第155話「課金の命題その2・UMAだと思ったんだ」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第155話「課金の命題その2・UMAだと思ったんだ」
2階に集まると何んだかんだで揉め事が多いのだが、今回は橘花くんと言う緩衝材が存在したので事なきを得た。今度から、2階に行くときは橘花くんを連れて行こう!と心に強く誓う俺なのだった。
で、今日の昼食は鶏の山椒焼きである。最近、チキンが多いなぁとか言わないように。
在庫の使用ペースもビビさんの管理下にあるのだ。俺はただ、食べたい物をズラ〜と書き並べるだけの月終わりである。文句は言わない。
『もっと野菜が多い方が健康的だと思うわ。それにしても、このニンジン最高よねっ!』
ニンジンとゴボウで金平牛蒡を作ってみた。まだ余っていた田崎家固有種のニンジンだ。
甘さが段違いなのは認めざるをえない。てか、乙女ちゃんはほとんど野菜しか食べないけども!
『兄上、僕はもっと魚が良いですね!刺身が食べたいです!』
『僕、生魚は嫌いっ!お肉が良いよ!ステーキ食べたいっ。』
両極端の菅原くんと橘花くんだが、ここは言い合いながらも喧嘩にはならないんだよねぇ。可愛い兄弟喧嘩風で。
『2人とも、食事中に喧嘩をするんじゃない。菅原も野菜は残すんじゃないぞ。』
優しく言い含めるのがクロちゃん弟である。俺の弟たちは最高だ。
それに新しく加わったメンバー、あやっちは物静かだけど、そんな食卓の様子を楽しそうに見ている。4R (シリュウ)の暴飲暴食も微笑ましく見ているし、2L (トゥエル)の意味不明な発言も優しく聞き流している。あやっちは良い子だよ。
「あっ、そうそう。あやっち、今日も水やり頼めるかな?」
副音声〔いいよ。でも、調査は終了したんだよね?〕
その通り。だから大食らいの4R (シリュウ)も食卓に戻っているのだ。
『ちょっとだけど、岩とかに藻が生えてたニョロよ?これなら蟹も生きれるニョロよ。』
「と言うことは…昆布とか生えたら出汁に使えるな。いやぁ、夢が広がるね。」
お互い、話がズレズレだ。会話が噛み合ってない。
『兄さん、いつになった私たち、白ねこ島に行けるの?』
ああ、そうだよねぇ。この中で白ねこ島に行ったことがあるのは、クロちゃん弟だけだし。
菅原くんも、橘花くんも興味津々で見てくるし、乙女ちゃんの質問をはぐらかす訳にもいくまい。いやぁ、どうしよう?
「そうだなぁ。整備が全く整ってないし、早くてお花見の時期かなぁ?それまでにレベルを上げて桜を植林したい。いや、するぞっ!」
音声【と言う事は、3月あたりですか?間に合いますかねぇ?】
そこは間に合わせるべく協力しろよっ!ただでさえ、立ち入り禁止が連日続いているんだからな。作業が全く、はかどらないよ。
『え〜。まだ3ヶ月ぐらいあるのぉ?』
橘花くんがガックリとなった。俺も辛いよ。
「って事で、調査が終わったけど、今日は他にやる事があるんだよね。だから菜園の水やりをヨロシクね。」
副音声〔分かったよ。任せておいて。〕
よし、これで一安心だ。ご飯も食べ終わったし、さっさとやることをやってしまおう。
◇ ◇ ◇
食後に来たのは3階だ。E5(エコ)さんも午後から合流して、いざ、大仕事に挑む時が来た。待ちに待ったこの時だ。
「待たせたな、ミミちゃん!!」
『ニャ。』
我が家の招き猫、ミミちゃんはニッコニコで待機していた。その笑顔、もはや国宝級。
俺の寝室のベットの上にて、チョコンとお座りしている。お利口さんだ。
音声{御主人様、ついにこの時が来たのですね?本当に、イイんですね?}
「ああ、勿論さっ!この時の為に、俺たちは頑張って来たのさっ!!」
俺はすかさず、「宝物庫〈Ω〉」を開いた。
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《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:25種類
◯30万3千944神貨
◯猫のへそのゴマ〈五百円玉等価交換UC〉
◯猫のダイヤモンド〈五百円玉等価交換UR〉
◯課金ガチャ卵セット〈7ケ〉
◯儀来の黄金〈竜宮城の宝物・金色の海流〉
◯グチャグチャ折り鶴〈霊鶴・千寿が宿った折り鶴〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント60ポイント〉
◯小判〈500円玉等価交換R〉(×11)
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント40〉
◯竜宮城割引チケット×4〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯騎士盾槍・第六周期複合鋼ロング・スピア〈小型〉
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×5
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
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ふ〜む。そして取り出したのは…「課金ガチャ卵セット」であった。
まるで宝石箱のような四角いケースだ。箱には精密で繊細な模様が刻まれている。これだけでもなかなかの価値があるんじゃない?
