第19話「初契約と鑑定。猫妖精て?」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第19話「初契約と鑑定。猫妖精て?」
この際、全能神疑いは置いておこう。
例えどうであろうと、俺は生きて行かねばならない。この子達とな!キラン。
『ニャっ!!』
俺はヒシっとミミちゃんを抱きしめる。この温もり忘れないよ。モフモフ。
ヴァースキちゃんとの会話を切り上げ、屋上に直行だ。
ハイ、今日もこんにちわでガチャリと扉を開ける。
『カァ…。』
「おっ、いたいた、カア君。ご飯持ってきたぞ。」
バルコニーにへたり込んでいる黒いカラス。
俺が名前を言ったらビクっと立ち上がるも、警戒してジッとしている。
「むふふ。今日からお前はカラスのカア君だ。これもう決定事項だぞ。」
持参した皿に蛇口から水を入れ、もう一つにはホチョさんの餌を入れて、カア君が逃げないギリギリの位置に置いておく。
いっぱい食べて元気になれよ。
さてと、その間に俺はホースを持ってプランターを回ろう。
プランターにはナスの苗とキュウリの苗が1つづつ。2階から持ち出して来たプチトマトの苗が1つ。
苗木は蜜柑と林檎(アルプス乙女)が1つづつだ。
こんな事になるなら、自給自足出来るぐらいガーデニング増やしとけば良かったな。
今となっては肥料も土も少ししか予備が無いし…あれ?物質再構成で増やす事できなくないか、これ?
「…しかし太陽ないからなぁ。増えてもな。」
ホースの水を止めて本日の水やりを終了する。
苗たちは弱ってる様子もなく順調に生きている。大丈夫そうだ。
カア君は俺の動きを気にしながらも、少しづつ食べてる。まだまだソッとしておこう。
俺は屋上から静かに退散。
3階に戻って来た俺は、まずは猫トイレの掃除から開始。くちゃい。
猫砂の補充。これもメモに記録だ。
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「猫砂」…1袋…8月21日…9:30
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1袋使ってしまったが、予備はあと2袋。
これはもう物質再構成ありき前提での消費だ。猫砂は猫砂でしかないわけで、トラブルは起きないと仮定する。
ちなみにこのメモ機能、調べたらE5(エコ)さんにある事が判明し、それ以降、彼女に記録させている。
「E5(エコ)さん、メモ機能を表示だ。」
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御主人様、了解です(*⁰▿⁰*)
〈メモ機能表示〉
「金の缶詰」…1缶…8月20日 …18:30→12時間後補充
「パスタ麺PAPA」…1袋…8月20日…18:30→12時間後補充
「プチッと塩鍋味」…1個…8月20日…18:30→6時間後補充
「冷凍エビちゃんイカちゃん」…1袋…8月20日…18:30→12時間後補充
「大盛りマンゴーパフェ」…1個…8月20日 …20:30→8時間後補充
「猫砂」…1袋…8月21日…9:30→測定中
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こんな風に、補充時間を自動計算までしてくれている。
ポンコツポンコツ言って悪かったな。
「…だがしかし、まだポンコツ疑惑は払拭されてないけどなっ!」
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Σ(゜д゜lll)ガーーーーン。
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ともあれメモを見た限り、物質再生の有用性は揺るがない。
調味料などの小さいもので最速6時間の経過が必要と思われる。
だがまだまだ検証は不可欠だろう。不測の事態はいつ何時あるとも限らないのだから。
「ほーい。ミミちゃん、ルル君のご飯の時間でーーす。」
『ニャ〜。』『フニャ〜。』
素晴らしい返事をありがとう。
先に水を入れ替えてから、餌皿にモン◯チを投入。
ルル君には銀◯匙をどうぞ。
カリカリを一心不乱に食べる姿に心が癒される。
そしてカリカリを食べたあとは、お待ちかねの「ちゃおチュール」かな?
