第133話「白ねこ島の侍従・あやっちの業務引き継ぎ」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第133話「白ねこ島の侍従・あやっちの業務引き継ぎ」
竜脈生活92日目。
普段はこんなに朝早く起きないので、たまに起きるととてもしんどい。俺は低血圧だからさ。朝は苦手なのだ。
とは言え、全ては「白ねこ島」の件だ。
音声{御主人様、早く起きてくださいっ!二度寝しないでくださいっ!!}
「ンガッ!?…起きてるよ?」
起きてる、起きてる。ノロノロとベットから出ようと思ったが、枕元でロンちゃんが丸まっていたので、フサフサの毛並みを堪能してみた。今日も輝くような白銀色で最高である。まとう光の粒子が寝起きに眩しいです。
『キャニャ〜?』
え?今日は早いのね?って。そうなんですよ。
「俺の超能力少女が超能力少年になってしまったからだよねっ!!」
音声{御主人様、しつこいですよ。亜弥さんはとても良い子じゃないですか。}
そうね。だから困っちゃうんだよねっ(え)。
E5(エコ)さんの言う通り、白ねこ島の専属侍従として誕生した「亜弥」は、とても真面目で大人しい良い子だったのだ。元キャラの「絢彌」は劇中後半に向けて人格崩壊が進んでいたので、そのギャップが激しい。声優も交代してたし(汗)。
急いでパジャマから、折り畳まれた洗濯済みの服に着替える。いつもありがたいね、ユナさんに感謝だ。でも、今日は朝から白ねこ島に行くんで、ジャージの方が良いだろう。
奥の方から「Yスリィ」のジャージを引っ張り出して袖を通した。
「よぉし!準備完了だぞ。」
音声{二度寝からのロンちゃんさんのモフモフで30分経ってますけど?}
毎回、E5(エコ)さんは細かいなぁ。
襖を開けて寝室を出ると、おや?寝坊助くん達がコタツでグーグーしています。
クロちゃん弟と菅原くんの寝顔を堪能すること30分。時間はあっという間に過ぎ去って行く。時間泥棒がココにいますよ。
音声{いい加減にしてください。既に二度寝から1時間経過してますけどっ!?}
少々、E5(エコ)さんが御立腹か?
ちなみに、乙女ちゃんと橘花くんは2階に寝泊まりに行っている。それは2階の観葉植物6姉妹が休眠中の為、キュラさん1人では目が回らない事があるかもしれないと、自主的に行動しているのだ。
ちょっと寂しい気持ちと、大人になったんだなと実感する兄の気持ちとで、俺は複雑なのであった。
『…?兄上殿?』
パチリと目を覚ましてしまったクロちゃん弟。ホラ見ろ、E5(エコ)さんが騒ぐからだぞ。当のE5(エコ)さん、シラッ〜とした顔だ。
「ゴメンゴメン。まだ寝てて良いぞ。ちょっと白ねこ島に行ってくるよ。」
『早いですね。まだ6時ですよ?』
うん。起きたの5時だけどねっ!!
最近は白ねこ島にかかりっきりでスキンシップが足りない。弟不足なのである。弟欠乏症である。
音声{御主人様、ブラコンなのは知ってますけど、顔がヤバいですよ?}
え?そうですかぁ?
副音声『あ、旦那様。コーヒー牛乳はどうしますか?』
行こうとした間際、3階担当メイドのユナさんが声をかけてくれた。
「いや、今日は下で飲んでくるよ。いつも洗濯ありがとうな、ユナさん!」
副音声『いえいえ、どういたしましてっ。いってらっしゃいませ〜。』
いつも俺に元気をくれる向日葵のようなユナさんである。今日も朝からモリモリ元気が出てきたぞぉ。
どっこいしょ!とコタツから立ち上がり、俺は後ろ髪を引かれながら3階を後にした。弟成分よ、さらばっ。
階段室に出て洗面台に向かう。顔を洗い、歯を磨いちゃおう、と思ったらカボチャがいた。
だれだ? こんな階段にカボチャを放置した奴は?
