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第194話「竜脈結晶の検証その1・この頭の重さは別に君のせいじゃなくてお詫びに蜂蜜をあげたい」
竜脈生活129日目。
おはようございます。
クリスマスが終わって3日目。12月28日になります。師走です。ああ、忙しい。
すでに元旦が迫って来てます。年末年始はノープランのまま突っ走る予定。
さて、昨日の添い寝係はハナちゃんだ。半植物系の「金華猫」とやらに進化したハナちゃんは、そのアロマセラピー能力も向上。特に尻尾の先の金色の花?からアロマな良い香りを出して、俺の眠りをサポート。熟睡しましたともっ!!
「ふうぅわぁぁぁぁ。おはよう…ハナちゃん。」
『ミャフ。』
疲れは取れたぞ。なんか悪い夢を見ていた気がする。デカい秋刀魚に追い掛けられる夢かな?ところで、イルカとクジラの違いって知ってる?あれって、特に違いは無いらしいよ?
「しかし、ひどい夢だ。秋刀魚がイルカになるとか無いよなぁ〜。」
音声{御主人様。それ、夢じゃありませんよ〜。生態調査の結果、秋刀魚亜種・イルカ亜目は総数50匹確認されていますからねぇ。}
うわっ。聴きたく無かった。俺は耳を塞ぐ。
音声{ちなみに、亜弥さん情報では、秋刀魚亜種・クジラ亜目は10匹確認されているそうですよ〜。}
やめてっ!?あやっちも爆弾を投下しないでっ!
「って言うか、クジラとかイルカって哺乳類だろ??秋刀魚は完全な魚類のはず?」
音声{御主人様ったら、今更ですよ?御都合主義ですからっ。}
絶妙な笑顔で俺の枕元に立つんじゃないよ(怒)。
そんな超小型3D立体化の姿で枕元に立つのはE5(エコ)さんだ。ミニチュアサイズとか、いつからそんな器用な真似が出来るようになった??
「…E5(エコ)さん、小さいと余計に実感するのだが…その魔力と言うか霊子量ヤバくないか?」
そう。階級が樹精皇后になったE5(エコ)さんだが、今更だが周囲の景色が歪むほどのオーラ?を纏っているわけで。
音声{あら?ちょっと漏れてました?}
「ちょっとじゃないぞ?ほら、ハナちゃんがビビって…ない?」
ハナちゃん、お腹を出してグーグー再眠モード。何ら影響も受けていないようで。
音声{御主人様?私の魔力値と生命力は御主人様の50%付与ですよ?つまり、御主人様の100%垂れ流しの我が家に於いて、私ごときの魔力で影響を受ける人は誰も居ないんですけどもっ?}
えっ?いや、ちょっと待って??俺ってば垂れ流しなの??言い方、アレじゃない?
「…垂れ流しなの?実感ないけど、そう言われるとよく分からないなぁ。」
うん。ここは何も無かったことにしよう!そして俺は忙しい。明日だって、大会議場に建具屋さんが入る日程だし、今日やれる事は今日済まさねばなるまい?そんなダダ漏れ案件、どうでも良いのだっ!
さあ、パジャマを抜き捨て、昨日のジャージを引っ張り出す。急いで着替えて、洗面台へ。
「行くぞ、E5(エコ)さん!」
音声{は〜い。じゃあ、私はノーマルサイズになりますね〜。}
ノーマルサイズだとぉ??見れば、ミニチュアサイズから等身大にUPグレード。俺と同程度の170㎝ぐらいか…うっ。ちょっと待ってくれ。
「ちょ、E5(エコ)さん?もうワンサイズ小さくなれない?」
音声{え?え〜と、無理ですねぇ。ミニチュアサイズ、ハーフサイズ、ノーマルサイズだけですから。}
いや、それ本当に無理なの?どうとでも出来そうな気がするけど?
