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第135話「課金ガチャ卵の到着その2・ミミちゃんは見ていた」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw


第135話「課金ガチャ卵の到着その2・ミミちゃんは見ていた」


昼食の食材準備はいつものようにビビさんがこなしてくれていた。


「白ねこ島」から戻って来た俺は、大急ぎでかに玉を作り始めた。カニと言えば、4R (シリュウ)が白ねこ島で蟹を育てたいらしい。ちなみに、俺は毛ガニよりも渡りガニ派である。


それはさておき、油を敷いてフライパンを温め、卵を投入していく。卵はネットで購入したので、だいぶ余裕があるな。俺の判断の正しさを再認識だよ。誰も褒めてくれないからね。


そんなこんなで、大皿3枚分のかに玉が完成した。なもんで、今回は心置きなく卵を使用してふわふわ仕様。湯気が上がる出来立てだ。それに中華スープも並行して作っておいた。

横ではビビさんのポテトサラダも完成したようだ。芋明神さんのお芋に感謝である。


「さあ、みんな出来たぞぉ〜!!運んでくれっ。」


扉を開け放ち、居間で待機中の弟たちを呼び寄せる。ワイワイガヤガヤとキッチンに雪崩れ込み、大皿と食器を運び始める。これはいつもの日常だ。


『兄さん、麦茶を持っていくわね。』


はいはい、どうぞ。と乙女ちゃんに麦茶の入ったポットを手渡す。

俺は俺で炊飯ジャーを持ってキッチンを出た。


『かに玉ニョロ!かに玉ニョロよっ!!』


はしゃぐ4R (シリュウ)。所詮は「かに玉の素」だけどねぇ。


『マヨネーズはダメだぞ、橘花たちばな!!』


『分かってるよっ。そういう菅原すがわらの、その醤油は何さっ?』


こらこら、ご飯前に喧嘩はやめなさいって。確かに、かに玉にマヨネーズと醤油は似合わないって、普通にケチャップを取り出した乙女ちゃん。なに?MYケチャップですか?


『卵とケチャップの黄金比率なのよっ!?知らないのっ??』


知らんがな。それはオムレツじゃないの?


「止めるんだ、クロちゃん弟よっ!!」


渋々といった体でクロちゃん弟がケチャップを奪い取り、ぎゃあぎゃあと食卓は荒れた。そんな事してる内に冷めてしまうというのに…。


音声【卵の黄身がふわふわで絶品ですよ。僕に対する閣下の愛情が詰まってますね。最高です。】


「何を言ってんだ、お前は?」


平然とパクパク食を進める2L (トゥエル)をスルーして、俺は全員分のコップに麦茶を注いで配った。あれ?1つ足りないな?


クロちゃん弟、橘花たちばなくん、菅原すがわらくん、乙女ちゃん、4R (シリュウ)に、それと2L (トゥエル)と…ん?んん??


「あやっち!?」


何故か、白ねこ島の専属侍従の亜弥あやこと「あやっち」が食卓に着いていた。

あやっちって、言うほど特徴ないから目立たないし、馴染んでるのだ。


副音声〔お邪魔してるよ。〕


音声【僕が呼んでみました。多い方が楽しいと思いまして。ほら、紹介にもなるでしょう?】


そらそうだけど、いきなり過ぎるだろ!?


「しかし、昼時とか大丈夫か?」


副音声〔あっ、気にしないで。僕も美味しく食べてるよ?〕


……えっ!?


俺は耳を疑った。ちょっと待って、あやっちって御飯食べれるの??


副音声〔食べたものは第五元素アイテールに変換して、エネルギーにしてるよ。〕


まさかの事実が発覚。DSディスさん以下、メイド5人衆のオートマトンは食事が出来ないと言うのに、なんて事でしょう!?


「それって、第五元素アイテール循環回路のせいか?だとすると、ソレを付ければDSディスさん達も食べれるってことじゃないかっ!?」


これは素晴らしい発見じゃないかな?特にビビさんなんて、作るだけ作って味見も出来ないんじゃあ、かわいそうだろう?


音声【でも閣下、E5(エコ)先輩は第五元素アイテール循環回路を標準装備してますけども?】


そうね。E5(エコ)さんは結局、映像媒体なので無理なんだよね。ポンコツだからね。ちなみに現在、E5(エコ)さんは不在である。コテージでDSディスさんに捕まったので、押し付けてきた次第である。


「それはそうと、みんな、この子はあやっちだ!!よろしくな。」


俺の紹介に、緊張してあやっちが立ち上がった。


副音声〔正式名は亜弥あやだよ。白ねこ島の侍従なんだ。よろしくね。〕


『僕、橘花たちばな!よろしくねっ!』


元気一杯の橘花たちばなくんに今日も癒される俺。


菅原すがわらです。なんでも聞いてね。』


美少年の菅原すがわらくんは、礼儀正しいし優しいしで、非の付け所がありません。満点です。


『私は乙女よ。樹霊ドライアドなの。兄さんがパワハラしたら私に言ってね!』


コラコラ。パワハラなんて言葉、どこで覚えたの?乙女ちゃんは最近、2L (トゥエル)に悪影響されているきらいがある。事あるごとにタピオカミルクティーを俺に要求されても、無いものはないからね。


