第175話「第五元素循環回路の増産その1・その座標は?」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成なのですw
第175話「第五元素循環回路の増産その1・その座標は?」
竜脈生活119日目。
「な、なんだとっ!?俺のコーヒー牛乳が…。」
コップに入った半分のコーヒー牛乳。これは一体?
副音声『旦那様、ごめんなさい。間に合わなかったの。』
3階担当メイドのユナさんが申し訳ないように言った。
何が間に合わなかったのか?と言えば、それは…。
『ごめんなさい、兄上っ!!』
『…ノコ。』
ツチノコの葦原が飲み過ぎてしまった、という事らしい。ムムム。
「…次から気をつけてね。」
俺は涙を飲んで、そう言うしかなかった。
朝から問題が発生したもの、俺の行動に支障はない。コタツに脚を突っ込み、頭が冴えるまでウトウトする。う、重たい。霊猫のロンちゃんが俺のお腹を座布団がわりに決めた様だ。
『キャニャ〜ン。』
はいはい、褒めろって?。ロンちゃんの毛並みはサラサラでとても綺麗ですよぉ。真っ白だし。
「…キラキラ過ぎて目の毒だけどね…。」
そうそう。昨日、契約を行なった初期妖怪の件である。お面の付喪神であるお面3兄弟だが、まさかの幼児化?児童化してしまい、てんやわんやの事態になってしまった。特にせわしないのが鬼のお面の茜である。女の子なのにねっ!あと、お面が怖いよねっ!
で、いたずら小僧っぽいのが河童のお面の梛だ。兄弟だけで飽き足らず、他の付喪神にもちょっかいを出して怒られているらしい。
対して、長男風の天狗のお面の柏は大人しい。大人し過ぎてちょっと心配であるが。
だけど、3人とも漢字一文字の名前とか、俺スゴくねぇ?かなりのハイセンスだと思うんだよね。
現状、座敷童子の紅葉とイシヒメ、忍者犬のシマに丸投げであるが。
音声{御主人様、暇そうですね?}
「暇じゃないよ?ちょうど良かった、ちょっとお面3兄弟の身体情報を表示してみてくれる?」
E5(エコ)さんがフラリと現れた。昨日はゴタゴタしすぎて、結局、確認出来なかったんだよね。まあ、仕方ない。
お腹の上のロンちゃんを膝の上に移し、俺は身体を持ち上げた。
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(*´꒳`*){では電子情報枠表示モードになりまして、柏さんから表示しますね?}
〈契約鑑定〉
柏♂
種族〈小烏天狗〉
階級〈お面の付喪神〉
カテゴリー〈1.2-〉
戦闘力 10
防御力 10
生命力 12
回避値 14
知能値 10
器用値 10
魔力値 12
風属性12
木属性10
戦技
木の葉の舞
木の葉の飛礫
固有能力
あやかし再誕〈天狗面〉
木の葉同化
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
冷静 飛行 隠密 風 木の葉 回避 妖怪
妖の呪法(NEW)
魂魄魅了〈呪縛〉
称号
お面3兄弟
田崎家百鬼夜行(NEW)
装備
野良着(緑色)〈服〉
属性:麻製LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:40
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ふむふむ。天狗のお面は…見た目はお面を被った男児にしか見えないが、やっぱり「小烏天狗」か。ヤバいな。我が家に天狗が生まれてしまったぞ。
『兄上、柏は空中戦主体でしょうか…あ、いえ、違うんですっ。純粋な興味から聞いただけですからっ!?』
画面を横から覗き見していた菅原くんが、慌てふためいた。まだ例の件を気にしているらしい。優しい子になったよね。
「う〜ん。風属性と木属性だから、天狗らしいって言えば天狗らしいね。だけど冷静か…大人しい性格だから長男ということにしよう。うん。」
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(*´∀`*){御主人様、適当ですね。}
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適当で何が悪い?俺は自分のスタンスを曲げないぞっ。
「E5(エコ)さん、次っ!!」
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(*´꒳`*){はい。どうぞ。}
〈契約鑑定〉
梛♂
種族〈小河童〉
階級〈お面の付喪神〉
カテゴリー〈1.1+〉
戦闘力 10
防御力 11
生命力 10
回避値 11
知能値 8
器用値 8
魔力値 11
水属性11