で、蓋を開けると…うずらの卵ほどの小さい卵が1つ収まっていた。
「7個入りの筈だけど、1つしか入ってないぞ?」
だが恐らく、使った後に装填?される的なシステムなのかな?と思う。
そして同封されていた手紙を取り出してみる。
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拝啓、田崎様。
この度は弊社「七福神ファクトリー(株)」の商品購入、大変有難うございます。
以下、今回の購入商品『課金ガチャ卵セット〈7ケ〉』の説明を記載します。
・この『課金ガチャ卵セット〈7ケ〉』は、課金設定をすることで確定率が変動するシステムを内蔵しています。
◎1000神貨「魔物」確定99%
◎5000神貨「魔獣」確定88%
◎10000神貨「妖獣」確定78%
◎50000神貨「幻獣」確定68%
◎100000神貨「聖獣」確定60%
◎500000神貨「神獣」確定50%
・課金ガチャ卵は課金設定することで排出されます。最大数は7個までです。
・課金ガチャ卵を孵化させる為には、課金属性〈高次元物質精製〉が必要となります。
・課金ガチャ卵が孵化する日数は、最低でも7日間が必要です。大切に温めて下さい。
・状態により孵化しない場合もあります。返還には応じません。
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…当初の目標は「妖獣」だった。
音声{御主人様…まさか、血迷わないで下さいね?}
え?俺は血迷ってなんていませんよ?ただただ、今なら結構、余裕があるよね?って思っちゃっただけなんだよ。
「…えーと、だけど課金設定って言ったって、どうやるんだ?」
ケースの裏表を見るけど、どうしたら良いかも分からない。う〜ん。う〜ん。ケースをいじくり回すこと小一時間…。
『ニャ!!』
ああ、ミミちゃんが怒った。ミミちゃんにケースをぶん取られた(汗)。
「ミミちゃん、返してっ!」
『ニャニャ!!』
うわぁ。もう絶対返さないスタンスでお腹の下に仕舞い込んでしまった。こりゃ無理だ。
「これ…どうしたもんかなぁ?」
音声{あら?御主人様、ちょっと電子情報枠表示モードになりますね。}
え?急にどうした?E5(エコ)さんの映像投射が瞬時に消えてしまった。
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(*´꒳`*){あっ。やっぱり。ミミちゃんさんに『課金ガチャ卵セット〈7ケ〉』が反応していますね。}
《課金ガチャ卵セット〈7ケ〉》は〈ミミちゃん〉の課金属性〈高次元物質精製〉と適合しました。
適合率:120%
課金ガチャ卵の排出準備が整いました。
課金設定を行いますか?YES・NO
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ああ、じゃあ、これが正しいやり方だったわけだ。初めから素直にミミちゃんにケースを渡しておけば良かったよ…。
「ミミちゃんありがとう。神さま仏さまミミちゃんさまだ。」
『ニャ。』
再びミミちゃんはニッコニコになった。ふう、機嫌が元に戻って良かったよ。
で、俺はE5(エコ)さんの電子情報枠越しにYESボタンを押そうと思ったんだけど。ちょっと待って。最近は小型「電子情報枠表示」ばっかり使ってたんで、なんかその…気恥ずかしいと言うかなんというか。
でもコレ、押さないと始まらないし…でも久しぶりに触るとなると、変な緊張と言うかさ。
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(〃ω〃){ちょ。な、何ですか?…は、早く押してください…そ、そんな顔して…何なんですかっ…。}
課金設定を行いますか?YES・NO
