第172話「俺の仕事は・神界が怖い」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成なのですw
第172話「俺の仕事は・神界が怖い」
竜脈生活117日目。
今日は朝から「白ねこ島」にやってきました。おはようございます。
やはり、引き篭もり生活は体に悪いよね。青い空、青い海、そして青い山。我が白ねこ島は着々と俺の望む形になりつつある…のか?でも寒いね。田崎家に引き篭もっていると気付かないけど、今日は12月13日。そら寒いがなぁ。冬ですからっ!!
「う…む。寒い。やっぱりココアは最高だねっ!」
副音声〔あれ?来てたの?〕
ミルクココアを飲んでいたら、そこに孫認定のあやっちが入って来た。と言うか、俺が勝手に上がり込んでいただけだけど。
「ああ、あやっち。秋刀魚の様子を見がてら、ちょっと寄ってみたんだよね。ココア飲む?」
音声{勝手に飲んでおいて、なんて言い草ですかっ?}
E5(エコ)さんが横でうるさい。だけど俺は気にしない。
副音声〔僕はコーヒーにするからいいよ。身体も冷えたところだし。〕
むう。あやっちはコーヒー派ですかぁ。残念ですね。
と言う事で、俺は現在、白ねこ島の北海岸にある秋刀魚増産の工場に来ていた。
我が家の秋刀魚…正式名称「白ねこ島産 秋刀魚新種〈シルバーサマナー〉」 は水槽の中で元気に泳いでいる。大型水槽の数は2つ増えて、隣のプレハブ小屋に設置されている。つまりは、日間の総数が徐々に増えていると言うことだ。あやっちには感謝しか無いよね。
「あやっち、順調だね。」
副音声〔だね。海の方も大丈夫みたいだよ?〕
え?海の方?海の方って、まさか…?
「…まさか、海に放流した秋刀魚か?」
だけど、どうやって?そう言えば、身体が冷えたとか言っていたけど、あやっちは独自に生息調査を?
副音声〔あの子達は僕の声に反応するんだよね。僕の念動力で感知も出来るし、コレのおかげで空も飛べるからね。海の上から調査してるんだよ。〕
コレと言って取り出したのは…巨大な盾槍だった。俺が与えた「騎士盾槍・第六周期複合鋼ロング・スピア」である。まさかの魔法のホウキ代わりに使用しているあやっちだ。驚きだねっ!
「スゴいなっ!!俺も見てみたいよ。」
副音声〔大きくなり過ぎて、近海にはいないんだよね。沖の方だから。〕
「…え?」
放流する際でも、カジキマグロぐらいの大きさだったよね?更に大きくなってるの?
「え?それ、生態環境に影響ないの?」
音声{元々、白ねこ島の海には微生物と海藻類しか居ないと思いますよ?生態系の頂点にして秋刀魚しか居ないんじゃないですかぁ?}
あっ。そうね。なら大丈夫か?しかしビックリしたなぁ。だが、今日は来て良かったよ。あやっちから秋刀魚情報が聞けてさ。
まあ、いつか海に放流した秋刀魚たちに会う機会もあるだろう。
副音声〔秋刀魚と言えば、今日が大黒屋での初売りじゃないの?〕
ん…?あっ。そうだった!?
「確か、毎週日曜日に販売するんだったな。売れるかな?売れ残ったりしないかなぁ?」
今更だけど、急に不安になって来たぞ。心臓がドキドキして痛い。
副音声〔大丈夫?顔色が悪いよ?〕
大丈夫です。あやっちは優しい子だよ。ミルクココアも飲み終えたし、俺はコップを洗って片付けた。さあ、こんな時は無心で仕事をするのが1番だ。
工場を後にした俺たちは、寒い中をトボトボと、石畳みの道を帰って行った。誰だ?むやみに林の中を突っ切り、こんな長い道を作った奴は?俺だった(え)。
だって、弟たちの冒険心を煽ろうと思っただけなのさ。
「それにしても…まさか海に離した秋刀魚が巨大化し過ぎだろ?」
音声{そうですね…3〜4メートルの秋刀魚って、秋刀魚じゃないですよねぇ?}
あの後、あやっちに秋刀魚の事を詳しく聞いたら、多分、3〜4mと普通の顔で言うものだから。それって誇張し過ぎじゃね?とか言い合いしながら歩いていたら、あれ?何だか弱々しく飛んでるけど、アレって水引じゃないか?