そもそも3Dとは分かっていても、その立体感はヤバ過ぎる。もう触れそうな程の解析度で触りたい度MAX、でもスリ抜ける虚像感というか絶望感。俺の精神力がもたない気がす。
「じゃあ、ハーフサイズで…。」
音声{え〜と、嫌です。}
は?サラリと拒絶しやがった??
「え?何で?」
音声{だって、威厳がないですもの。配下の6姉妹より身長が低いとか、ありえないですものっ!}
いや、お前ぇ。ついさっきまで俺の枕元でミニチュアサイズやったやんけぇ!?
◇ ◇ ◇
白ねこ島のコテージにやって来ました。コテージを出て向かう先はビニールハウス菜園である。テクテクと砂利道を進む俺とE5(エコ)さん。E5(エコ)さんの場合は歩いているのか定かじゃないけどさっ!
で、今日からちゃんと働こうと思います。ちゃんと自分の手で野菜を植えて、水を撒いて、収穫したいんですよ。働いてるなぁ…と言う実感が欲しいんですよ。
音声{そもそも、改造メニューで植えてるだけですよねぇ?}
「…え?なんて?え〜と、あっ!?キャベツが増えてるっ!?」
E5(エコ)さんのツッコミなんざ、ハナから聞いてない俺は、改造メニューの畑に増えた項目に驚きの声をあげた。
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箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU+
>植生改造LV1>>
>畑>>
>トマト〈必要霊子7〉
>キュウリ〈必要霊子7〉
>ナス〈必要霊子7〉
>カボチャ〈必要霊7〉
>イチゴ 愛ベリー〈必要霊子15〉
>ピーマン〈必要霊子15〉
>キャベツ 田崎家固有種〈必要霊子50〉
>大根 田崎家固有種〈必要霊子50〉
>人参 田崎家固有種〈必要霊子50〉
※1本あたりの霊子消費量です
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キャベツも田崎家の固有種になってる。
コレって、確かクリスマスに持ち込んだ食材だった筈。サンドイッチの具材だ。
「…これもヤバい匂いがするなぁ。だけど、今は大根とニンジンで手一杯だからなぁ…。」
クリスマスの期間中、収穫してなかった大根とニンジンが心配だ。
見えてきたビニールハウスに、俺の心ははやる。水撒きも最近はあやっちに任せっきりという体たらく。いかんよ、俺よ。家主としてそれで良いのか?と。
「お邪魔しま〜〜す。」
ビニールハウスに入った途端、ああ、ここは真夏かな?と思う暖かさ。最高です。
温風機が実に良い仕事をしている。電気問題が解決した今、電気は使いたい放題?だし。
「さてと、さっそく水撒きを…?」
しようと思ったのだが…頭上を飛び回るのは、女王蟻の葉蘭と親衛隊長蟻の水引か?
「…お前たち…カッケェ〜なっ!?」
俺は歓喜の声を上げた。そうそう、契約済みの彼等も進化しているのだった。
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葉蘭♀
種族〈妖獣→特定進化妖獣〉
階級〈ミュルメクス・女王種〉
カテゴリー〈0.7+〉 →1.2+
戦闘力 10
防御力 15
生命力 12
回避値 14
知能値 15
器用値 5
魔力値 10
土属性12
火属性10
戦技
嚙み切り
蟻酸
固有戦技
女王蟻のフェロモン
固有能力
邪神の加護〈炎神〉
獅子蟻の真祖+
強化外骨格「昆虫甲→強羅甲」
女王の王冠(NEW)
竜脈補正効果(契約)
能力
慈愛 女王 飛行 獅子 妖獣
邪術系術式
妖手の支配
称号
女王
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水引♂
種族〈妖獣→特定進化妖獣〉
階級〈ミルメコレオ・獅子種〉
カテゴリー〈1.0-〉→1.5-