『…俺ダ。オハヨウ。』
知ってました。カボチャ男のJOLである。
しかし、JOLの方から声を掛けてくるとは、えらい進歩したよな。最初は階段の隅でショボくれて、うわっ!?ってビビらされてたんだよ。俺たちがな。
「おお、JOL!おはようさん。変わりはないか?」
『アア、俺ハナイゾ。デモ、ニャイサンガ言ッテイタガ、階段室警備部二邪神達ガ配属サレルッテ…本当カ?』
え?何の話だ?俺は後ろのE5(エコ)さんを振り返る。
音声{分かりませんね…あれですか?課金ガチャ卵の事でしょうか?}
ああ、アレかぁ?でも未だに商品が届いてないんだが…。
『俺ハ、クビカ…?』
クビって何だよ。
「クビとかそう言うの無いからっ!お前は堂々としときなさいよ。」
ネガティブ思考すぎて涙が出てくるよ。
そんな瞬間、俺の懐から白い球体が飛び出した。今更だけど、なんかホタルっぽいな。
『アイッ!!』
『…ゴメン。』
霊鶴の千寿姫だ。そんな千寿姫に怒られたJOLが落ち込んだ。
「千寿姫、もう少し優しくな。お前達、仲良くしろよ。」
音声{では皆さん、ニャイさんが無理難題言ってきたら、すぐに御主人様に報告して下さいね。}
そうね。ただ思ったのは、邪神達をニャイに任すって良い案じゃない?
「ニャイって、あれでも邪神だから、案外上手くイクんじゃないか?」
音声{ニャイさんって、厨二病ですけど、悪い人じゃないですからね。}
それな。八幡様が送り込んで来たニャイにしろ、擬似太陽にしろ、言うほど邪神なイメージ(?)が無いわけで。
そんな事を考えていたら、あっという間に1階だった。まずは1階の居間を抜けてキッチンを覗いてみた。
副音声『待ってたのです。旦那様。』
ちょっと待たせたかな?地下室担当メイドのイシヒメが既に待機していた。
「待たせてゴメン。ささっとコーヒー牛乳飲んじゃうから、ちょっとだけ待っててくれ。」
急いで俺は冷蔵庫をガチャリと開け、卵を温めている4R (シリュウ)と目が合ったけど、華麗にスルーしてコーヒーパックを取り出した。あと、牛乳パックもな。
『どうして無視したニョロ?』
「え?いや、特に意味は無いな。」
『赤いヒヨコは男のコと女のコのどっちが良いニョロか?』
え?それって指定できるの?思わず俺はコーヒー牛乳を吹き出しそうになった。
「…じゃあ、女のコでお願いします。」
と言ったところで、最近はことごとく裏切られてるからなぁ。だって、女性型フィギュアを使って男性型が誕生するとは思わないでしょ、普通?
『善処するニョロよ!!』
はい。期待せずに待ってます。それはさておき、俺はコップを洗って置いた。既に飲み終わったので、今度こそと思ったのだが、我が家は誘惑が多い。つぶらな瞳のココちゃん、リリ君、トト君がジッと俺を見詰めている。
お皿の上に乗った団子のような、そんなフワフワのヒヨコ3兄弟である。
いつもはピピっと俺に飛んでくるのに、やっぱり秋刀魚禁止令が響いているのだろうか?
「ココちゃん達、来年の秋の1番美味しい秋刀魚は食べさせてあげるから、期待しててねっ
!!」
『ピィ❤︎』『ピュ♡』『ピッ☆』
あっ、飛んで来た!?ああ、フワフワ最高ですっ!!この戯れが俺の生きる原動力と言っても過言では無い。
音声{御主人様、ホントにいい加減にして下さい。サッパリ進みませんからね?}
…嫉妬ですか?褒められた感情じゃないですね。どっかで聞いた事があるセリフを言ってみたかったが、さすがの俺も理性がブレーキをかける。
「…はいはい、行きますよぉ。」
副音声『旦那様、時間が無いのです。業務に支障があるのです。』
「申し訳ありませんでしたーーー!!!」
斜め45度で謝ってみた。さすがにイシヒメに言われては頭が上がらない俺。
音声{…私と態度が全然違う件について、ちょっと話し合いましょうか?}
うるさい。今日は業務引き継ぎの件でイシヒメに来てもらったんだから、俺と同じでほぼニートなE5(エコ)さんの意見など必要としていないのだ。
「ともあれ、早速行こう。そう、白ねこ島へっ!!」
音声の人{ちょ、ちょっと待って下さ〜い!!}
善は急げで、俺は居間に舞い戻った。仏壇の上に鎮座する猫又シーちゃんに軽く挨拶して、ユニットバスに突入する。脇目も振らずに浴槽に足を突っ込んだ。