「お〜〜い。水引ぃ??」
それは親衛隊長蟻の水引だった。黄金色の外殻に3本の角がカッコいいヤツ。蟻というよりコーカサスオオカブトっぽい。
『……!?』
「え?部下が行方不明になったって?…ともかく、お前もだいぶ弱ってないか?」
俺の手のひらに止まった水引だったが、そんな事を言う。そう言えば、周辺の調査に出掛けたまま、水引ってば、今の今まで飛び回っていたと言うことか?5日ぐらい?
「E5(エコ)さん、例のを頼む。」
音声{了解です、苔精の薬丹!!}
水引の身体が緑色の光に包まれた。これは癒しの光である。ついでに練丹も飲ませておこう。
「え?…御馳走様です?いえ、お構いなく。」
しかし、行方不明とは穏やかじゃないなぁ?
音声{寒いから、冬眠しちゃったんじゃないですかぁ?}
「ともかく、一度、葉蘭の元に戻ってくれ。いや、俺も今から菜園に行くからさ。一緒に行こうか?」
水引ってば渋々、な感じで頷いた。じゃあ、手の平から肩の上に移動させてっと、再び歩みを再開する。おっ。松の木の林を抜けたぞ。
海岸沿いに出て、白浜目指して直進だ。ここからでも、岩場に繁殖した藻が見える。
で、菌類適応の結果、海にプランクトンも発生しているそうで、それって微生物じゃないの?と思ったんだけど、詳しくは良く分からないなぁ。なにせ、最近はご都合主義が遺憾無く発揮されているから。
「コテージが見えて来たぞ。ふぅ…寒いなぁ。大丈夫か…水引?」
『……。』
返事が無い。ピクリとも動かない。
「おい!?凍死するんじゃないぞっ!!」
音声{あっと!苔精の薬丹!!}
再びの緑の光に包まれて、水引がブルブル震えた。
「…え?冬眠するところだったって?いや、マジでやばいな。もう冬は出ない方が良いんじゃね?」
水引でさえ、これだ。残念だが、行方不明の蟻は諦めるべきか?
音声{ところでですね、水引さんの部下って、何人行方不明なんですか?}
「あ、そうだな。…人数にもよるが、さすがに数十匹となると問題だな。捜索隊を…と言っても、眷属で何とかするしかないよなぁ。」
ってヲイッ。E5(エコ)さん?あからさまに嫌な顔をするんじゃないよっ!!
『……!』
「…ん?13匹?…冬眠しているかもしれないから、春まで待つって?」
思ったより少なかったな。まあ、むやみに探しに行って水引も同じ目に遭ったら元も子もないからね。そんな事を話していたら、あっという間にコテージの裏に回っていた。
ちょっと離れた場所にあるけど、我がビニールハウス菜園はなかなかの規模だ。24時間、常に照明器具は付けっ放しだから、結構、光が派手だね。なんと言うか暖かそうだ。
「お邪魔するよ〜〜。葉蘭はいるかい?」
入り口を開いてビニールハウスの中へ。あったかいなぁ。ここはだけは南国っぽい。温風機も正常に稼働中だ。
おっ。女王蟻の葉蘭が飛んで来た。そして俺の肩の上の水引と目が合い、水引が飛び立つと、まるでダンスをするかのように空を飛び跳ねた。
これ、何をやってるんだろう?見るのは2度目だな。
音声{虫さんならではの意思の疎通でしょうか?}
「その可能性はあるけどなぁ。元は蟻だけど?」
で、ダンスは唐突に終わり、2匹は俺の両肩に舞い降りた。葉蘭はヘラクレスオオカブトっぽくてカッコいいし、2匹が両肩にいると俺の少年心をくすぐるな(?)。
「話は終わったのか?」
『……。』
葉蘭が頷いた。で、水引はちょっとばつが悪そうだ。
水引が引き連れた部下の大半は既に帰還していたそうで、水引だけが帰ってこなくて、葉蘭は心底心配していたらしい。ちょっとお怒りモードである。
「まあまあ。男たるもの、責任があるからさぁ。今回は大目に見てやってくれよ?」
『……。』
しょうがないですねぇ。って葉蘭が言うと、水引は感謝するように俺の肩にしがみ付いた。スリスリってしてる。何だこれ?でも可愛いな(笑)。
こうして、一時的に行方不明の蟻は棚上げされたのだが…その蟻がどうなったか?は、春先を待つことになるわけだった…。
で、俺の仕事だ。第2ビニールハウス菜園の方で田崎家固有種の大根とニンジンを10本づつ植えた。1本の霊子消費が50だから合計で1000霊子の消費である。
なかなか増えないし、地道な作業である。先は見えない。それでも、総数は大根だけで60本は植えたかな?そろそろ、最初に植えた野菜は良い感じになっているとは思うのだ。
「さあ、水撒きをするぞ。E5(エコ)さん、濡れるから下がってくれ。」
音声{水が掛かったらショートしますからねっ!!}
…ショートするんだ?どんな風にショートするのか見たい気はする。ホースを持つ手がいやに震えるな(え)。やるなやるなは、やって欲しいってことだよね?
