第140話「言葉で説明するのが難しい・危険な疑惑と」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第140話「言葉で説明するのが難しい・危険な疑惑と」
竜脈生活97日目。
おかしな?確かにタンポポの花畑を作ったはずなんだけど?
今日はタンポポを増量すべく、朝から「白ねこ島」にやって来ました。
タンポポだけじゃなくて、その周辺の木を檜に切り替えようと言う計画だ。
しかし、なぜか作ったはずのタンポポの花畑が見当たらない…。
「E5(エコ)さん、俺たちは幻を見たのか?」
音声{まぼろしぃ〜♪2L (トゥエル)さん呼んで、上から見た方が早くないですか?}
ほう。名案だけど、なんで自分で言ってて嫌そうな顔なの?
だが、見つからないものはしょうがない。また迷子になりたくないし。いい大人が迷子とか恥ずかしいだけだし。
「先にできる事をやっちゃうかぁ。」
菜園の様子を見に戻り、俺は苗を愛でる。葉っぱは小さいままだ。あとで水やりをやらなきゃならん。毎回、あやっちに任せるのもしのびない。
「きっと春先には、野菜がいっぱいなっていることだろう。」
ワクワクするよ。自分の手で収穫して料理に使う。これぞ自給自足だ。
畑はトマト、キュウリ、ナス、カボチャ、ピーマンと、そして田崎家固有種の大根の苗が3本である。
音声{大根の苗だけ金色ですね?何でですか?}
知らん。俺が聞きたいぐらいだ。
「さて、今日も元気に松の木を植えていこう。とりあえず、1日100本。霊子消費は200だ。」
地道な作業である。少なくとも、コテージ周辺の半径100メートルは全て松の木にするつもりだ。もしかしたら、松茸が生えるかも知れないし!!
「松茸も良いけど、タケノコも良いよね?レベルが上がったら竹が増えるかなぁ?」
タケノコの煮物を思い浮かべながら、俺はせっせと仕事に励む。だから先に謝っておきます。農林水産業の皆さん、ゴメンナサーーーーイ!!!
戻ってコテージからジョウロを持参し、苗に水やり。水が無くなった…コテージへ戻る…待て、これ時間の無駄だよな?
「分かった。ここに仮設の水飲み場を作れば良いんじゃね?」
菜園を広げるなら、必要不可欠だろう。ついでに、農具?をしまう小屋を作れば尚良し。農具って言っても、ジョウロしか使ってないけどさ!でも、理想的には農夫小屋?みたいのが出来れば良いなぁ。雰囲気が大事だよね。
音声{御主人様、水飲み場…だけ?ですよね。}
「…そうだよ。」
でも、水道管とか敷かなきゃいけないから、だけって訳じゃないけどな。
__________________________________
箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU
>建設項目LV1>>
>施設>>
>仮設トイレ〈必要霊子10〉
>仮設水飲み場〈必要霊子12〉
>工事現場〈必要霊子15〉
>プレハブ診療所〈必要霊子15〉
>公衆電話〈必要霊子15〉
>広場〈必要霊子20〉
__________________________________
ふむふむ。ここはチャチャが入る前に、ちゃっちゃと設置してしまおう。
菜園の横に仮設トイレと仮設水飲み場を設置。公衆電話は…要らないか。
音声{なぜにトイレを?}
「え?生理現象だから?人間だもの。」
良いこと言った、俺。その流れで水道管と下水管をコテージに繋げた。これで水も使いたい放題 (違う)だ。
「ふぅ。今日もよく働いたなぁ。」
徐々に、こうして設備が整っていく。まさに箱庭だなぁと実感する。
そう言えば、ツアーがどうこう書いてあったけど、お世話になってる神様なら呼んでみたい気もする。となると、ちゃんとした宿泊施設が必要になると思われるが、今はまだノープランだな。
音声{あ、御主人様。亜弥さんですよ?}
「ん?お〜い!あやっち!!」
工場から戻って来たと思われるあやっちと合流だ。
副音声〔ああ、猊下。こんにちわ。お仕事?〕
「菜園の横に仮設の水飲み場を作ったよ。よければ使ってくれ。」
他にも必要なものはないか?と聞いてみたが、まだ水槽も余裕があるそうで。
副音声〔ちょうど僕も仕事が終わったよ。〕
「んじゃ、一緒に我が家に行くか?昼までちょっと時間があるから、そうだなぁ…うちの海産物軍団でも紹介しようか?」
これはナイスアイデアだろう。
副音声〔…海産物…軍団…??〕
あれ?我が家では、店舗フロアの連中を普通にそう呼んでいるんで違和感が無かったが、あやっちの反応を見る限り、海産物軍団って変なのかな?変か?
