第178話「白ねこ富士山の謎…その1・お星様になったけど戻ってきたから」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第178話「白ねこ富士山の謎…その1・お星様になったけど戻ってきたから」
竜脈生活121日目。
蟹は好きだろうか?俺は勿論、大好きだ。
俺は特に渡り蟹が好きだ。通称、ガザミと言う。
副音声『旦那様、蟹が生き返ったぞ。』
ほほう。もはや、何をどうしたら生き返るかも手に取るように分かる。過信は禁物だけどねっ!
「うん。美味しそうだなぁ。蟹味噌食べたいなぁ。卵も一杯ついてるね。」
音声{御主人様、知ってますか?蟹味噌は蟹の脳みそじゃなくて、本当は内臓なんですよ?}
そう言う、いらん情報をブチ込んで来るんじゃないよっ!?
昨日の昼食後、ビビさんに頼んで、半身の蟹を水に浸けて放置してもらったのだ。昨夜の時点で1匹分に物質再構成され、今朝、息を吹き返したようだ。
我が家では蟹のお味噌汁用にしていた半身の蟹であるが、これが白ねこ島で自生してくれるのならば、俺はやっぱり茹でて食べたいなぁ。と思うのだ。自然にヨダレが出て来るねぇ。
『蟹…蟹ニョロお!?カニご飯、カニ炒飯、カニしゃぶ!!』
4R (シリュウ)。お前って、ホントにガッツリ系だよねぇ。分かるけど!その気持ちも分かるけどっ!!
「こらこら。蟹が困惑してんじゃないか?脅かすんじゃないよ。」
『でも、食材ニョロ?食べるニョロよ?』
いや、まあ。そうなんだけどね。でも直に言っちゃうのは可哀想じゃない?秋刀魚の件で今更な気もするが…。
「この子には頑張って子孫繁栄してもらわなきゃならんからなぁ。岩場に生えてる藻だけでも生活できるだろうし、海の秋刀魚もそこまでは来ないだろ。」
『子孫繁栄するまでは、蟹料理はお預けニョロかぁ…。』
そう言うことだなぁ。蟹の旬?って今だけど、当分はお預けです。
「んじゃ。早速、放流しに行くけど、4R (シリュウ)は来るか?」
『う〜ん。じゃあ、久しぶりに行ってみるニョロかぁ。』
そうね。4R (シリュウ)ってば、海の調査以来だよね。
俺は抵抗皆無の蟹を掴んで、ヒョイとバケツに移動させた。軽いね。
「E5(エコ)さんは?」
音声{あっ。私はちょっと用事がありますのでぇ…。}
またかぁ。一体、こいつは何を企んでるんだ?まあ、だけども好都合だ。好都合と書いて普段通りとも言う(え)。
4R (シリュウ)もヒョイと俺の肩に乗り、キッチンからお暇だ。ヒヨコ3兄弟とも、ちゃんと戯れて癒されたしな。気力十分だよ。
副音声『旦那様、今日は野菜を収穫するのだろう?』
おっと、忘れてました。そうそう、冬の寒さで枯れそうになっていた野菜たちだったが、ビニールハウス化に伴い、スクスクと成長し、しっかりと実を付けたのだ。
トマトにキュウリ、ナス、カボチャ、ピーマンだ。
「ああ、収穫して来るから、お昼は野菜炒めだな!!」
一口に野菜炒めと言っても奥が深い。調味料によって味は変わるのだ。ソース味、和風味、中華味と…なんかワクワクしてきたぞ。
『楽しみニョロな!トマトは砂糖マヨネーズニョロか?』
我が家はトマトを砂糖マヨネーズで食べる。えっ!?って思うかもしれないが、昔からそういう食べ方だからなぁ。多分、母親が北海道出身だからじゃないかな?