戦闘力 18
防御力 18
生命力 13
回避値 11
知能値 10
器用値 10
魔力値 15
土属性15
火属性10
戦技
嚙み切り
蟻酸
激突(NEW)
固有戦技
獅子の咆哮
固有能力
邪神の加護〈炎神〉
獅子蟻の血脈+
強化外骨格「黄金甲」
竜脈補正効果(契約)
能力
忠誠 騎士 獅子 妖獣 冬眠(NEW)
邪術系術式
蛇蝎の絡手
称号
親衛隊長
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葉蘭は体長80㎝ほど。
金色のフサフサのタテガミがボリュームアップ。まるで金色のマントのようだ。
そしてコーカサスオオカブトばりの三本角は王冠のごとく変質し、高級感あふれる雰囲気。
まさに女王様?って感じだよ。
音声{お二人とも、特定進化妖獣に進化していますね?}
「何だ、特定進化妖獣って?」
一方の水引に至っては、100㎝ほどにグレードアップ。これが肩に乗ったらズッシリとくる予感。
全身が艶やかな金色のヘラクレスオオカブト感が増大し、角なんて更にガッチリだ。
音声{特定の条件下でのみ進化が可能な種族ですねぇ。滅多にない条件ですが、この白ねこ島に移住した事が条件だと思われますね。}
E5(エコ)さんの解説は、まあ有り触れた内容で。多分、クツグァさんの加護ありで白ねこ島の環境に適合した的な?そんな感じなのだろう。
『……。』
「え?コッチに来て欲しいって?」
水引が俺に語り掛けてきた。ぶ〜〜んって飛んで行く先は、そっちは大根とニンジンの畑の方だな?何かあったのかな?
葉蘭が俺の頭の上に着陸し、『さあ行きましょう!』と促すもんで、俺はゆっくり脚を進めて行った。案の定だけども、呼ばれたってことは、そりゃ何かあるよねぇ?
音声{あら…すごい成長してますね?}
すごいどころじゃないよね(汗)。なぜか、畑の端っこに植えられた大根とニンジンの1本づつのみが、異常な成長を果たしていたのだっ!?
勿論、本体は土の中に埋まっているから詳細は分からないけどもさ、その付け根の部分のボリュームとか葉っぱの大きさとか、通常の5倍ぐらい?いや、コレはヤバァイよっ!!
「…コレは収穫するべきか?いや、しないべきかっ??う〜〜む。」
音声{え?なんで収穫しないんですかぁ?}
ふむ。E5(エコ)さんの疑問ももっともだろう。
「…しかしながら、この3日間のあいだに、ここまで成長してくれた大根とニンジンを収穫しても良いのかっ?いや、俺には出来ないよっ!きっとこれは運命なんだよっ!ビビッと来たんだよっ!」
E5(エコ)さんは白い眼で俺を見ているが、そんな事は知ったことじゃない。
「…出会ってくれてありがとう。」
俺はヒシッと大根とニンジンを抱き締める。
だけど良く考えたら、俺って何やってんだ?
音声{…御主人様がそこまで言うなら仕方ありませんね。放っておきましょう。}
え。
俺の頭の上の葉蘭は大喜びで『守ります!』的な感情をぶつけて来た。
『右に同じっ!』と水引もブンブン飛び回る。
俺はソッと目を逸らした。だけども、この2本だけ巨大化しているのには何か理由があるとは思うんだけどなぁ…。
でも白ねこ島自体が未知数だからさ。よく分からん。
「…大根とニンジンを植えてしまおう。」
さっさと仕事を済ましてしまわなければ。水撒きだってあるし、収穫もしなきゃ。
さてさて、いつの間にやら俺の魔力量も増えて、現在の魔力値は1738である。
自分の身体情報ってば、何やら現実離れしすぎてよく分からないんだよね。実感がわかないと言うか?だって、そんな数値だったら、階段登っただけで「はぁはぁ」している俺は何なのさ?
現状、役に立ってるのは白ねこ島の改造メニューで使用する霊子購入…即ち、魔力値だ。
あとは2L (トゥエル)とか簡単に呼び出せる眷属召喚。これだって魔力値を消費しているけど、アレだ。召喚系術式だよ!
