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第167話「妖怪グループvs海産物軍団その1・ツチノコ君の御披露目」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成なのですw


第167話「妖怪グループvs海産物軍団その1・ツチノコ君の御披露目」


竜脈生活114日目。


我が家にツチノコが誕生した。菅原すがわらくんが「ツチノコ狩りだぁ」とか言い出さないか心配だったので、お昼前にちゃんと説明した。すごい目がワクワクしてたけどねっ!


実際のところ、邪神だか何だか分からないツチノコが来てしまったわけで、この先どうなるのか不安になってきたな。

そもそも、幻獣ツチノコ風であって、厳密にはツチノコじゃないと言うオチ。


だが、今日はそんなツチノコ君を御披露目して回ろうと思う。


「…しかしながら、ツチノコ君よ。君は既に階段室警備部アドレセンスに所属する事が決定しているわけだよ。」


『…?』


俺の言葉を、不思議そうな顔をして首をかしげるツチノコ君。ずんぐりむっくりした蛇にしか見えないわけで。と言うことで、まずはニャイを探そうと思う。


「…で、直属の上司がニャイと言う黒い鎧のヤツになる。って言っても、特に仕事は無いから名目上だなぁ。」


今の所、ツチノコ君の指定場所は俺の寝室の片隅に置いたフルーツバスケットの中だ。ちょうど良い大きさのフルーツバスケットが地下室に置いてあったので、引っ張り出して来た。確か、母が入院してた時に、お見舞いで貰ったやつだろう。俺が1人で食べた記憶があるなぁ。中学生の頃だ。


「さて、どうして運んだもんかな?微妙に抵抗感があるわけだが…。」


4R (シリュウ)と見た目は大差ないのだが、やっぱり爬虫類な感じが否めない。目はクリクリして愛嬌はあるんだけど。


『兄上!僕が、持っても良いですか?』


お。いつもなら屋上に行っているはずの菅原すがわらくんが、ここぞとばかりに顔を出した。隣りの部屋から様子を窺っていたと思しい。


「お、いいタイミングだなぁ。んじゃ、頼めるかな?」


『ハイッ!!』


良い返事だ。そしてツチノコ君をムンズと掴んで、両手で抱っこしていた。まるで猫を抱っこするかのように。あ、菅原すがわらくんの顔がニヤけてる。


「ツチノコ君…ツッチー?…まあ、いいや。そのうち名前を付けたいと思うけど、あんまりイイのが思いつかないんで、菅原すがわらくんに任せようかなぁ?」


『えっ!?僕が??』


驚天動地って顔の菅原すがわらくんの顔が面白い。黒髮の美少年がくずれた顔をするのはイイね。ギャップがさ。

それに、橘花たちばなくんには秋刀魚の名前を付けさせたからねっ!


「さあ、行こうか。階段ヘGO!!」


菅原すがわらくんを引き連れ、俺は部屋を出た。廊下を通って階段室へ…と、そこでバッタリと遭遇した。と言うか、待ってた的な?


『ガガガ…おはようございます。蓮人様…ガガガ。』


「うわっ!?ビックリした…いきなりだな、ニャイ?」


今日のニャイは、やけに黒光りしている。いや、鎧がだよ?ワックスでも塗ったのか?まあ、探す手間が省けたのは好都合である。それに、ニャイの傍らにはカボチャ頭のJOLジョリュも控えていて、まさに一石二鳥。


JOLジョリュも居てちょうどイイな。その前におはようだ。」


『…オハヨウ。』


JOLジョリュがペコリと頭を下げ、それに反応して菅原すがわらくんも頭を下げた。モゾモゾと菅原すがわらくんの腕の中のツチノコ君も頭を下げる。なんだ、コレ?


「…見た目はツチノコ、中身は邪神?なツチノコ君だ。名前はまだ無い。と言うことで、一応、階段室警備部アドレセンスに所属させるからな。頼むぞ。」


『ガガガ…はっ!承りました…ガガガ。』


で、これこそ本当に都合が良いので、ここで正式に公表しておこう。構想は既にDSディスさんに伝えてあったからな。


「正式に階段室警備部アドレセンスを発足し、責任者としてニャイを部長に命じる。その補佐役としてJOLジョリュを主任に命じる。ツチノコ君以下は、警備部員とする。以上。」