闇属性10
戦技
水飛礫
水流操作
固有能力
あやかし再誕〈河童面〉
水流同化
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
剽軽 飛行 潜伏 器用 水妖 妖怪
妖の呪法(NEW)
魂魄魅了〈呪縛〉
称号
お面3兄弟
田崎家百鬼夜行(NEW)
装備
野良着(青色)〈服〉
属性:麻製LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:40
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河童のお面は「小河童」と言うものに進化している。河童のお面を付けた男児であるが、本物の河童?ってことか。ややこしいな。
「こいつは次男確定だなぁ。水流操作とか、金さんと似た能力を持ってるけど、純粋に水中戦に適しているみたいだね。」
さて、次は鬼のお面の茜だけども。
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(*´꒳`*){次は茜さんですね。}
〈契約鑑定〉
茜♀
種族〈小鬼〉
階級〈お面の付喪神〉
カテゴリー〈1.1-〉
戦闘力 13
防御力 10
生命力 15
回避値 8
知能値 8
器用値 8
魔力値 8
火属性5
闇属性11
戦技
正拳
固有能力
あやかし再誕〈鬼の面〉
頑強構造
超再生〈微〉
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
腕白 攻撃 破壊 再生 飛行 妖怪
妖の呪法(NEW)
魂魄魅了〈呪縛〉
称号
お面3兄弟
田崎家百鬼夜行(NEW)
装備
野良着(赤色)〈服〉
属性:麻製LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:40
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まあ、今までの流れから察するに、「小鬼」だとは思っていたけどね。
ただ正直、ビジュアル的に茜はヤバいよね?赤い鬼のお面を被った着物の女児とか、どこのホラー映画だよ?っていう感じでさ。正直、ビビる。
多分、橘花くんが見たら卒倒すると思うんだ。
「そして、完全なる格闘タイプというわけか…女の子なのに。一応、1番下の妹って感じかな?」
だけど3者共、基本的な能力は、お面の時代から変わっていないように思う。なかなか面白いところだ。
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(*´꒳`*){あの子たち、紅葉さん達の言うことをあまり聞かないんですけど、霊刀の水楢さんの言うことは素直に聞くんですよね。特に梛さんと茜さんが。不思議ですね?}
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ああ、なるほどね。で、長男の柏は元々、大人しいから言うことを聞くと?進化の場に居合わせたからか?それとも水楢が侍っぽい?からか。よく分からんけども。
「…まあ、そこは今後の成長に期待ってとこだな。なんせ、見た目も幼児だし。さて、今日も白ねこ島に行ってくるけど…E5(エコ)さんは?」
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(*´Д`*){え?あ、私はちょっと用事がありますので…?}
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怪しいぃ。だけども、これはある意味、好都合。好都合と書いてチャンスと読むのは当たり前。
「そ。じゃあ、行ってくるね。2L (トゥエル)を召喚しておこうかな?」
何にせよ、今日もいつもと同じ振りして白ねこ島に行くとする。今日はもう12月18日。クリスマスまで7日しか無い。これが最後のチャンスだろ。
「じゃあ、ロンちゃん。ちょっと行ってくるからねぇ。」
『キャニャ。』
膝の上のロンちゃんを横に降ろして、俺は「どっこいしょ!」と立ち上がった。
『兄上、行ってらっしゃい!!』
『…ノコ!!』
はいはい。兄は頑張りますよ。しかし、ツチノコに励まされるとは奇妙な気分である。
そのまま1階に向かうつもりであったが、廊下を出ると招き猫のミミちゃんがニッコニコの笑顔で座っていたもんだから、俺は心臓がドキンとした。
「あ、ミミちゃん。大丈夫だよ…1月に入ったら、ちゃんと課金するからねぇ?」
『ニャ?』
本当?って、その目が俺の心を抉る。正直、不安しかない。亜空間リフォームでスッカラカンだからねっ!!
