第145話「ネコ女王との商談その2・100日目のUR」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第145話「ネコ女王との商談その2・100日目のUR」
今日は間に合いました。ちゃんと松の木の植樹を100本植えて交換し、白ねこ島を後にした俺たちは。そう、俺たちの戦いはこれからだっ!
だって帰って来た早々、ルル君が慌てて飛び込んで来たからさっ。
「おうっ!?どうしたの、ルル君?」
『フニャ〜。』
ルル君がこんなに慌てる?まあ、大人しいルル君からしたら、これでも慌ててる方でしょ。
背中の羽根をパタパタさせて、俺の胸に顔を埋めているあたり、逆にラッキー幸福感に包まれる俺なのであった。
音声{男同士でイチャイチャしないでくださいね。}
分からない人には分からないんですよっ。猫ちゃんに男とか女とか、そんな垣根は無いんですよ!それこそが猫愛なのだから(え)。
『フニャ、フニャ〜。』
「うんうん。え〜と、ミミちゃんが大変だって!?」
俺は慌てた。遂に、ミミちゃんがSR、もといURを出す日が来たのかも知れない。高まる期待と興奮が俺を包む。
音声{え〜。嫌な予感がしますけども?}
知ったことかっ!俺はダッシュで階段を駆け上がった。勿論、大事にルル君を懐に抱きながら。ソフトタッチである。
「ミミちゃん!?」
扉を開くなり、俺はそう叫んでいた。寝室は光り輝いていた。
『あ、兄上、眩しいです!!』
『すごいよ、ミミちゃん。輝いてるもん!』
『これは…ひょっとしたら、ひょっとしますよ、兄上殿!!』
ああ。どうやら弟たちも見守ってくれていたようだ。みんな、ありがとう。
そして当のミミちゃんと言えば、ベットの上に仁王立ち。500円玉ガチャの大当たり確定モーションだろう。ミミちゃんの頭上に小判が3枚、回転しながらキラキラと輝いている。
「おぉぉぉ…スゴいぞミミちゃん、あと一踏ん張りだっ!!!」
そして、小判が虹色に変わり…ここまでは前回と同様だ。この後、弾けたけども…。
『ニャーーーーーーーーン!!』
それは猫の咆哮。ミミちゃんの歓喜の歌声。瞬間、我が家は世界に祝福された…そんな感覚を俺は覚えた。
ポーーーーーーン!!
3枚の小判が融合して、何かが飛び出した。ミミちゃん、ひとっ飛びして大回転。くるりんパッと、自らそれを空中キャッチ!!
「うぉぉぉおおお!!」
俺は思わず拍手をしていた。
『『『わぁああ。パチパチパチ!!』』』
右に習えで弟たちも拍手喝采だ。
ミミちゃんはソレを大きく掲げた。キラーーン!!と輝くそれは?
「う〜ん?これは何だろう?こぶし大の無色透明な…石?」
『キラキラしてるよ、お兄ちゃん?』
そうね。橘花くんの言う通り、ミミちゃんの持つ石?は、ところどころが虹色にキラキラと輝いている。
これがただのガラスの石…ってわけじゃあるまい。
「これは…SR!?」
音声{え〜と、あっ…これは〈猫のダイヤモンド〉ですね。大当たりですよ。}
ね…猫のダイヤモンド??…ダイヤモンドって言うと、あのダイヤモンドですか?ダイヤモンドがあの大きさ??そりゃもう、URどころか、ARじゃないかっ??
「うぉぉぉぉ!!スゴいよ、ミミちゃん!最高だぁ!!」
俺はミミちゃんを抱き上げて頬擦りした。右頬にミミちゃん、左頬にルル君で、俺はもう天にも昇る気分だ。
音声{解析したところ、高純度に精製された純正のダイヤモンドに間違いないですねぇ。おそらく、時価数千億円は下らないと思いますよ?』
ああ、そう。数千億円ねぇ。なんと言うか、金額に関してはもう頭がパァになっちゃってるんでね。イマイチ、理解出来ないんですよ。そんな事より、ニッコニコのミミちゃんの笑顔を見る事が出来て嬉しい…その一言に尽きる。
「ミミちゃん。そのダイヤモンドは大事に持っているんだよ。首輪に付けようか?」
勿論、取り上げる気など毛頭ないのだ。
『ニャ〜。』
えっ?俺にくれるって?俺にギュウギュウ押し付けてくる仕草の可愛いことよ。
「いやいや…そうか。うん。分かったよ。じゃあ、これはしっかり預かっておくよ。」
俺は「猫のダイヤモンド」を受け取り、すぐに「宝物庫〈Ω〉」に収納した。
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《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:25種類
◯4千944神貨
◯猫のダイヤモンド〈五百円玉等価交換UR〉
◯課金ガチャ卵セット〈7ケ〉
◯儀来の黄金〈竜宮城の宝物・金色の海流〉
◯グチャグチャ折り鶴〈霊鶴・千寿が宿った折り鶴〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント60ポイント〉
◯小判〈500円玉等価交換R〉(×10)
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント25〉
◯五色の勾玉〈朱〉〈相生相剋へと導く因子〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯騎士盾槍・第六周期複合鋼ロング・スピア〈小型〉
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×10
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
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「猫のダイヤモンド」の表記には〈五百円玉等価交換UR〉と明記されている。で、猫の小判は〈500円玉等価交換R〉だ。
あれ?URとRの間に、普通はSRがあるよね?飛び越えた先のダイヤモンドをGETしたってこと?
