第165話「階段室警備部の増員その1・もうすぐ孵化しそうだから」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第165話「階段室警備部の増員その1・もうすぐ孵化しそうだから」
竜脈生活113日目。
泣いてないよ?俺は泣いてなんていません。あれは心の汗なんだよ。
昨日のことは、キツくクロちゃん弟と菅原くんを口止めをしてありますから。
さて、本日もやる事はやっておかねば、兄としての威厳は保てないわけで。ちょっと顔を合わせるのも気が引けるが、起きないわけにもいくまい。
「ふわぁぁぁ…おはよう、ミミちゃん。」
『…ニャ。』
寝起きで今日はミミちゃんの顔と遭遇とか、良いことがありそうな予感だ。
ミミちゃんも寝惚け眼でいるけど、しっかりと宝石箱のようなモノを握りしめている。ガッチリとね。
『…ニャ…ニャニャニャッ!!??』
「んぁ!?ど、どうしたのっ!?」
ミミちゃんが暴れている?いや、これは…脈動する宝石箱の中の「課金ガチャ卵」に反応していると思われ。ああ、箱が開こうとしている…?
「おい!E5(エコ)さん、ミミちゃんがっ!?ミミちゃんがぁ!?」
音声{え〜?どうしたんですかぁ?こんな朝早くからぁ?}
だがミミちゃん、自力で箱を閉じた…。え?閉じた??
「…ミミちゃん、ソレ、大丈夫なの?」
『ニャ〜〜?』
大丈夫よ〜〜?っとニッコニコの笑顔でミミちゃんは微笑む。卵の孵化を無理やり押し込めたようにも見えるけども。
音声{そう言えば、今日で7日目じゃないですかね?ミミちゃんさんが課金ガチャ卵を温め始めたのって。}
そうか…早いものだな(汗)。ちょっと忘れてたのは内緒だぞ。
『ニャニャ〜〜ン。』
え?大当たり以外意味がな〜〜い。って?大当たり以外、まさかの全部押さえ込みっ??なんて力技!?
「いやいや…確かに幻獣にはつぎ込んだけども…。」
音声{えっ!?今、なんて?幻獣って言いました??}
「…げ、幻…げんじゅつ的には…、そんなにつぎ込めないからぁ。無理しなくても…いいんだよ?的なっ!!」
いかん、いかん。危うくバレるところだったよ。
まさかの50000神貨「幻獣」確定68%…確率的には悪くない。最近のガチャは0.1%もザラだからなぁ。
音声{…怪しいですねっ!!}
E5(エコ)さんの怪しい疑惑、再燃である。まあ、知ったこっちゃないが。
「とは言え、孵化するのも時間の問題だなぁ。お〜〜い、ユナさん?」
俺は寝室から顔を出し、隣室に声を掛けた。
副音声『あら?どうしました、旦那様?』
向日葵の笑顔で3階担当メイドのユナさんが振り返った。ちょうど、洗濯物を畳んでいるところだった。いつもすまないねぇ。
「ミミちゃんの課金ガチャ卵がそろそろ生まれそうなんだよね。俺が白ねこ島に行ってる間に生まれたら、DSさんに伝えてくれるかな?」
副音声『はい、良いですよ。その前に、コーヒー牛乳を飲んで行って下さいね。』
ああ、毎朝ありがとう。俺の1日の始まり、それがコーヒー牛乳である!
と、その前に厚手のジャージを引っ張り出す。最近はコレばっかり着ている気がするが、竜脈の中の田崎家の気候は一年中変化は無いが、白ねこ島はただいま冬場に突入。寒いのです!!
地下に灯油ストーブが置いてあるから、コテージに持って行きたいが、灯油が無い。そりゃそうだよ。さすがに常時、灯油を置いといたら危ないもんなぁ。
「…あやっちの所に行ってココアを飲みたくなってきたな。」
ともあれ、ミミちゃん頑張れ!!ってエールを贈り、ジャージに着替えてコタツの上に置かれたコーヒー牛乳をゴクゴクッと一気飲み。まだまだ俺は闘える。うん。
弟たちは1階に行って朝食のシリアルを食べている頃合いかな?みんな仲良く食べているかなぁ?ちょうど良いので、あやっちを誘って白ねこ島に行こう。
「あ、E5(エコ)さん。先に行って、なんたらメデッカ?やっててくれる?俺は、後から行くからさ。」
音声{苔精の薬丹ですっ!!嫌です!!}
…コイツ、拒否りやがった。
「なんでよ?」
音声{それは後でやります。御主人様が怪しいので、今日は私がミミちゃんさんに付き添いますからっ!!}
はぁぁ??怪しいから、どうしてミミちゃん付き添いになった?どう言う理屈だ?