俺は罪悪感に苛まれつつ、廊下を後にした。で、廊下の先の3階のトイレだけど、増設した大会議室の奥にあるんだが、扉が付いてなくて丸見えなんで、ちょっと現在はあまり使っていない。なんか、たまにBRとかハッピーが探検隊ゴッコとかしてるし。
不便だけど、トイレは1階のを使用している。だって2階のトイレはさ、観葉植物6姉妹が邪魔するんだよね(?)。
おっと、そんなわけで2階に寄るつもりは無いので、俺はポケットから小型「電子情報枠表示」を取り出した。
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所有者《田崎 蓮人 》
召喚系術式専用・小型「電子情報枠表示」
MENU〈竜脈使いVr〉
○契約
○契約破棄
○召喚
○送還
○契約鑑定
○眷属召喚
○眷属送還
○眷属探知
○眷属鑑定
○竜脈の盾
魔力値 1522/1522
◎緊急通信〈眷属選択〉
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眷属召喚を選択し、2L (トゥエル)を呼び出す。ポン!と飛び出して来た。
音声【おや?閣下…今日はもしや?】
「そう、その通り。かねてから計画していた、アレを行うぞ。だけど、本当に大丈夫なんだろうな?」
音声【僕を何だと思っているんですか?先輩の顔を立てて、オートマトン作成はDS先輩に任せていますけど、僕の錬金術式の技能は負けていませんよ?】
2L (トゥエル)必殺のドヤ顔である。酷いものだ。美少年の天使顔が台無しである。
「シッ!!声がデカいだろがっ!」
全く(怒)。事は慎重に行わなくてはならない。だってこれはサプライズだからっ!
「じゃあ、行くぞ。平常心だ。誰にも悟られるなよ?」
音声【勿論です。何処までもついて行きますよっ!】
だけど心配だなぁ。やっぱり4R (シリュウ)も必要なんじゃないかなぁ?とか思ったり。でもダメならダメで、また計画を練るっきゃない。もはやダメ元で突っ切ろう。
階段を降りた先、ちょっと覗いてみようと思う。何を言っているかと言うと、階段室警備部の事務所のことだ。こっちもリフォーム予定だが、今はまだコンクリート打ちっぱなし状態のようなものだ。
「ん…ニャイ、何をしてるんだ?」
ゴザを敷いてた。そしてダンボールを机がわりに使用していた。
何だか、非常に寂しい。厨二病っぽい黒鎧が正座なんかしてるから、余計にね。
『ガガガ…おお、蓮人様!?このような粗末な場所に来られるなど、どうしたのですか?…ガガガ』
いや、俺の質問を質問で返すとか、やっぱりこいつは只者じゃないな。あ、邪神だったね?
しかし、サプライズで俺が作った亜空間を、粗末な場所とはどう言うことか?粗末?うん、粗末だなぁと再確認した。
「いや、ちょっと気になっただけなんだけど…何を書いているんだ?」
ダンボールの上に置かれた大学ノート。やけに庶民感が漂う。そこに書き込まれた文章…ちょっと読めないな。コレ、何語だよ?
「これ、何語?」
『ガガガ…これはお恥ずかしい。これはアクロ語ですね。内容は…各階、フロア毎に邪神を配置するに際して、担当を決めようかと…ガガガ』
いや、まだツチノコの葦原しか来てないんだけど、気が早いなぁ。
だがやる気がある事は良いことだな。大丈夫か?空回りしなけりゃ良いが。
音声【閣下、お忘れかとは思いますが、僕には〈邪神抑制プログラム〉がありますので、万が一の場合には御使用ください。】
「…わ、忘れてないよ…?」
2L (トゥエル)の初期設定とか、あまりの駄目天使化に伴い、ほぼ俺の中で忘却されていた。あと、なんか設定あったよね?
「…邪神抑制…と、あともう1つ…。」
音声【閣下、忘れていないかとは思いますが、僕の陽電脳管理特殊AI《SYANBARA》β版には〈眷属停止権限〉が内蔵されています。】
…だけども、駄目天使と化したお前を誰が停止させるの?という疑問がフツフツと沸いてきた。後の祭りだけど。
「裏設定が多過ぎるのも問題だよなぁ…。」
ドヤ顔の2L (トゥエル)を放置して、俺は事務所を静かにお暇するのだった。
音声【…ちょっと!なんで置いていくんですかっ!?】
ウザいからですけど?