「橘花くんの味方をするわけじゃないが、俺はトマトはマヨネーズ派だなぁ。さすがにトマトにトマトケチャップとか意味わからないから止めたけどな。」
我が家の調味料派閥は、もはや確定している。
トマトケチャップ派が乙女ちゃん。マヨネーズ派が橘花くん。醤油派が菅原くん。ソース派がクロちゃん弟と2L (トゥエル)。調味料なし派が4R (シリュウ)。俺とあやっちはオールマイティ派だ。
『行くニョロ!!野菜炒めニョロよっ!!』
「オーーー!!」
俺たちは意気込んで白ねこ島に突入した。おっと、蟹入りのバケツを忘れるところだったよ…。
◇ ◇ ◇
「4R (シリュウ)。椅子ジェットコースターって知ってる?」
『何ニョロか?その危険な遊びは?興味ないニョロよ。』
食いつかなかったか。ちょっと残念だな。
副音声〔いらっしゃい、博士。今日も椅子ジェットコースターしますか?〕
残念だが、今回は断るしかあるまい。それに、蟹入りのバケツも持ってることだし。
「いや、アドム。今日はやめとくよ。で、あやっちが来たらビニールハウス菜園に来るように言ってくれる?野菜を運んでもらうから。」
副音声〔了解です。博士。〕
後をアドムに託し、俺たちはコテージの1階に降りた。寒い日は、たまにはラウンジの大浴場に入るってのも風情があるよな。だけど今日は忙しいのでそれどころでは無い。
え?蟹を放流するだけだろう?って。まさか!?だよ。
「うぅ〜む、寒いっ。冬の白浜、マジやばい。…岩場に行くぞ。」
『冬眠しちゃいそうニョロ…。』
おい、水引みたいなこと言ってるが、大丈夫か?
コテージを出た俺たちは、バケツを持ってオッチラオッチラと白浜を横切り、左側の岩場に辿り着いた。岩場は以前よりも藻が繁殖し、一面が緑色に覆われている。これが海藻類適応の効果か…恐るべしぃ。
「よし、ここが今日からお前の住処だぞ。頑張ってくれよ?」
バケツの中の蟹に俺は話し掛けるが、蟹はキョトンとしている。まあ、そりゃそうだが。
『子孫繁栄ニョロよ。ところで、この蟹は雌ニョロか?』
「卵を持ってるから、メスだと思うぞ?多分。」
バケツをひっくり返し、俺は蟹を岩場に置いた。蟹はしばらくジッとして俺の顔を見ていたが、そそくさと岩場の陰に消えて行った…。
だけども、たった1匹の蟹で子孫繁栄するまで待つって、ちょっと無謀じゃないか?と俺は漠然と思ったわけだが…まさかの事態に発展するとは…まだこの時の俺は知らなかったのである(汗)。
『これで終わりニョロか?』
「まさか!?だよ。ここからが本番だろがぁ??いいか、4R (シリュウ)!蟹といえば海の蟹だけじゃないんだ。蟹は川にもいるんだぞっ!?」
『ま、まさか…ニョロ??』
そう。そのまさかである。この岩場に川を繋げる。そして現在、白ねこ島に川は無い。じゃあどうする?
「作るんですっ!!」
左側の岩場なら、川を作ってもビニールハウス菜園の向こう側。支障もないし、ある意味、飲み水の確保にもなる。ゆくゆくは田んぼとかっ!?夢は膨らむばかりだぞ!
「米も作るんですっ!!」
『ひ、飛躍し過ぎニョロよっ!?』
そう?で、俺は改造MENUを呼び出し、地形改造を選択した。
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箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU+
>地形改造LV1>>
>地面
>砂浜
>河
>池
>山岳
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え〜と。勿論、川ならぬ河だ。ちょっと怖いが、やらざるを負えまい。
E5(エコ)さんが居ない今こそがチャンスでしょっ!?
__________________________________
箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU+
>地形改造LV1>>
>河>>
>河川〈必要霊子5〉
>河口〈必要霊子10〉
>河岸〈必要霊子10〉
>河畔〈必要霊子50〉
>運河〈必要霊子50〉
>源流〈必要霊子100〉
※四方100m×100m範囲内
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ふむふむ。正直、よく分からないが、ボタン1つで手軽に川が出来る仕様では無かった。くそぉ。ガッテム!!
『大丈夫ニョロか?怒ってるニョロか?』
「…怒ってないよ?俺を怒らせたら大したものだよ。」
しかし、川を作る為には「源流」なるものを作る必要があるようで。
だが源流とは何ぞや?という疑問が俺の心を占めた。
「4R (シリュウ)…源流って何だと思う?」
『藪から棒になにニョロか?源流って川の?なら、川の始まりの湧き水的なヤツじゃないニョロか?』
…そうだよねぇ。普通、そうだよねぇ。ってことはだよ?湧き水って普通、どこにあるかだよね?