『クロです。僕は…まあ、元が黒猫なのでみんなとちょっと毛色が違うのですが、よろしくお願いしますね。』


クロちゃん弟よ…そんな事を気にしていたのかっ?兄は悲しいぞ。

俺は思わず、クロちゃん弟を抱きしめていた。


『あ、兄上殿っ!?』


「クロちゃん弟は俺の弟だぞ!!何も気にするなっ!!お前は田崎家の一員だからなっ!!」


樹霊ドライアドとかそんなの関係ない。俺は心からそう思う。そもそも、俺は普通の人間?だからなぁ。そんな俺の弟になってくれて感謝しかないのだよ。それにクロちゃん弟は、いつも兄弟の間で仲裁役として頑張ってくれているしね。


『あ…兄上殿…恥ずかしいです…が、その、う、嬉しいです…。』


「うんうん。俺も嬉しいぞ。最高の弟だぞっ!!」


俺はギュギュと、頬を赤らめるクロちゃん弟を強く強く抱き締めるのであった…。


音声【気にしなくても良いですよ。これはいつものパターンですからね。】


『兄さん、最近、ワンパターンよね?』


ヒドい言い草である。そんなこと言うもんだから、あやっちが困惑気である。箸も止まっていた。


副音声〔…その、皆さん、猊下の…兄弟と言うこと??〕


ん?と乙女ちゃんが反応した。


『そうね。兄弟だけど、兄弟認定みたいなものだから?それに、亜弥あやも弟認定されるんでしょ?』


〔えっ!!??〕と素っ頓狂な声を出すあやっち。そう言えば、言ってなかった事があったっけ。ちょうど良いので公表しよう。


「あやっちは俺の孫みたいな感じかなぁ?孫認定しておこうかな。」


『『『はっ!?』』』


全員の箸が止まった。いや、2L (トゥエル)の箸は止まらない。そして4R (シリュウ)は箸さえ使わない。


『ちょっ、ちょっと兄さん!?いつの間に孫なんて作ってるのよっ!?私は許さないわよっ!!』


『さすがに、それは兄上ちょっと…。』


『僕、もうおじさんなのっ??ガーーン。』


『みんな、落ち着くんだ。と言いますか、兄上殿、息子殿はどちらにっ??』


弟たちが混乱している。そもそも、乙女ちゃんに許して貰おうとも思っていないのである。既成事実なのだから(え)。


「息子は白ねこ島だよ。俺が作ったからね。で、白ねこ島の人格をコピーして作られたのが、あやっちなんだよ。」


俺の説明を聞いた弟たちが、途端にため息をこぼした。俺の完璧な説明に納得してくれたようだ。


『まあ、そんな事だろうとは思ったわ。兄さんのやる事だから…。』


『ですよね。やはり兄上はそうでなければ。』


『白ねこさん、おじさんが会いに行くよぉ〜。』


『兄上殿は説明が相変わらずグタグタですね…紛らわしいです。』


橘花たちばなくんだけは、ちょっと分かってない気がする。とは言え、これでひと段落ついた、気がする。


「っと言う事で、早く食べないと2L (トゥエル)と4R (シリュウ)に食べられちゃうぞ!!あやっちも今日から食卓に集合だぞっ!」


副音声〔は、はいっ!!〕


孫認定も済ませ、我が家の食卓に人員が1人増えた。今日はめでたい日である。


◇ ◇ ◇


時間は午後1時を迎えまして、俺は仏壇の前で待機中。横ではE5(エコ)さんがブツブツと文句をずっと言っているが、現在の俺は馬の耳に念仏モード。何も聞こえません。


『ミャ!!』


仏壇の上に鎮座する猫又シーちゃんが声を上げた。要約すると、『来たわよ。羽根の生えた蛇よ!!』とのこと。


いやいや、そんな蛇とかいないからぁ。と言いつつ、俺はちょっくら仏壇に顔を突っ込んでみた。


「……居たぁぁあ!!??」


居ました。極彩色の翼を持った蛇が配達帽を被って、そこにフワフワと浮いて居ました。

直径2メートルとか、ほぼ人間大?思いっきり目が合ってしまった。


どうしよう?これって、目を逸らした瞬間に襲い掛かってきたりしないよね?死んだフリした方が良いのかな?


『…コンチワ。ケッアルカトル竜運送デス。オ届ケモノデス。』


あ、普通に喋れるみたいです。


「ああ、どうも。ハンコとか要ります?」


『…サインデ良デス。』


サインで良いんだ。俺は渡された紙面にサラサラ〜と名前を書いて戻した。尻尾を器用に使う蛇さんである。蛇さんですか?