『ガガガ…は!!謹んでお受けいたします。我が剣は蓮人様と共に…ガガガ。』


そういうのはイイから。その厨二病丸出しの剣を出さないで下さい。たかが小市民の家ですからね。貴族じゃないし。


『…俺ガ…主任?…ソレハ困ルノダガ…。』


あ〜あぁ。聞こえませんね。ニャイの面倒ごとのお世話はJOLジョリュしか対処出来ないだろ。むしろ頭を下げたい気分である。


「今日はツチノコ君の御披露目だから、ちょっと借りてくな!さあ、菅原すがわらくん、行こうか?」


『はい、兄上!皆さん、お邪魔しました。』


ルンルンで菅原すがわらくんはツチノコ君とスキンシップをしている。ちょっと見たら、恥ずかしがってやめるけど。菅原すがわらくんの新たな一面を発見した気分だ。


まあ、うちの小動物って、もはやなんか違うからね。どれも癖が強いし。

一番大人しいルル君でさえ、背中に白い羽根が生えて浮かんでるから…。


階段を上がり、まずは屋上に顔を出す。屋上のメンバーはいつもと一緒だな。だけど今日は珍しく、ルル君も屋上に日向ぼっこで来たようだ。


「ルル君、珍しいね。」


『フニャ。』


ラブリーで可愛い白い天使ネコのルル君である。普段は俺の寝室で過ごしているんだけど、昨日は新入りのツチノコ君に気を使ったのかな?久し振りに2階でお泊まりしていたみたいだ。


「ツチノコ君。ここが我が家の屋上だ。昼間は我が家の猫八部衆の日向ぼっこの場所となる。あと、朝は弟たちが騎乗精霊のお世話とか競争をしたりもするな。注意しろよ。」


『……?』


何を言っているのか分からない?そんな風なツチノコ君である。そうだろうなぁ。

見渡すと、ロンちゃんとハナちゃん、ミミちゃんが日向ぼっこ中。まあ、この3匹はほぼ、毎日いるよね。で、たまにルル君。あと、BMベム付き添いでハッピーもたまに来るな。


「あと、ここの管理者と言うか監視員のカア君だ。」


『管理者ニナッタ覚エハ無イガ…。』


大鴉のカア君、フワリと降りて来てそう言った。そして、菅原すがわらくんに抱かれたツチノコ君を見て一言。


『マタ、コレハ厄介ナ物ヲ…ツチノコハ、大山祇神ノ眷属ダナ…ダガコレハ…。』


大山祇神おおやまつみのかみって言うと、国津神だっけ?山の神様だよね。でもさすが、元天津神のカア君だね。日本神話は物知りだ。


「ツチノコ…風なんだよね。で、中身はジャヴァヲックなんだと思うんだけど、それって魔法の国のアリスに登場するドラゴンなんだよねぇ。」


それってノンフィクションじゃね?とは思うのだが。


『…ソウダナ…理屈ハ良ク分カラナイガ…竜種トノ繋ガリガ深イ個体ノヨウダ。』


あっ。そこら辺はさっぱり分からないですね。階級は竜原種ジャヴァヲック科って、それも意味が分からないし(汗)。


「まあ、意味が分からないのはツチノコ君から始まったワケじゃないし。ある意味、カア君もワケが分からない存在だったし?」


『ソレハ申シ訳ナイ。』


いや、真面目に取らないで欲しい。全く、カア君兄貴は真面目なんだから。


そして次に紹介するのは…。


「ツチノコ君…太陽を見てごらん。あの太陽はね、擬似太陽ホルスと言って、その魂は邪神なんだよ。クツグァさんって呼んでね。」


o(`ω´ )o!!!


クツグァさんが微笑んでいる。我が家に毎日、陽の光を届けてくれる尊い存在です。

洗濯物はポカポカに乾くし、猫たちの日向ぼっこに欠かせない重要人物?なのだ。


『えっ!?兄上、あの太陽さん、邪神だったんですかっ!?』


素っ頓狂な声を上げた菅原すがわらくん。あれぇ?言ってなかったっけ?


「そうだよ?邪神が確定してるのって、ニャイとクツグァさんと、あとトト君だね。」


もう1体、心当たりがあるけどさっ。


『まあ、邪神でも太陽さんは良い人 (?)ですから…。』


そう。邪神って言ったって、何をどう言う方向から見るかでだいぶ変わるらしいよ?なんか恵比寿エビス様のメールでそう言ってたと思う。あれ?違ったっけ?闇の勢力がウンタラカンタラって言ってた?