浴槽を抜けたら、そこは収納タンスでした。
音声『旦那様、おはようございます。』
副音声〔御足労ありがとうございます。猊下。〕
おや、白ねこ島専属侍従の亜弥だけじゃなく、執事長のDSさんもいました。こうしてみると、メイド服とは違って白い侍従服ってお洒落だな。亜弥は黒髮でサラサラヘアだけど、どこかの貴公子みたいだよ。ちなみに、亜弥も50㎝というサイズなんだけど、これがいつの間にかスタンダードになってるね。
「やあ、DSさん、どうしたの?」
音声『はっ。ラウンジの清掃を教えておりました。まあ、その他諸々、業務伝達をですね。』
「なるほど。ってことは、亜弥もDSさんの配下ってこと?」
だがDSさんの顔色はうかない。
音声『いえ。原因は不明ですが、おそらく作成時に箱庭システムが介入したせいでしょうな?ワタクシの配下としては登録できません。』
「へぇ〜。じゃあ、白ねこ島の配下ってことかな?」
よく分からないので、ここは本人に直接聞いた方が早いだろう。
俺は亜弥を見た。緊張した様に亜弥は姿勢を正した。
副音声〔あ〜、え〜と、正直なところでは僕にも分からないんだ。僕は箱庭システムVr01《人格01011001》のコピー人格なので、うん。ごめんなさい、猊下。〕
その猊下って言うの、ちょっとこそばゆい感じだ。
2L (トゥエル)の言う閣下は、ちょっと俺を小馬鹿にしたニュアンス(?)があるからさ。
しかし、本人も分からないんじゃお手上げだな。
そんな最中に、けたたましく収納タンスの扉が開いた。
音声{ちょっと、御主人様!今夜は徹底的に話し合いますよっ!!}
副音声『E5(エコ)様、うるさいのです。』
うるさいのが来た。
「イシヒメ、早速で悪いが亜弥に業務引き継ぎを…あ、待って。」
いきなりでアレだが、思い出した事があった。
音声『旦那様、どういたしましたか?』
「ああ、コテージに亜弥の部屋を作るの忘れてたよ。ラウンジに降りよう。」
そう。コテージ初の個室の持ち主は亜弥に決定だ。
副音声〔えっ?いや、猊下。僕は工場のプレハブ小屋で十分だから!〕
ん?プレハブ小屋って、あの仮設避難住宅のことか?
確かに、アレにも最低限の家具を設置したけどさ、そんな寂しい事を言うんじゃないよ。
「いやお前、あんなん生活できんだろ?基本はココで暮らせよ。そもそも、これから白ねこ島担当は増やすんだからね?お前がリーダーだよ?」
困った顔をする亜弥。ん…男ですよね?超能力少年ですよね…あっ、ゆくゆくは塔を建てるのも良いかなぁ?やっぱり、超能力少年は塔に住んでもらいたい(え)。
音声{御主人様、またなんか変なアイデアを考えてますね?}
どうして分かった?
「え〜い、作るったら作るんだ!でも今は作れないから、さっさと行くぞ!」
音声『ホッホッホ。何やら、楽しみですのぉ〜。』
同意してくれたのはDSさんだけだった。ついでに門限も緩くして欲しいところだ。
そして螺旋階段をゾロゾロと、俺たちはラウンジに降り立った。どこぞのお城のような内装に、掃除し尽くされて塵1つ落ちてない。
「…何度来ても慣れないなぁ。」
音声{そりゃ、田崎家の皆さんは庶民派ですからねぇ…。}
いや、お前も庶民派の携帯よ?何を言っちゃってますの?
「んで、亜弥はどの部屋が良いの?」
副音声〔そんなっ!?僕に希望なんてありませんからっ!!〕
欲がない亜弥である。とりあえず、神のコテージのMENUを呼び出して確認してみた。
__________________________________
神のコテージ★改造ROG
★内部環境設定
>1階>>
>101号室
>102号室
>103号室
>104号室
>105号室
>106号室
>107号室
>108号室
>109号室
>110号室
__________________________________
ふ〜む。やっぱり10部屋分が表示さされているな。
「希望が無いなら、ラッキー7で107号室にしようかな?107号室は確かに、右側区画だね。」
音声{御主人様、ラッキー7って、そんな安易な…。}
副音声〔僕、それが良いです!うん!!〕
おっ。高評価を頂きました!!