そして、俺の手元には小包大のダンボールが残された。ダンボールの側面には「〓 JYUKAI.co.jp. 」の文字が印刷されている。これは前回同様だ。


「わざわざありがとうね、蛇さん。またねぇ〜。」


『…サヨウナラ。』


蛇さんは帰って行った。俺も上半身を我が家に戻して、受け取り終了である。


「ふぅぅ。ビックリしたなぁ、もう。」


『ミャ〜!』


え?要約すると『だから言ったでしょ、羽根が生えた蛇だって!』とのこと。そうね。居ましたね。信じるものは救われるよね?


「ともかく、やっと届いたなぁ。」


音声{御主人様、聞いているんですか?とにかく、今後は白ねこ島で霊子消費する場合は、私が魔力値管理しますからね。}


「はいはい。好きにしてくださいよぉ〜。」


E5(エコ)さんが怒っているのは、別に俺が霊子を消費しすぎて貧血で倒れたことではなくて、その状態になるまで魔力値を管理していなかったとDSディスさんにバレて、説教を喰らっていた為であり、俺は昼食の準備があるからと押し付けた事への怒り?なのかな。ちょっとややこしいな。


まあ、過ぎたことなのでどうでもいい。今はこのダンボールが重大なのだよ。


「よぉし、開けるぞ。」


音声{魔力の残り30%で消費は禁止を…話しを聞いてます?}


話は聞いていない、そしてバリバリとガムテームを剥がして、ダンボールを開く。

開くとそこには、高級そうなケースが1つ。


「卵のケースと言うより、これは宝石箱じゃないか?」


不思議な色合いの…四角いケースだ。この中に卵が入っているのかな?卵が7個入っているにしては小さくないか?ぐらいの大きさだ。俺の両手のひらで収まるぐらいだし。


音声{これって本当に課金ガチャ卵ですかねぇ?}


正直なところ、俺も疑問である。


「分からんな…あ、でも手紙が同封されているぞ?」


さてさて、何が書かれているのやら…。


__________________________________


拝啓、田崎様。


この度は弊社「七福神ファクトリー(株)」の商品購入、大変有難うございます。


以下、今回の購入商品『課金ガチャ卵セット〈7ケ〉』の説明を記載します。


・この『課金ガチャ卵セット〈7ケ〉』は、課金設定をすることで確定率が変動するシステムを内蔵しています。


◎1000神貨「魔物」確定99%

◎5000神貨「魔獣」確定88%

◎10000神貨「妖獣」確定78%

◎50000神貨「幻獣」確定68%

◎100000神貨「聖獣」確定60%

◎500000神貨「神獣」確定50%


・課金ガチャ卵は課金設定することで排出されます。最大数は7個までです。


・課金ガチャ卵を孵化させる為には、課金ガチャ属性〈高次元物質精製〉が必要となります。


・課金ガチャ卵が孵化する日数は、最低でも7日間が必要です。大切に温めて下さい。


・状態により孵化しない場合もあります。返還には応じません。


__________________________________


予想していた以上にメチャクチャだった。


「これはヒドイな。最低でも1000神貨からとして、確定が99%魔物とか、そんなんハズレ以外の何物でも無いだろ?」


音声{うちのハッピーさん、100000神貨ですか?}


我が家の聖獣のハッピーは、幻獣より高位の存在らしい?ありえん。でも幻獣って何だろうね?


「ともかく、課金するにしても「魔獣」の5000神貨からだろ?ところで…我が家の資金は?」


音声{え〜と、4944神貨ですねっ!}


やっちまったな。ギリ足らない。

最近、「神のコテージ」改造で大量に神貨を使っちまったからなぁ。後先考えずに走った結果である。ちょっとだけ反省しよう。


「無計画で使い過ぎたか…それに、個室の改造資金も残して置かなきゃいけないのに。」


と言うことで、この課金ガチャ卵は当分、陽の目を見ることは無い!と確定した瞬間であった。


音声{御主人様、絶対にミミちゃんさんには知られたちゃダメですからねっ!}


そりゃもう、当然だ。


直ぐに「宝物庫〈Ω〉」にしまい込んで、俺たちは安堵の吐息をもらした。だが俺たちは気付かなかった。そんな俺たちの様子を、階段室に続く扉の隙間から窺うミミちゃんの気配に、だ。


所詮は嵐の前の静けさでしかなかった事を…。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真人)〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈33.0+〉※変化無し

戦闘力 774+12

防御力 692+12

生命力 688+12

回避値 632+10

知能値 98+2

器用値 25

魔力値 1042+20


無属性ウーデニア706+10

地属性(テラ738+10


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 還元 猫愛


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


若草シャツ〈服〉

属性:リネンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:農作業+

物理防御

耐久値:40


下ジャージ(Yスリィ)〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:50


◆ ◆ ◆


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