で、新たに召喚系術式の項目に増えた「竜脈結晶化」とは何ぞや?という問題が保留となっている。
E5(エコ)さんでさえ{知らないですよ。それこそ和修吉様に聞いてみたらどうですか?}と言うけど、ヴァースキちゃんはまだ謹慎処分中だろ、あいつ。
なもんで、実験を兼ねて、白ねこ島で「竜脈結晶化」とやらを試してみようと思うのだが…その前に畑仕事だよね。やっぱそこは肉体労働さ。
「魔力値は1738…大根とニンジンの苗は1つ50霊子を消費。DSさんの許可は1000霊子の利用まで…むぅ。」
ここは平等に大根10コとニンジン10コにしておくべきか。
いや、需要が望める大根を15コにすべきか?
悩ましい。そして降って湧いたかのようなキャベツ問題…だが待て、新規登録された「イチゴ 愛ベリー」って、これは乙女ちゃんへのプレゼントで渡した鉢植えのアレだろう。
「…イチゴ畑を…いやいや、その前にキャベツの必要霊子からして、美味いに間違いない。」
だって俺、ロールキャベツが何より好きだからぁ!!
音声{御主人様、まだですか??}
ん?気付かなかった。いかんいかん。ちょっと考え込んじゃったようだな。
「ふぅ…ここは大根10コとニンジン10コにしておこう!」
悩んでも始まらない。だって、白ねこ島とは長い付き合いなるわけだからね!多分ねっ!俺の白ねこ島リゾート計画は始まったばかりなのだからっ!遅々として進まないけども。
音声{そう言えば御主人様、トリントンさんの海洋調査が終了して、情報の解析を現在、G3(ジザ)さんが纏めているそうですよ?}
「ヲィ!!その情報、遅くねっ!?」
俺、朝起きてから何時間立ってるの??いや、逆にトリントンすごいねぇ!仕事早いねぇ!って思うけどさ。
「もっと早く報告してよ。何なのさ。俺は畑仕事中だよっ!」
現在、ホースで水撒き中の俺です。汗水垂らして働いています。頭に葉蘭を乗せたまま。
だけども、その情報が先だったら、先に工房に寄ってたよっ!そして海洋資源の発掘に王手を掛けるべく計画進行の指示を出していただろう。
個人的に「ゴーレム」の製造と言うパワーワードに心躍らせる俺が居るのは内緒である。
無論、その為には錬金炉の購入が急務であるが、無い袖は振れないけどもさぁ。
「…秋刀魚の売上金は月初めだから、来年の頭には購入出来そうな気はするがなぁ…。」
「白ねこ島産 秋刀魚新種〈シルバーサマナー〉」 の販売価格は1匹500神貨として、1週間で30匹で15000神貨。1ヶ月平均としては約66400神貨である。あくまで目安ではあるが。
最低価格の錬金炉でさえ40000神貨、即ち4000億円だ。予算的に1台買えるぐらいだなぁ。なかなか上手い具合に話しは進まないもので…。
それにミミちゃん用の課金ガチャ卵の件もある。あれだって幻獣確定で50000神貨だぞ。予算オーバーしてんじゃん(汗)。
「ぐぉぉぉ!!頭が重テェェェーーー!!」
俺は頭を抱え込んでしまった。あとは「猫々商店」のキャラクター使用料だけど、こっちは正直、あんまり期待してないんだよぉ。
音声{御主人様、苔精の薬丹!!}
あ、頭がスッキリ。って、回復してんじゃないよぉ(怒)。
あとゴメン。重たいのは葉蘭のせいじゃないよ(汗)。そんな悲しそうな目で見ないでっ(涙)。いやいや、本当にっ!
懺悔と言うかお詫びがてら、後で蜂蜜を持ってこよう。そう心に決めて…その2へ続く。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈52.1+〉
戦闘力 1206+15
防御力 1124+15
生命力 1120+15
回避値 1002+15
知能値 470+5
器用値 25
魔力値 1763+25
無属性1076+15
地属性1108+15
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV2
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(PUMA)〈服〉
属性:化学繊維LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:50
◆ ◆ ◆