「そう、海産物軍団だ。そのリーダーは九官鳥のホチョさんだけどね!」
副音声〔…九官鳥が…リーダー??〕
あやっちの反応を見る限り、海産物軍団のリーダーが九官鳥って変なのかな?まあ、変だろうね。流石の俺もそれは分かる。
音声{田崎家って、言葉で説明すると理解不明なところが多いですからねぇ。実際に見てもらった方が早いと思いますよ。}
お前の存在も理解不明だがなぁ。
と言う事で、今日は急遽、あやっちを連れて1階の店舗フロアに向かうことになった。
◇ ◇ ◇
コテージから我が家に戻ってきた。浴槽から飛び出した俺は、そそくさと扉を開ける。
俺に続いてあやっち、E5(エコ)さんが出て来た。
何だかんだ、結構無防備なんだよね。白ねこ島への出入り口が。
これって、なんか必要かな?今のところはいいけど、あやっちとは別のオートマトンを作って警備して貰うのも手かも知れないな。
「ただいま、シーちゃん。今日も俺、一生懸命に労働したよ?」
仏壇の上に鎮座した猫又シーちゃんに一声掛ける。反応無し。まあ、いつものことだな。
副音声〔こんにちは、シーちゃん。お邪魔するね。〕
『ミャ〜。』
なぬぅ。俺は無視なのに、あやっちには反応しやがった。悔しいぃ。と言ったところで始まらない。
「ヒヨコ3兄弟に癒してもらおっと。」
この悲しみは癒されなければならない。そう言えば、あやっちは1階の居間とキッチン廊下しか行った事がなかったな。あやっちは気を使う子だからなぁ。
そんな訳で、俺はキッチンでココちゃん、リリ君、トト君と戯れた。左から、白、黒、金の毛玉のフワフワヒヨコちゃんである。
副音声〔楽しそうだね。〕
うん。楽しいです。そして癒され中です。
ココちゃんは俺の髪の毛が短くなったことが気になるのか、ツンツンと頭の表皮を突つく。チクチクするけど、これもまあ、癒しっちゃあ癒しだな?
リリ君は俺の周りを嬉しそうに飛び跳ねてるし、トト君は俺にベッタリ。肩に止まって、俺に頬を擦り寄せてくる。ああ、ここは天国ですかぁ?
「ちなみに、ココちゃんはココトリスで、リリ君はバジリリクだぞ。トト君は金烏だ。」
副音声〔…えっ??コカトリスじゃなくて…え?〕
音声{ですよねぇ。と言うか、本来は魔獣ですもんね、コカトリスって。バジリスクもそうですけど…。〕
あれ?コカトリスって魔獣なんだ?初耳だな。
「しかし、常識に囚われちゃダメだぞ、あやっち。全てには始まりと終わりがあるんだ。初めての事態の対処してこそ、その本質が問われるんだからなっ!!」
音声{御主人様は初めから常識を持ち合わせていなかったですもんねぇ…。}
ヲイッ!!人が良いこと言った途端に切り捨てやがって(怒)。
そもそも、一市民がわけわからんファンタジー世界にブチ込まれてんだよ!
副音声〔そうだね。僕も、ものの本質を見極められるように頑張るよ!〕
良い子やぁ。あやっちは良い子だねぇ。
そんなあやっちを連れて、俺たちはキッチンから出ようとしたのだが、おや?店舗フロアに続く扉に人影が…コッソリ何かを覗いている?
