第131話「白ねこ島のメイド…その1・登録できるらしい」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第131話「白ねこ島のメイド…その1・登録できるらしい」
竜脈生活91日目。
「白ねこ島」の件は順調に進行中の今日この頃。
今日も元気に浴槽に飛び込んでみた。勿論、入浴のためではない。「白ねこ島」へ行く為だ。浴槽の水面が入り口になっており、そのままコテージ2階の収納タンスの中へと繋がっている。
『俺が最初に行くニョロよっ!!』
俺の肩から4R (シリュウ)が浴槽に飛び込んだ。
「馬鹿だなぁ。前回とは違って、飛び込んだらタンスのドアにぶつかるだけだってのに。」
『痛たたたぁ。先に言うニョロよ!!』
4R (シリュウ)の頭がニョコン!と浴槽に浮かび上がって、俺に文句を言った。
音声【4R (シリュウ)先輩、先に進んで下さいよ。次が入れませんよ。】
『分かってるニョロよ。タンスの扉を開けるニョロよ。』
2L (トゥエル)に催促されて、4R (シリュウ)が頭を引っ込めた。そして2L (トゥエル)の後ろ姿が押して押してと言っていたので、俺は素直に押してみた。
バシャーーーン!!!
音声【あ、あなたと言う人は何回言えば気が済むんですかぁぁぁ!!】
音声《うるさいのう。早く進むのじゃ。》
G3(ジザ)さん、苦味切った顔で水槽に踏み入った。
音声『では旦那様、ワタクシも行かせて頂きます。』
DSさんは、G3(ジザ)さんに続いて「白ねこ島」に突入した。
「んじゃま、E5(エコ)さん、俺たちも行こうか?」
音声{そうですね。あっ、御主人様、ちゃんとシーフードミックス持ちました?}
持ちましたとも。しっかりと一袋、秋刀魚のエサ用です。
シーフードミックスに関しては、八幡様が何とかしてくれるって言ってたけど、はてさて、どうなるものやら…だ。
ひと足遅れで俺は浴槽に足を踏み入れた。どっこいしょ。
「…ん?なんだ、もうみんなラウンジか?」
部屋には2L (トゥエル)しかいなかった。その2L (トゥエル)だが、俺が押したのを根に持っているのか、不貞腐れている。肝っ玉の小さい男だ。なんせ、ボーイな美少年だしなぁ。
音声{ラウンジに関しては、DSさんと私しか見てませんからね。まあ、きっと驚いていると思いますよ?}
問題はそれだな…。
その瞬間、激しく扉が開かれた。
音声《主よ、これ一体幾ら使ったのじゃ!?こんなのに神貨使うぐらいなら、他にも買えるものがあるじゃろがっ!!》
出たよ。言うと思ってましたよ。
「え〜と。10000神貨かな?」
音声《は??10000神貨じゃとっ???》
G3(ジザ)さん、凍ったように動かない。そりゃ、我が家の資金のほぼ3分2を投入しましたからね。
音声{あら?これは機能停止でしょうか?}
「ほっとけ。どうせ他にも買えるものって、神炎炉で使う資材とかだろ。」
それより、部屋の食器棚が整理されていて、紅茶セットが仕舞われている。これはDSさんの仕事だろう。相変わらず早いな。
「俺の好きなダージリンティーか。さすがだな、DSさん。」
音声{御主人様、帰りに一服しますか?}
音声【フフフ。残念でしたね、E5(エコ)先輩。お茶を入れるのは僕の仕事ですよ?】
音声{は?そんな事、DSさんが許さないと思いますよ。}
音声【いやいや、映像だけで手も足も出ない先輩に言われてもねぇ…。】
コイツら、また変なところで張り合おうとする。
「あのなぁ、残念ながら、白ねこ島のメイドが誕生するのを忘れてるのか?」
音声【はっ!?そうでした…。】
2L (トゥエル)はガックリと肩を落とすが、今日の目的は新たに「白ねこ島」専属のメイドを作る事にある。
その為に、今回は色々と持ち込んでいるわけだ。
「忙しいんだから、2L (トゥエル)も早く来いよ。」
音声【閣下、G3(ジザ)先輩はどうすんですかっ?】
そんなの放っておけ。俺はズンズンと進んで扉を抜け、螺旋階段を降って行った。
ラウンジは総大理石の床と壁。家具も意味がわからない程のお洒落度を誇っている。
降りて来た俺に気付かぬほど、呆然と4R (シリュウ)はラウンジを行ったり来たりしていた。
そりゃ、我が家とは違うさ。何しろ、神のコテージだからねっ!!
「おい、4R (シリュウ)、ちょっと落ち着けって!」
『落ち着かないニョロよ。広すぎて困るニョロよっ!!』
何、その貧乏性な感じ?あからさま過ぎじゃないの。
「…悪かったな、我が家が狭くて。」
音声【閣下、そう言う意味ではなくて、やはり擬似的な空間なので落ち着かないんですよね。そのうち慣れると思いますけど。】
ああ、そういう意味なの?2L (トゥエル)の説明に、ちょっと恥ずかしい俺。
『それもあるけど、狭い方が安心ニョロよ。』
やっぱりそうじゃねえかっ!!