「まあ、何にしてもめでたい日だなぁ。」
『兄上殿、ミミちゃん殿、おめでとうございます。」
クロちゃん弟が祝福してくれた。ああ、俺はそれだけで満足だ。
音声{そう言えば、今日は100日目ですよね…日数がポイントになっているとか?}
うっ。その可能性は無きにしも非ずだが、ちょっとハードルが高すぎないか?ってなると、次の大当たりは200日目か?いや、500日目の方が確実か?
「…いや、後400日とか、ありえんだろ?」
普通に1年後以上先じゃないの?
ポピコーーーン♪
音声{あら?御主人様、メールが1件届きましたよ?}
「え?このタイミングで??」
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(*^ω^*){完全型メーラー「雷金鳥vr1.5」を起動します。}
《完全型メーラー「雷金鳥vr1.5」》未読1件
八幡宮総本部 2020/11/26 >添付あり
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電子情報枠表示になったE5(エコ)さん。
そしてこれは…おっ?八幡様のところのメールだな。
添付ありってことは、例のアレかな?しかし、思い当たらないんだけど?まさか、ミミちゃんがURを引き当てたからかっ??
「まあ、無視する訳にもいかないからなぁ。見てみようか?」
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(*´꒳`*){はい。どうぞ。}
2020/11/21
差出人:八幡宮統括本部
宛先:田崎 蓮人殿
竜脈生活100日目、おめでとうございます。
特典として損害賠償目録の加点5ポイントを差し上げます。
八幡宮統括本部
本部長 鳩山 巴
添付:《損害賠償目録5ポイント》
返信する:YES・NO
メーラに登録する:YES・NO
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「そう来たかぁ…。」
まさかの予想外だ。そう言えば、葛葉と榊の進化の時には加点されなかったけど、何か条件があるのかなぁ?よく分からないな。
◇ ◇ ◇
本日のお昼は野菜うどんでした。具材たっぷりだけど、野菜ぎらいな弟たちは乙女ちゃんに怒られていました。そこは乙女ちゃんに同意する俺氏なのでした…。
「さて、今回は定時に待機成功だ。やはりビジネスライクってな、時間が大事だよね?時は金なり。時間にルーズな奴は大成しないと言う。うん、その通りだよっ!!」
音声{どの口で言っているんですか?}
『ミャ〜。』
え?要約すると『呆れて物が言えないわねぇ〜。』って?シーちゃんはいつも俺の母親目線なんですけどぉ。
「言っときますけど、俺って仕事で遅刻したことないからねっ!!プライベートの待ち合わせも遅刻したことないからねっ!!」
音声{その変なこだわり、聞いてませんから。}
何なんだ、お前らは…。
それはさておき、もうすぐ約束の時間だ。午後3:00ジャスト……から10分経過。
「ん?…シーちゃん、来てない?」
『ミャ。』
仏壇の上に鎮座する猫又シーちゃん、要約すると『来てないわ。』と否定した。
…20分後。
「む?…シーちゃん、来てない?」
『ミャ。』
仏壇の上に鎮座する猫又シーちゃん、要約すると『来てないったら。』と切り捨てた。
…30分後。
「ぐっ…シーちゃん、来てない?」
『ミャ!』
仏壇の上に鎮座する猫又シーちゃん、要約すると『しつこいわよ!』と逆ギレされた。
「いや、ちょっと待て!?こんな事があって良いのかっ??仮にもビジネスパートナーとして契約しようって前提のアレにだよっ!?遅刻って??」
音声{前回、30分遅刻してましたよね、御主人様?}
あ〜。そうでしたねぇ。広目天様は器が大きかったですねぇ〜。
俺も大らかな気持ちで待つとしましょう…。
…60分経過。
「ヲイっっ!!どうなってんだ??シーちゃん、来てないのぉぉ??」
『ミャー!!!』
痛い。またしても引っ掻かれました(涙)。
音声{はい、苔精の薬丹(治癒・再生)!}
何?この一連の流れは?ワンセットなの?
しかし参ったな。もう1時間30分を無駄にしてしまった。俺はそれほど暇じゃないんですが?