「ん…?おい、ビビさん。何してんの??」
副音声『うわっ!?…っと、なんだ、旦那様か。』
1階担当メイドのビビさん、本気で驚いたようで取り繕う。ビビさんのこんな様子は珍しいな?逆に新鮮だぞ。
「一体、どうしたんだ?」
副音声『ああ、ちょっと旦那様も見てくれ。JOLが来たのだが、何やら見知らぬ者が居てだな…。』
ん?見知らぬ者だと?まさか、何か異変が?
音声{JOLさんに何かあったんでしょうか?心配です。}
そうだなぁ。しかし、見てみなければ始まらない。それに、何か異変があれば、ホチョさんが放っておかないだろうし。
「じゃあ、ちょっと覗いてみるか…。」
ビビさんと位置を交替してと、俺は扉の隙間から店舗フロアを覗き見る。
う〜ん、ふむふむ。特段、異常はないな。
金さんは水のベット?でまったり過ごしているし、亀姫の花子さんは食事中かな?ニンジンにかぶり付いてムシャムシャと頬張っている。そうだ、ニンジンも畑に持ち込もう!!
イカンイカン。集中せねば。
え〜と、ホチョさんは?お留守かな?…あれ?机に座ってボ〜っとしてるのって、あの紫色のタヌキってBRじゃないか?何で、ココにBRがいるんだ?
「なんでBRがいるんだ?」
副音声『旦那様、アレは一昨日から居るぞ?』
一昨日?…ああ、ミミちゃんの暴走の日か?
しまった!?ミミちゃんの暴走から避難するって言って、ずっと隠れたままというオチか!?それは…まあ、静かでいいな(え)。金さんも静かだし、ちょうど良いか。放置しておこう。
そんなことよりJOLである。カボチャ男のJOLだからして、いればすぐ分かりそうなものだが…あ、どうやら奥の水槽か?
ちょっと、エビちゃんイカちゃんの水槽の陰に隠れて見にくいが、タコ兄弟の水槽の所に姿が見え隠れ。
タコ兄弟の弟の方、タコ君が警戒しながら水槽から出てところで、JOLの頭の上に小さい人影が乗っているのが見えた。白い小さい女の子のようにも見える。
「JOLも50mぐらいしかないわけだし、その頭の上に乗れるぐらいだから、約10mぐらいじゃないかな?」
副音声『そうだろ!?いるだろっ!?』
おいおい、ビビさんが興奮している。落ち着け。
で、確かに初めて見る人物…なのかなぁ?
小人っていうより、妖精っぽいけど、羽根は無い。って言うか、あれは着物じゃないか?
白い振袖に黒い髪ってなると、座敷童子の紅葉と被ってるけど、こっちの方が小さいし、髪は腰まであって長い。それにちょっとツンデレ風味の美少女だなぁ。
音声{よく分かりませんけど、御主人様の顔が非常にキモいですね?}
うっ!?どうして分かった??
「ホントに失礼なヤツだな。静かにっ!!」
つい、声を荒げてしまった。だが、それに気付いたのか?慌てて、その少女はポンッ!?と白い球になってしまった。白いホタルみたいだなぁと。そうね、つまりは正体は分かったけども。
「いや、アレは千寿姫だよ。…どうやら、人の姿にもなれるらしいな?」
音声{ああ、そう言うことですかぁ。だからと言って、疑惑は晴れませんけどねっ!!}
何の疑惑だよ?
ポカーンとするビビさんと、そしてあやっち。置いてけぼりの表情だ。
副音声『旦那様…ところで、千寿姫…とは?』
ん?…あっ!!??
「…そう言えば、千寿姫の存在を公表してなかったぁっ!?」
普段、俺の「宝物庫〈Ω〉」に引き篭もっていることが多いせいか、何故か存在を隠していた千寿姫である。あれぇ?何でだろう?千羽鶴の関係だったっけ??よく思い出せないな。
だが、千寿姫の存在を知っているのは俺とE5(エコ)さんとJOLだけだった。
「まあ、いいや。とりあえず、ビビさん。あの子は千寿姫だ。千羽鶴から生まれた霊鶴の精霊だな。ヨロシクしてやってくれ。」
副音声『まあ、旦那様が承知しているなら良いさ。分かったぞ。』
ビビさん、男らしく(?)快諾してくれた。さすが女勇者である。
「さて、疑惑は晴れたんで行くとしようか?あやっち、行くよ。」
副音声〔はい。お邪魔します。〕
音声{晴れてませんからねっ!?全然、疑惑は晴れてませんからっ!!}
コイツ、しつこいな。スルーして店舗フロアに突入だ。
『あっ!?あんちゃん。ミミちゃんはどうなったんだっ??』
早速、BMが喰いついて来やがった。目が合った金さんも同様か?その割には金さん、水流操作で作った水のベットを水槽の上に立ち上げて、優雅に過ごしているけれども。
副音声〔…金魚が…金魚がデカいし…浮いてる…。〕
あやっちの絶句が聞こえる。
「…今日もミミちゃんは暴れてるなぁ…ガチャも猫の毛玉だったし…。」
嘘は言ってない。嘘は言っていませんよ!ショックに鳴くミミちゃんを今日も俺は慰めてきたしねっ!!