音声{御主人様、マジでやったらブっ飛ばしますからねっ!!}
ヒドい暴言である。御主人様とか言いながら…。
「しませんよ。まったく、とんでもないペッタンコ立体映像め。」
音声{キィィィ…また言いましたねぇ!もう許し…あら?メールが届きましたよ。}
俺はズッコケそうになった。話しを折るよね。
「メール?どこの誰だよ?俺は水撒きで忙しいんだよ。」
音声{え〜〜と、コレは大黒屋の忠太さんですね。電子情報枠表示モードになりますね。}
え?忠太さん?白ネズミのあの人か…上司のせいで、気苦労の絶えなさそうな忠太さんである。
「なら確認するか。大黒天様なら見たくないけど、忠太さんのならしょうがない(?)」
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(*´꒳`*){はい。では完全型メーラー「雷金鳥vr1.5」を起動します。}
2020/12/13
差出人:大黒屋「忠太」
宛先:田崎 蓮人殿
よおっ!!儂だ!大黒天だぜっ!!
お前さんとこの秋刀魚の初売りだしだったが、僅か30分で完売しちまったぜ!!準備してあった50匹は即売り切れだ。
何しろ、開店前から行列が凄くてなぁ!
既に問い合わせが殺到してるぜ!!増産よろしくなっ!あと、大根だっ。人参も相談したいぜっ!!
…以上、原文のまま記載しました。申し訳ありません。
しかし、予想以上の賑わいだったのは事実ですね。今後とも、末長くよろしくお願いいたします。
忠太
返信する:YES・NO
メーラに登録する:YES・NO
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何だコレ?忠太さんのメールだと思って開いたら、大黒天様だった!?騙された?っと思ったら、忠太さんが原文のまま載せた、みたいな?ややこしい!!
「だが、即完売か…確か1匹500神貨で売り出したんだよなぁ?よく買えるよな、そんな値段でさ?神界ってどうなってんだ。」
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(*´꒳`*){まあ、神様の価値観は私達とは違うんじゃないですか?}
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それだなぁ。神界って怖いなぁ。そんなところには関わりたくないのが俺の本心だよ。
俺は小市民らしく、白ねこ島で農業?をしているのが似合ってると思うのよ。だから今日もせっせと大根を植えるのだ。
「…ニンジンを減らして大根を増やした方が良いかなぁ?」
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(*´ω`*){どうでも良いんじゃないですか?}
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なんて言い草だ。はぁ、癒しが欲しい。
最近は、菅原くんはツチノコの葦原の育児?に夢中だし、橘花くんは金さんの卵?のお世話をしちゃってるし、弟成分が足りないんですよっ(悲)。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈45.1+〉
戦闘力 1050+12
防御力 968+12
生命力 964+12
回避値 862+10
知能値 34+2
器用値 25
魔力値 1502+20
無属性936+10
地属性968+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(DANROOP)〈服〉
属性:化学繊維LV32〈通常級〉
付与効果:厚手生地+
物理抵抗
保温・耐寒
耐久値:60
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