◇ ◇ ◇
白ねこ島にやって来た。
さてさて、あやっちはどこへ行ったかな?時間的には、秋刀魚の輸送を終えてる頃合いだろう。上手くいけば合流出来る筈だ。
「やあ、アドム。おはよう。」
副音声〔博士。おはようございます。〕
鉄腕なアドムは今日も平常運転のようだ。そしてコテージのこの部屋も居心地が良い。つい、ゆったりしたくなってしまうなぁ。
副音声〔博士、紅茶を飲みますか?〕
音声【僕の今日の気分的にはレモンティーが飲みたいですねぇ。】
「お前は聞いてないし、それどころじゃない。」
今日は忙しいし、邪魔が入らないうちにやる事をやっとく必要があるだろが?レモンティーな気分って何だよ?スネ過ぎだぞ。
「アドム、あやっちが何処行ったか知ってる?」
副音声〔亜弥ですか?今日は…>,#*'.…調整に行っていると思いますよ。〕
ん?なんか、ノイズが混じったような?
だけど、当のアドムは至って普通の表情である。まあ、表情とは言ってもロボット的なアドムだから。
音声【調整って言いましたか?どう言う意味でしょう?】
「ああ、それは初耳だな?アドム、調整って何だ?」
だが、アドムは首を傾げた。
副音声〔調整…?僕の記憶にそのようなデータはありませんが?〕
いや、お前が言ったやんけー!!って言いたいところだが、あのノイズは妙だな。
「アドム…って言うか、白ねこ島か?」
副音声〔…\*{$€^…座標:34.889878 139.121700…合流〕
アドムが訳わからん数字をロボット的に羅列し始めた。壊れたのかっ!?目もチカチカ光ってるしっ?
「お、お、お、おいっ〜!?大丈夫なのかっ??」
音声【閣下、これは恐らく、座標を示していると思われます。】
ん?座標?いや、でも俺、そんな暗記力ないからね?困ったな。ああ、どうしよう?
副音声〔…?…レモンティーで良いのですか?〕
「えっ!?あるの?レモンティー??」
いや、そこじゃない!意識を取り戻したアドムは、何故か記憶がすっ飛んでる。
レモンティーも飲みたくなってきたが、謎の座標も気になるな。もはや数字を覚えてないけどもっ!
音声【34.889878 139.121700…ですか。なるほど。これは興味深いですね。】
「…!?」
コイツ、そらで言いやがった。マジでか。
音声【いや、僕って一応、次世代型・陽電脳管理特殊AIを積んでますからね?】
言ってる事はよく分からんが、すごい奴?なのか?駄目天使だけど?
「で…?その座標って何なの?」
音声【この座標は、地球で言うところの、田崎家があった場所に相当します。】
え?俺の家があった場所?どう言う意味だ?まさか…。
「元の場所に戻れってか?どうやって?」
音声【いえ。それは現実的にありえないでしょう?つまり、白ねこ島がアドムを介して伝えたかった座標ですからね。その意図を汲み取ると…。】
2L (トゥエル)が真面目な顔で言っている。ずっとそうしてればイケメンなんだけどなぁ。性格がアレだからなぁ。
音声【閣下っ??聞いてますかっ?】
「はいっ!聞いてますよ!?」
音声【つまり、この白ねこ島を地球と見做して、この座標を押し当てますと、それはこの位置になりますっ!!】
指を突き出し、カッコ良くビシッ!と電子情報枠表示を出したのは良いんだけど。で、その中に白ねこ島を表示したのは良いんだけど…。
「いや、これ海の中じゃねぇか?無理だろ?」
音声【えっ???】
え?じゃないよ。そのバッテン、思いっきり海の真ん中を指しているのだ。前途多難である。その2へ続く。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈46.3+〉
戦闘力 1074+12
防御力 992+12
生命力 988+12
回避値 882+10
知能値 38+2
器用値 25
魔力値 1542+20
無属性956+10
地属性988+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(DANROOP)〈服〉
属性:化学繊維LV32〈通常級〉
付与効果:厚手生地+
物理抵抗
保温・耐寒
耐久値:56
◆ ◆ ◆