「まあ、いいや。クロちゃん弟たちもいるんでしょ?」


『乙女姉上とクロ兄上は厩馬にいる筈です。多分、橘花たちばなも。』


なら、早速行こうか。今日は予定が詰まってるからな。こう言う日はトラブルが良く起こる。まあ、最近はハッピーも金さんも大人しくなったから、大抵のトラブルは回避できるだろうが…なんか嫌な予感がするな。


『フニャ。フニャ。』


おや?ルル君がツチノコ君に軽く挨拶をしたら、やっぱり3階の俺のベットで寝るって、戻って行きました。俺のベットじゃなきゃ寝れないなんて、もうなんて愛い奴だ!!最高だよっ!


「ルル君、愛してるよ〜〜!!」


『フニャ〜(照)。』


ふぅ。スッキリした。そんな俺を白い目で見る者がいた。これまた珍しい人 (?)が屋上にいる。何故か、給湯器室兼厩馬から出て来たぞ。


「え?ホチョさん、どうしたの?」


『……。』


答えない。でも俺はもう知っている。元九官鳥のホチョさんはバリバリ喋るのだと。

今では「小朱雀」になって真っ赤な大鷹になったが、それ以前から喋れることを。


それにしても、ゴリゴリのマッチョさが更に際立っている。何を食べたらああなるのだろう?その筋肉を少し、カア君兄貴に譲ってやって欲しい(え)。


『あ。兄さん、来たの?』


厩舎から顔を出したのは、トマト猫のリコピンの世話を終えた乙女ちゃんだった。


「ああ。ところで、ホチョさん何やってたの?」


『え?私の口から言っていいのかしら?…あ、そう。いいのね。なら言っちゃうけど、麒麟の號竜に会いに来たみたいよ?』


クッ。ホチョさんのやつ、乙女ちゃんとコソコソと楽しそうに話しやがった(俺視点)。

だけど、え?號竜に会いに来たの?何で?


『あ、兄上殿。ツチノコ殿に號竜たちを紹介しますよ。』


クロちゃん弟が出て来てそう言った。あっ、ホチョさんが顔をプイって横に向いたから、そこで話しは終わってしまった。


『ツチノコ君、僕の愛馬のカロテンを見てよ!カッコいいんだよ?』


お〜ぅ。ツチノコ君を抱いたまま、菅原すがわらくんは厩舎の中に入って行った。


『私のリコピンの方が可愛いわよぉ!!』


乙女ちゃん。誰も可愛いで張り合ってないからな。そもそも、可愛さで言えば精霊牛のナスニンの方が可愛くないか?


「あれ?僕のナスニンの方がぁ…の橘花たちばなくんは?」


こんな時は真っ先に乗ってくる元気印の橘花たちばなくんの声が聞こえない。もはや屋上に居ないのかも?


『兄上殿、橘花たちばななら、店舗フロアの秋刀魚を見に行くと言ってましたが?』


そうなの?って事は、秋刀魚の蒼原あおばらに会いに行ったのだろう。あ〜、なんか余計に嫌な予感がするよ。


「そうなんだぁ。まあ、あとは2階と1階を回るだけだから、途中で遭遇するでしょ?」


って考えた矢先、俺たちに悲報がもたらされた。


『ガガガ…大変です、蓮人様っ!!1階店舗フロアの海産物軍団ファランクスと地下室の妖怪達バルヴァロイとの間で抗争が勃発しています…ガガガ。』



どういうことっ!!??



また、ニャイの報告がわかりにくい(汗)。

その瞬間に、ホチョさんが翼を翻して、颯爽と飛んで行った。ショートカットしやがる気だな。だがコレはヤバい。ある意味、大惨事になりそうな予感しかしない。


「ちょ、ちょ待てって、ホチョさーーーーん!!!」


だが、ホチョさんはガン無視して行ってしまった。あのヤロウ。


ああ、今日は2L (トゥエル)の奴は俺の代わりに「白ねこ島」に派遣して菜園の水やりに行かせているし、E5(エコ)さんは謹慎処分中だというのに、である。その2に続く。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真人)〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈43.3+〉

戦闘力 1014+12

防御力 932+12

生命力 928+12

回避値 832+10

知能値 28+2

器用値 25

魔力値 1442+20


無属性ウーデニア906+10

地属性(テラ938+10


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 還元 猫愛


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき

葛葉かずらは

さかき

千歳ちとせ

鳳来ほうらい

八手やつで

蒼原あおばら

不知火しらぬい

漁火いさりび

八重波やえなみ

白波しらなみ

鳴海なるみ

夕潮ゆうしお

芍薬しゃくやく


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


名無しのシャツ〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:まだ名前はない〈?〉

物理抵抗

耐久値:30


チェーン付ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV25〈通常ノーマル級〉

付与効果:御洒落度++

物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆

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