「フッ。庶民派の携帯さんには、このセンスは分かるまい…さあ、次はっと。」
__________________________________
神のコテージ★改造ROG
★内部環境設定
>1階>>
>107号室>>
・下級装飾家具一式〈1神貨〉
・一般装飾家具一式〈10神貨〉
・高級装飾家具一式〈1000神貨〉
・最高級装飾家具一式〈5000神貨〉
・神級装飾家具一式〈50000神貨〉
__________________________________
価格崩壊が著しい。
そしてDSさんの視線が怖いので、一般装飾家具一式を選択してみた。ポーンと選択音が鳴って、神貨が消費された。
「よし、良いぞ。107号室に行ってみよう。」
なんかワクワクするよな。初めてのお宅を伺った時のような、そんな緊張感。1番、緊張していたのは当の本人だけどさ。
「おい、大丈夫か亜弥?」
副音声〔そ、そんなこと言ったって、無理だよ…あっ、すみません、無理っです。〕
「別に口調直さなくていいぞ?お前って白ねこ島の配下だし、白ねこ島って俺の息子みたいなもんだからなぁ。ってことは、亜弥は俺の孫なの?」
はっ!と亜弥は驚いたように俺を見た。ああ、これがお爺ちゃんの気分ですか?なんとも言えぬ感情だ。
副音声〔あ、ありがとう…あの、今、白ねこ島の感情が流れてきて…息子って言われて、とても喜んでる。〕
そうなんだ。ともあれ、部屋を見てみよう。もう107号室と書かれたプレートの前だ。
「開けるぞ!!」
そこは若草色で統一された壁紙と家具、質素ではあるが上質さを醸し出す照明器具に囲まれた、なんとも心地よい印象を与える居室だった。
床板はフローリングでちょいこげ茶チック。デザイナーを褒めてやりたいぐらいだ。
副音声〔す、凄いよ!?こんなところに住んでいいの??〕
いやまあ、お前の部屋だしな。10神貨なんて、なんかもう価値の暴落を感じざるを得ない。それより布団までモスグリーンとか、こだわりがスゴい。
「暖炉もシックな色合いで良いなぁ…これってもしかして、各個室でデザインが違うのか?」
だって2階の中央の部屋は白を基調としてたしね。
音声{御主人様、私は3階の右奥を確保してますからっ!!}
知らん!!
「どうだ?気に入ったか、あやっち…あ。」
副音声〔えっ!?〕
思わず、某アニメの方の愛称で呼んでしまった。口が滑ったな。うつむいてしまった亜弥がちょっと心配だ。
「い、いや、ちょっと失敗だ。アニメの愛称をだな…嫌だったか?」
副音声〔あ、いえ…その、いいです。たまに呼んでもらいたいな…。〕
照れながらも、亜弥はそう言った。俺の心臓をブチ抜く威力である。
音声{一体、何をしてるんでしょう?この人たちは…?}
音声『上司と部下のスキンシップですよ。ホッホッホ。微笑ましいですなぁ。』
こうして、亜弥改め(?)あやっちの部屋が出来た。ここでぐっすり寝てもらい、秋刀魚増産計画を遂行して貰いたい。やはり業務改善は衣食住も重要だよねっ!!
「と言うことで、今度はあやっちを我が家に招待するぞ。ガッカリするなよ?」
なんせ、築40年の総鉄筋コンクリート造りだ。見た目は3階建てのビルっぽいけどなぁ。
副音声〔と、とんでもない!僕らの生みの親、猊下の住む場所は僕らにとっては聖地だよ!うん。〕
聖地認定されましたが。
「あやっちは大袈裟だなぁ。じゃあ、イシヒメ、ここからは頼むぞ。」
副音声『旦那様、了解したのです。』
影の薄いイシヒメである。無言だったけど、ちゃんと今まで同行していました。暗殺者だけに!
音声『では、2階の収納タンスから田崎家の1階浴室に出るのです。』
淡々とイシヒメは業務引き継ぎを開始した。来た道を戻ってラウンジへ、そこから螺旋階段を上がって2階の中央の部屋へ舞い戻る。このままイシヒメに任せても良いんだけど、あやっちが心配だから俺も付いて行こう。そうしよう。
音声{御主人様も過保護ですねぇ。}
「だって孫よ?勿論、門限は俺と同じで6時だからね?」
しかしながら、門限6時じゃ2回目の秋刀魚の輸送に支障をきたすのだ。俺はチラッと横を歩くDSさんを見たが、無反応である。クソっ。
順次、収納タンスを通って消えていく。イシヒメに続き、おっかなビックリであやっちが消えていった。最初は確かにビビるよね!