「4R (シリュウ)…湧き水ってどこにあると思う?」
『それは勿論…山じゃないかニョロよ?』
そう。山である。白ねこ島にある山は1つだけだ。白ねこ富士山に、だ。
「…分かった。俺の心は決まったぞ。行くぞ、4R (シリュウ)よっ!!」
『え?山に登るニョロか?』
山に登る?フッ。そんな事を俺がするとでも?この虚弱体質の俺がっ?
ええ、登りますともっ!!飛んでねっ(え)。
俺は翻り、白浜を逆走した。はぁはぁ。
戻って来たのはコテージだ。
『なんで戻ってきたニョロ?』
「はぁはぁ。勿論、山登りの為ですがっ!!」
俺の言葉に間違いは無い。
無駄に高級なラウンジを無視して、ああ、でもクリスマスまでに個室をいくつか設定しておく必要もあるんだよねぇ。とりあえず、俺の分も含めて5部屋かな。一般装飾家具で10神貨だから、予算的には懐に優しいよね。
ま、それは今じゃなくても当日で良いか?便利だねぇ。
「さあ、螺旋階段を登ってと…はぁはぁ。ちょっと、アドムいるっ??」
副音声〔どうしたの、博士?〕
お、いたいた。まだ巡視に行ってなくて良かったよ。
「こちら側の白ねこ富士山の中腹まで頼む!」
『な、何をする気ニョロかぁぁ!?』
もう遅い。俺はいつもの指定席。アンティーク調の椅子に腰掛けていた。
逃げようとした4R (シリュウ)をガッチリと掴み、俺たちは…。
副音声〔行きますよ。博士。〕
「うむ。では椅子ジェットコーーーーあーーーーーーっ!!??」
俺たちは飛んでいた。コテージ2階の窓から飛び出して!!
『ギャァァァーーーー!?死ぬニョロよーーーー!?』
大袈裟な。ちゃんと俺が掴んでいるから大丈夫…あ。握力が限界だなぁ(汗)。
『アーーーーー!?なんで離したニョロかぁぁぁーーーーー(怒)!!!』
ああ、4R (シリュウ)が飛んで行った。お星様のように…。
副音声〔博士。アレ、大丈夫?もうすぐ、到着するけど?〕
「ん?大丈夫。先に着地してくれる?」
こうして、俺たちは無事?に白ねこ富士山の中腹に到着していた。あっと言う間だったね。
「…さてさて、小型「電子情報枠表示」を出して、と。」
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所有者《田崎 蓮人 》
召喚系術式専用・小型「電子情報枠表示」
MENU〈竜脈使いVr〉
○契約
○契約破棄
○召喚
○送還
○契約鑑定
○眷属召喚
○眷属送還
○眷属探知
○眷属鑑定
○竜脈の盾
魔力値 1562/1562
◎緊急通信〈眷属選択〉
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そしてすかさず、「眷属召喚」で4R (シリュウ)を呼び出してみた。この作業も慣れたもので、片手でスイスイですよ。
ポンって、小さい青い蛇が俺の手の中に飛び込んで来た。
『…何やってるニョロかっ!?本当に危なかったニョロよっ(怒)!!』
「悪い悪い。そもそも、俺に握力とか無いんでぇ。」
そういう問題ではない。しかし、着地前に召喚出来て良かったね、と思う。
さあ、合流した俺たちの前に聳え立つ白ねこ富士山を前に、ふつふつと湧き上がるこの気持ちは何だ?
そうだ。…鉱山資源適応しよう。その2へ続く。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈47.5+〉
戦闘力 1098+12
防御力 1016+12
生命力 1012+12
回避値 902+10
知能値 42+2
器用値 25
魔力値 1582+20
無属性976+10
地属性1008+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
冬模様上下スウェット〈服〉(NEW)
属性:化学繊維LV20〈通常級〉
付与効果:冬の遊び+
物理抵抗
保温
耐寒
耐久値:40
◆ ◆ ◆