「グッ…まあ、イイだろう。んじゃ、ミミちゃんに何かあったら、すぐに呼んでくれよ?」
何だかよく分からないが、逆に好都合ではある。好都合と書いてチャンスと読みたい。だが、それを悟られる訳には行かない。
え?何をするかって?勿論、「鉱山資源適応」ですよ、あなたっ!!
「俺は…一生懸命、大根とニンジンを植えてくるからぁ…。」
音声{……。}
E5(エコ)さんの目が鋭い。俺の背中を突き刺すようだ。
だが俺は気付かず、怯まずで洗面台へ…顔を洗い、歯を磨く。ふぅ…焦ってはならない。ここは平常心で階段へ向かおう。
階段室へ入ると、階段室警備部の部長、ニャイが一礼した。相変わらずの刺々しい厨二病全開の黒鎧である。
『ガガガ…お勤め、御苦労様です、蓮人様…ガガガ』
「おう、ニャイ。あ〜多分、そろそろ邪神?が孵化しそうだから、ヨロシクな?」
そう。俺も半ば忘れてたけど、ミミちゃんが温めてる課金ガチャ卵って、アレってば「邪神人気投票」で選ばれた魂?らしい。どういう設定だよ?と思わなくも無い。なんだそりゃ?
『ガガガ…はっ!如何なる邪悪な存在であろうとも、我が忠誠の前には障壁となりませんな。蓮人様の忠実なる下僕となるよう調教してみせますぞ…ガガガ』
何を言っているのかさっぱりだ?今日は通訳のJOLはいないものか?
「JOLは?」
『ガガガ…あやつは今日、店舗フロアへ巡視に行っておりますな…ガガガ』
…って事は、黒蛸の漁火のところに遊びに行ってると。&千寿姫もセットと見て良いかな。
「ならしょうがない。で、魂は邪神だけど、幻獣として産まれると思うんだよね?何が産まれると思う?」
そもそも、この質問をニャイに聞いて良いのか疑問ではあるが。だってニャイ自身が邪神だからな…。
『ガガガ…幻獣ですと?なるほど…幻獣とは、獣の形を持った神霊的な存在を指しますな。一般的には竜種がこれに当たりますが、竜種と対立する牛種もまた、この種別に属しますぞ。つまり、竜種に限らずとも、神話で登場する獣系の王種も幻獣と言えますな…ガガガ』
えっ…ニャイが…ニャイがまともな事を言ってる…。
俺、ポカーンである。
『ガガガ…蓮人様。どうしましたかな?…ガガガ』
「あ、いや。うん。参考になったよ。ありがとう。」
もしかして、ニャイって案外、有能なのっ??コイツ、ただの厨二病じゃないのかも知れない(え)。で、魂は形を引き寄せるってニャイが言うもんで、その邪神の原型に近いモノになるんじゃないかって事だ。
ニャイに別れを告げて、予想外に道草を食ってしまったので、急いで俺は1階へ降りていった。ああ、だけど1階の居間は既に閑散としていた。
『お兄ちゃん、おはよっ!!』
「はい、おはよう。」
いつも元気な橘花くんがすれ違いで階段を駆け上がって行った。
『あ、兄上。お、屋上に行きますけど、その、カロテンの世話をしてくるだけですからっ。本当ですよっ。』
「う、うん。そう。頑張ってね…。」
菅原くんとの会話がぎこちない。妙に緊張するな。
『さあ、菅原、行くぞ。では兄上殿、後ほど。』
クロちゃん弟はいつも通りだ。さすがは長男、頼りになります。菅原くんの背中を押してグングン行ってしまった。
『なぁ〜に?兄さん、菅原と何かあったの?』
「んにゃ、別に何も。」
乙女ちゃんは『ふ〜ん』って言いながら行ってしまった。ふぅ。何とかやり過ごせたか…。
弟たちはいつもの様に、屋上で自分たちの騎乗精霊の世話をするのだろう。それか競争か。いや、別に腕を磨いて強くなるのは良いんだけど、強さだけを目指して欲しくないだけなんだよね。兄の複雑な心境だ。
「…2L (トゥエル)。あやっちは?」
音声【おや?…ああ、もう戻ったみたいですよ。白ねこ島へ。】
遅かったか。のんびりと緑茶を啜っている2L (トゥエル)だけが食卓に残っていたわけで。
「しょうがない…1人で行くか。」
音声【おやおや?閣下、僕が居るじゃないですか?お供しますよ。】
まあ、1人で白ねこ島で行動するとDSさんに怒られるので、4R (シリュウ)でも良かったのだが…あいつ、食後はあんまり動きたがらないんだよね(汗)。
「う〜ん。2L (トゥエル)で我慢するかぁ…。」