俺の気配を察知し、ルル君が突っ込んで来た。グハっ。
「はいはい。ちゃおチュールは逃げませんよ〜。」
ペロペロペロ〜♪
指まで舐められて、もう最高です。ルル君さいこ〜う。
そんな余韻に浸っている時だった。
ポピコーーーン♪
あっ、呪いの着信音である。
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〈報告〉(`_´)ゞ
主格《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。
契約可能個体名〈ルル君〉
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「えっ!?」
まさかの、ルル君!?
『フニャ!』
まん丸な顔をコクンと傾けたルル君の仕草に、俺は心の中で何かがビビッと走るのを感じた。
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契約可能個体名〈ルル君〉と
契約(親和性が一定レベルを越えた固有存在との相互契約を結ぶ事が可能)
を実行しますか?YES・NO
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俺は悩む。
ここで安易に契約(?)とやらをして良いものか?契約(?)なるものの不利益があるのではないか?
俺はただ、ここでお前達と静かに幸せに暮らしたいだけなのだから…。
『フニャ(兄ちゃん…大丈夫だよ…。)』
ああ、これは幻聴だろうか?
ルル君の声が聞こえる。まるで心と心が繋がったかのような感触。我が弟よっ!
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主格《田崎 蓮人》と個体名〈ルル君〉との間に契約が結ばれました。
〈ルル君〉は竜脈補正効果(契約)を受け、種族〈猫妖精〉 に進化しました。
〈報告〉\(^ω^)/
《田崎 蓮人は〈召喚系術式〉契約鑑定(NEW)を獲得しました。》
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…やっちまった。
一方、契約したルル君は光り輝いている。そりゃもう眩しいぐらいにピカピカと。
「ル、ルル君!?」
『フニャーーーーン!!』
光が収まっていく。小さくなっていく。
怖い。ルル君が変わってしまう可能性。
だって「猫妖精」って何だよ???そんなの長靴を履いた猫しか知らんし。
『フニャ(`_´)ゞ』
何も変わってなかった…。
見た目何も変わらんけども。
「う〜ん。そう言えば、契約鑑定って何だ?」
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御主人様(*゜∀゜*)契約鑑定とは下記を参照して下さい。
契約鑑定(契約した固有存在の身体情報を任意に閲覧することが可能)
ヽ(*´∀`)ルル君に〈契約鑑定〉できますよ?
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またしてもRPG要素か。
その「契約鑑定」をするにせよ、見るのが怖いような気もする。
だが契約してしまった以上、見る責務ってのもあるのだろう。俺はルル君をそっと抱き上げた。
ならば、初めて「契約」したのがルル君で良かったと思いたい。
「E5(エコ)さん、契約鑑定を頼む。」
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(*^ω^*)かしこまりました、御主人様。
〈契約鑑定・表示〉
ルル君♂
種族〈猫妖精〉
階級〈白色系猫〉
カテゴリー〈0.8+〉
戦闘力 10
防御力 5
生命力 8
回避値 10
知能値 15
器用値 10
魔力値 5
光属性8
戦技
引っ掻き
固有能力
跳躍
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
夜目 温和 愛嬌 妖精(NEW) 光(NEW)
精霊系術式(NEW)
光精の歌声(照射・魅了)
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おーう。ルル君ってば精霊魔法(?)使えんの?
さすが猫妖精だね(え?)
そして俺より戦闘能力高いちゃうんの?ちょっと震えてる自分がいる。
ちょっとコーヒー牛乳飲んでいいかなぁ?
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田崎 蓮人
種族〈人間?〉
階級〈一般市民?〉
所属国〈日本〉
カテゴリー〈1.1+〉
戦闘力 6
防御力 8
生命力 22+2
回避値 18+2
知能値 26
器用値 25
魔力値 18+2
無属性16+2
固有能力
竜脈適性「中位」
幸運の加護
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力
召喚系術式
契約
契約破棄
眷属
E5(エコ)さん
契約
ルル君(NEW)
称号
一小市民?
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
Tシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV10〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防塵
耐久値:30
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