『そうかぁ。まだダメみたいだぞ、金さん!オイラ、もうしばらくココに隠れるぞ!』
『ピチッ!ピチッ!』
うんうん。それが良いですね。応援します。
音声{ヒソヒソ…いいんですか、御主人様?バレたら後が面倒ですよ…ヒソヒソ。}
「ヒソヒソ…嘘は言ってないだろ。ミミちゃんの機嫌は悪いままだし…ヒソヒソ。」
E5(エコ)さんと合意。俺たちはバレる前にその場を後にした。
で、途中で亀姫の花子さんの甲羅にタッチ。お食事中なので、花子さんは話す気がないらしい。相変わらずのマイペースだよね。なにか花子さんに用事があった気がするんだけど?まあ、思い出せないって事は大した用事じゃないと。
「ちなみに、海産物軍団の中で現在、唯一喋れるのは花子さんだぞ。」
副音声〔…亀が喋れる…あっ、ごめんね。僕は亜弥だよ。よろしくね。〕
ホチョさんも喋れるくさいけどね。
で、エビちゃんイカちゃんの水槽を横切って、タコ兄弟の水槽にJOLと千寿姫がいた。勿論、千寿姫は白い球になって浮いていた。
「よっ!今日はタコ君に会いに来てくれたんだな。ありがとなぁ。」
JOLはコクンと頷くが、千寿姫は緊張の面持ちでフワフワ揺れてる。見られちゃった?そんな感情が伝わってくる。
『勝手ニ入ッテシマッタ。申シ訳ナイ…千寿姫ノコトハ…。』
「ああ、気にするな。それに、千寿姫も可愛かったぞ?」
JOLが気にするほどの事でもないし、それに正直な俺の感想だ。E5(エコ)さんがムッとしたが、千寿姫が喜んでくれるなら構わないさ。現に、千寿姫は満面の笑みで俺の胸に飛び込んで来た。そう、少女の姿になって。
「うおっ!?」
『|*.>}*|\+!!!』
ん…何か言ってるが、ちょっと聞き取れないな。これ、昔の乙女ちゃん達のようだ。だが、何となくニュアンスは伝わってくる。
『…アイッ!!』
お?『アイ』だけは変わらずか。思わず笑ってしまった。
『千寿姫ガソノ姿ニナレルヨウニナッタノハ…ココ2〜3日ノコトナンダ。恥カシガッテナ。ダカラ許シテクレ。』
なるほど、だからか。
「許すも許さないもないさ。千寿姫も、それにお前も、そしてタコ君も、みんな我が家の一員だ。家族だからな。」
黒い体色のタコ君、ビックリして俺を見上げた。って言うか、タコ君が水槽から出たところを初めて見たな。進歩したものだ。
そんな様子を水槽の中からタコ兄が暖かい目で見守っている。分かるよ、その気持ち!自立する弟を見送るような、そんな兄の気持ち。
俺はタコ兄とガッチリ握手をしていた。そして分かったことは、カートゥーン蛸の手はヌメヌメしていなかった…。
副音声〔これは男の友情だねっ?〕
音声{一体、何をしているんですか…意味不明ですね?}
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈35.0+〉
戦闘力 822+12
防御力 740+12
生命力 736+12
回避値 672+10
知能値 106+2
器用値 25
魔力値 1122+20
無属性746+10
地属性778+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
◆ ◆ ◆