音声【ヒドい言い草ですねっ!そこがまた良いですがっ!!】
良いのか悪いのかハッキリしてくれ!見た目はイケてる美少年天使なんだけどなぁ…。
「あ…そんな事より、ちょっとJYUKAIで検索して欲しいものがあるんだが?」
音声【…またサプライズのクリスマスプレゼントですかね?】
「しっ!!先に白ねこ島に行くぞ…。」
コソコソと俺たちは、白ねこ島へと通じるユニットバスへと脚を向けた。その様子を窺うE5(エコ)さん?の視線に、俺はまだ気付いてはいなかったのだ…。
もう慣れたもので、ザバーン!と脚を浴槽に突っ込めば、そこはコテージ2階の中央の部屋だった。
「ただいまぁ。」
副音声〔お帰りなさい、博士。〕
音声【いつものワンセットですね。】
そう。鉄腕なアドムとのお決まりの掛け合いである。アドムも頭が良い子ではあるが、いかんせん、初期プログラムがアレなので、ロボット感が強いのだ。博士の訂正不可能なのである。
「いいから、2L (トゥエル)。ちょっとそこに座ってくれる?」
音声【どうしてもと言うなら、好きにしていいですよ?】
「アホか…早くJYUKAIでツチノコを検索しろ。」
そう。ツチノコである。なぜツチノコであるかと言えば、菅原くんがツチノコに興味津々であるからだ。
音声【はあ…ツチノコとか売ってるんですかね?】
だよね?俺も疑問だが。
「それでも調べなきゃ何とも言えないだろ?」
だもんで、俺は2L (トゥエル)に検索をさせたわけだが…。
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〓 JYUKAI.co.jp. 田崎 蓮人さん cart [0]
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画像//ツチノコの微香〈手名椎様謹製 〉芳香剤・神山の香り
〈家具の神山〉
10神貨〈1億円〉★★☆☆☆
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画像//ツチノコ菌〈ガラス瓶封入〉使用注意・松の木が最適です
〈月兎商店〉
15神貨〈1億5000万円〉★★★☆☆
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画像//つちのこねこ人形〈ねこねこシリーズvr35〉超ラブリー❤︎
〈猫々商店〉
50神貨〈5億円〉★★★★☆
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画像//擬似生命体〈デミ・ツチノコ〉ペットにどうぞ 〈寿命100年〉
〈アマイモン株式会社〉
150神貨〈10億5000万円〉★★★★☆
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…なんじゃ、こりゃ。10億5000万円のツチノコも、こりゃ本物のツチノコじゃないだろ?擬似生命体って言っちゃってるし!!
音声【と言うか、ツチノコ菌って何でしょうね?】
「キノコじゃないんだからっ!?」
まったく、ツッコミどころが満載で、結局はツチノコらしいツチノコって無いわけで。
そもそも、ツチノコって日本古来のUMAだから、神界の通販ネットで売ってる訳がないわけで!!
うん、諦めたところで…その2へ続く!
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈42.7+〉
戦闘力 1002+12
防御力 920+12
生命力 916+12
回避値 822+10
知能値 26+2
器用値 25
魔力値 1422+20
無属性896+10
地属性928+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(DANROOP)〈服〉
属性:化学繊維LV32〈通常級〉
付与効果:厚手生地+
物理抵抗
保温・耐寒
耐久値:60
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