「遅れるなよ、庶民派のE5(エコ)さん!」
音声{さっきから、それ何の嫌味なんですかっ!?}
俺はザバーーンと浴槽から飛び出してみた。キョロキョロ見てみるが、浴室には…あやっちは居ない。
さあ、急いで居間に向かったら、あやっちは猫又のシーちゃんに御挨拶をしている最中であった。仏壇に鎮座するシーちゃん、俺にはいつも塩対応なのに、やけにニコニコと愛嬌が良いじゃないの?
「シーちゃんや、この子は白ねこ島の亜弥、通称あやっちだ。そのうち、3つのしもべを作りたいと思っている。」
『ミャ〜?』
要約すると、『何よ。あんた、もう帰ってきたの?』と言う塩対応変わらず。ヒドい。
俺は逃げ出した。
副音声『キッチンで秋刀魚を捕獲するのです。急いで欲しいのです。』
副音声〔はい。今行くよ。〕
今度は捕獲作業だ。既にビビさんが置いておいたボゥルには、息を吹き返した秋刀魚が4匹、ビチビチッと暴れている。
「はいは〜い!キッチンのメンバー、この子はあやっち。白ねこ島専属の侍従だよ。仲良くしてね〜。」
キッチンのメンバーとは言っても、ここには1階担当メイドのビビさんが食材準備で来るだけで、基本は4R (シリュウ)とヒヨコ3兄弟しかいないけどね。それに4R (シリュウ)は亜弥の誕生の際に立ち会ってるからな。
『おう、来たニョロね。キッチンで何か困ったら俺に聞くニョロよ。』
副音声〔ありがとうございます。4R (シリュウ)さん。〕
それに応えて、ココちゃんとリリ君、トト君も嬉しそうにパタパタと飛んだ。癒やされるねぇ。
副音声『捕獲して運ぶには、このバケツを使うのです。』
イシヒメはあやっちにプラスチック製のバケツを手渡した。そうそう。何故か彼女たちオートマトンは怪力の持ち主だから、片手でヒョイと持ち上げてしまうのだ。
だから、あやっちも同じで怪力があるのだろう…俺はそう思っていたよ、この時までは。
副音声〔うん、分かった。秋刀魚を捕まえてバケツに入れて、それで運べばいいんだね?〕
すると、秋刀魚が…秋刀魚がぁ…自動的にバケツに入りまして…そのバケツもフワフワと空中に浮かんだのだ。
「え?これって…超能力??」
俺はあくまで、設定上は確かに超能力少年だとは思っていたけどさ。
副音声〔うん。僕の第五元素循環回路は「超念動」用に調整されているんだ。〕
照れるように、あやっちは言った。これ、2L (トゥエル)の奴だったらドヤ顔間違いなしのシュチュエーションである。
音声{でもこれって、輸送にはとても便利ですよ?}
「そうだなぁ。もうこれ、あやっちはその為に生まれて来たようなもんだぞ。神様に感謝しなきゃなっ!!ありがとう、あやっち!!」
しかし、秋刀魚を運ぶだけに生まれたとか、どうなんだ?という疑問もあるが。そこは追求しないで欲しい。
副音声〔そ、そんな…恥ずかしいな。でも、嬉しいよ。〕
御本人が喜んでいるので、オールオッケーである。
こうして、あやっちは無事に秋刀魚を捕獲して、白ねこ島の工場に移送が完了した。もはや全てがオールオッケーである(え)。
俺から一言。「あやっち、オールオッケー!!」
音声{御主人様、頭大丈夫ですか?}
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈32.6-〉
戦闘力 762+12
防御力 680+12
生命力 676+12
回避値 622+10
知能値 96+2
器用値 25
魔力値 1022+20
無属性696+10
地属性728+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
上下ジャージ(Yスリィ)〈服〉
属性:化学繊維LV30〈通常級〉
付与効果:シックな雰囲気
物理抵抗
保温
耐久値:60
◆ ◆ ◆