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え?俺ってどんな顔してんの?俺ってポーカーフェイスなのにっ!?いや、ちょっと自分でも意識し過ぎなのは分かってるけどさっ。なんか調子が狂うなぁ。
音声【では、代わりに僕が押しますね。はい、ポチッと。】
「はっ!!??」
それはまさに刹那の一瞬。それは駄目天使の一撃。
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Σ(゜д゜lll){嫌あああぁぁぁ!!汚されたあああぁぁぁ!!!}
以下より、課金設定を選択して下さい。
1000神貨「魔物」確定99%
5000神貨「魔獣」確定88%
10000神貨「妖獣」確定78%
50000神貨「幻獣」確定68%
100000神貨「聖獣」確定60%
500000神貨「神獣」確定50%
選択された設定は即座に反映されます。
※使用された神貨の返還には一切応じられません。
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E5(エコ)さんの悲鳴がとどろき渡った。いや、俺もショックだったけど、そこまで嫌がるのもどうかと思うぞ…何にせよ、有耶無耶に出来て良かったよ(え)。
音声【フ。E5(エコ)先輩、大袈裟ですね。】
悪びれもせず、2L (トゥエル)は言った。と言うか、いつの間に来たんだ?
「ちゃんと後で謝っておけよ。」
音声【そうですね。閣下がそう命じるならば、致し方ありませんね。】
で、E5(エコ)さんの画面が止まってしまったので、この隙にポチッと押してみた。機能停止してんじゃなかろうな?
あっ、普通に押せた。ふう、良かったよ。変に意識するとダメだね。
音声【ところでですね、今、僕の見間違えじゃなければ…「幻獣」を押しましたよね?】
「…そう?手が滑ったのかなぁ?」
そう。手が滑ったのだ。だけども、もしかしたら?の精神で「幻獣」を選択してしまったのは、幻獣ってUMAかな?って思ってしまったから手遅れなんです。ある意味、刷り込みです。
もしかしたら…ツチノコが…そんな淡い気持ちを抱いてしまったんですよ。
音声【そうですか…では僕は見ていない事にしますので、僕の錬金炉も手が滑るのでは?】
「お前も…ワルよのぅ。」
天使の癖に、俺を買収しようと言うのか?E5(エコ)さんは静止画のまま固まっているし、これは好都合か?だか、いつかお前も俺も馬に蹴られてしまうことだろう。
音声【しかし閣下…普通、幻獣のカテゴリーは竜種が当て嵌まるんですが、さすがですね。どんなドラゴンが生まれるのか楽しみですよ。】
ええっ!?そうなの?ドラゴン、ウチじゃ飼えませんけどもっ?返還を求めたいのですがっ!?
『ニャ〜!』
だけども、ミミちゃんの抱いているケースが光っていた。それは虹色に輝いている。それをミミちゃんは大事に大事に抱きかかえて丸くなってしまった。
うん。もはや後は運を天に任せようと思う。責任放棄である。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈39.6+〉※変化無し
戦闘力 930+12
防御力 848+12
生命力 844+12
回避値 762+10
知能値 124+2
器用値 25
魔力値 1302+20
無属性836+10
地属性868+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
金満Tシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:金運上昇+
物理抵抗
耐久値:25
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
◆ ◆ ◆