『ミャ?』
「え?来たの?」
どうやら、今頃になって来たようだ。時刻は午後4時30分である。
「ほほう。どのツラ下げて来たのか拝んでやろうじゃないの?」
音声{御主人様、悪人っぽいですね。}
悪人上等。ネコ女王ったって、俺は手加減しませんよ。ギッタンギッタンにしてやるぞ。
「よし、かかって来いやぁぁぁ!!」
俺は目を瞑った。そして目を開いたら…そこは砂漠のど真ん中でした。暑い。
遠くに薄っすら見えるのはピラミッドかなぁ?まあ、蜃気楼っぽいけど。
『はぁ〜い♡私、バステトよ。よろしくねぇ〜ん。』
このやろ、よくも堂々と出て来やがったな?と俺は振り向いた。
振り向きざま、もはや俺の手は止まらなかった。これはもう、本能と言うやつだろう?
「もふもふ…もふもふもふ…もふもふ…もふもふもふ!!!」
『あぁぁぁ〜〜ん!?うふぉぉぉ〜〜ん??ひぃやぁぁ〜〜ん!!』
出会い頭のふふもふもふ10分で、ネコ女王は失神していた。猫の神様とは思えないだらしない顔をして、舌を出してピクピクしていた。
音声{御主人…あなた、いきなり何を…?}
「あっ。いや…ついな。無意識に…俺の猫愛が。」
俺の中の猫愛が暴走してしまったんだよぉ!?
「だって、猫の神様がまさか、こんな猫耳美少女とは思いもしなかったんだよ〜。」
そう。砂漠に伸びていたのは、猫耳モフモフの半獣人タイプの猫少女だったのだ。ファンタジー万歳な展開である。どこの異世界から来たのだろうか?
音声{それにしたって、犯罪ギリギリですよっ??いえ、もうこれギルティ確定!!}
ギルティってお前なぁ。
『うぅぅぅ…な、なんてことするのよぉぉぉ!!お嫁にいけないわぁぁぁ(涙)』
あっ。意識を取り戻したようだ。砂漠に突っ伏して泣いている。ように見えるが、尻尾が嬉しげに揺れているのを俺は見逃さない。
「だまらっしゃい!!なんで遅刻した?」
『えっ?…そ、それは…お昼寝してたら寝坊しちゃったの。テヘッ♡』
何だ、そのテヘッて?ヤバイな。破壊力がヤバい。俺の中の猫愛が暴走しそうだ。
「反省していないようだなぁ?まだモフられたいようだなぁ?」
『いやぁぁぁぁ!!勘弁してくださぁぁぁい!!』
土下座である。猫耳モフモフ美少女の土下座とか、もう最高である。
音声{鬼畜ですね、御主人様。}
で、前置き?が長くなったが、猫八部衆グッズの販売権についての交渉だが…。
『お願いしますぅ。土下座ならいくらでもしますのでぇ…販売権を下さぁい。年間使用料で100000神貨で如何でしょうかぁ〜?』
「ふむ。悪くはないな。おもてを上げよ。」
『ははぁ。』とネコ女王が顔を上げた。なぜか時代劇風の交渉となってしまったが、俺にもよく分からない展開だ。
「まあ、猫八部衆のグッズ販売に関しては好きにしてくれ。年間使用料もそれで十分だ。」
十分どころか、日本円にして1兆円とか意味が分からんけどな。
『あ、ありがとうございますぅぅぅ。』
しかし、猫耳モフモフ美少女である。どこからどう見てジャストミートである。
「ところで、君、どこの異世界から来たの?」
『はぁ…私、これでも地球のエジプトの神なのよぉ?』
えっ!?ああ、そう言えば、そんな事を掲示板で見た気がするなぁ?知ってたよ?
「そぉ…で、利益収の分配だけど、5:5で良いよ。頑張って売り上げ伸ばしてね。」
『えぇぇ!?良いんですかぁ??』
ネコ女王、俄然、やる気を出したようだ。その気で頑張って欲しい。
音声{御主人様…やけに優しいですねぇ。怪しいですね。}
うっ。だって、しょうがないじゃない。俺の猫愛はもはや、性別を超えて神さえも超えてしまった(?)のだ。俺自身、どこまで行くのか分からない始末だ。
「…俺は誰にでも優しいよね?…ささ、契約書にサラサラっ〜〜と、ハイ終わりっ!」
E5(エコ)さんに突っ込まれる前に、即座に記名捺印を済ませた。
『あ、ありがとうございまぁすぅぅ〜〜。』
「でもそう言うE5(エコ)さんも、昨日の蛇子さんに比べて態度が甘いじゃない?」
音声{まあ、そうですねぇ。猫さんはうちでも見慣れているし、と言うか、生命樹にとって蛇種は天敵ですからねぇ。}
え〜?そうなの。そんな話、初耳ですけど?
でも4R (シリュウ)とは普通に接しているじゃない?と聞くと4R (シリュウ)さんは見た目が蛇っぽいけど、中身は竜種ですよ?と宣った。
じゃあ、暑いんで帰ります。夕御飯の準備が忙しいのでっ!
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈36.7+〉※変化無し
戦闘力 858+12
防御力 776+12
生命力 772+12
回避値 702+10
知能値 112+2
器用値 25
魔力値 1182+20
無属性776+10
地属性808+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
黒ねこシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV25〈通常級〉
付与効果:腹黒+
保温効果
物理抵抗
耐久値:40
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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