「このやろっ、もう許さんぞっ!!」
音声『旦那様、暴れるのであれば、外でやって下さい。』
うっ!DSさんの眉間のシワが怖い。
確かに、ピカピカに磨かれたカウンターテーブル、グラスや食器も昨日より輝いている、気がする。
まさかDSさん、あなた、深夜にお掃除をっ!?
「い、いやだなぁ。暴れたりしませんよ、な?」
『そ、そうだニョロよ?床もピカピカニョロね?』
ピカピカと言う言葉に反応してか、DSさんの眉間のシワが消失した。ホッと胸をなで下ろす俺たち。
音声【とは言え、この豪勢なラウンジに見張りが1人もいないとか、確かに危険ですね。】
分かってますとも。そこで俺は「宝物庫〈Ω〉」を確認する。
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《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:26種類
◯4千954神貨
◯シーフードミックス〈冷凍食品〉
◯超能力少女のフィギュア〈某アニメ化記念作品〉
◯ダンブライト〈白色の原石〉
◯儀来の黄金〈竜宮城の宝物・金色の海流〉
◯グチャグチャ折り鶴〈お出掛け中〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント60ポイント〉
◯小判〈500円玉等価交換〉(×7)
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント20〉
◯五色の勾玉〈朱〉〈相生相剋へと導く因子〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯騎士盾槍・第六周期複合鋼ロング・スピア〈小型〉
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×6
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
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今回、白ねこ島に持ち込んだフィギュアは1体だけだ。候補はあと3体あるが、メイドを作成するにあたり、箱庭の中で作るべきじゃないかと思ったわけで。
で、そんな実験みたいな感じで何か起こったら嫌なので、今回も眷属全員に召集を掛けたわけである。
まあ、ラウンジの報告も兼ねているのだが…。
音声《こりゃ〜!!儂を置いていくんじゃないっ!!》
ドタバタとG3(ジザ)さんが騒がしい。
「うるさいのが来たから外に出るぞ。あと、お風呂も結構すごいぞっ!!」
音声{御主人様、絶対、既にお風呂入ってますよね?}
E5(エコ)さん、ジト目で探ってくる。さて、何のことやら?
『親方様、肩いいニョロか?』
「ああ、いいぞ。」
俺は4R (シリュウ)に肩を貸してやり、足早に玄関に向かった。4R (シリュウ)はいつまで経っても小さい青蛇のままなんだよな。
ちなみに、まだ各居室の設定はしていない。がらんどうのままである。それほど、急ぐ必要はないだろう。
「うわっ。今日も白浜最高だなぁ!!!」
玄関の先は海辺でした。それも白い砂。何度見ても良いよ、コレ。
音声{あら?御主人様、もしかして月の設定しました?}
「ふふふ。分かってしまったか、E5(エコ)さんや?」
そう、薄っすらと西の空にある白い球体…あれは月だ。後回しにしていた月の設定を昨日のうちにしておいたわけである。
潮の満ち引きが与える影響は未知数だが、そんなことより重要なのは…。
「これで、月の光で夜も多少は明るくなるぞ?なんで、6時以降でも…」
音声『いけません!そんな時間に外出など問題外ですねっ!!』
ヒッ!午後6時の門限は健在のようで。
『DSさんはちょっと厳しいニョロね。』
音声《ああなると、DS殿は言う事を聞かんから無駄じゃぞ?》
そうね。そりゃ分かってますけどね。
「う〜ん?特に何も変わってないなぁ?」
音声【どうしました、閣下?】
俺はキョロキョロと砂浜や海、空を見渡してみる。だが、昨日までと白ねこ島は変わらない…ように見えた。
「いやなぁ、八幡様が何とかするって言ったから、今日あたり、何かあると思ったんだが…。」
しかし、何も変化がないなら、チャチャッと専属メイドを作って終わらせるしかないだろう。
あとは余った時間で菜園とか果樹園を作ってみるのも良いかな?作る場所はもう決めている。コテージから見ての山側だ。
「…外敵が居ないから、柵とか必要ないかな?」
『親方様、急にどうしたニョロ?』
あっ。独り言のつもりだったけど、肩に4R (シリュウ)がいたんだっけ。
「すまんすまん。菜園を作ろうかなって思ってな。」
『いいニョロね!大根が不足しているニョロよ!』
え?そうなの?確かに野菜置き場に大根は2本あるけど…最近、食卓メンバーも増えてるから、単純に一回の消費量が多いと言うことか?ビビさんは何も言ってなかったけどな。
「しかし、大根ってあるのかな?まだレベル1だからねぇ。」
と思い、俺はMENUを引っ張り出す。
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箱庭システムVr01にようこそ。
猊下《田崎 蓮人》様と認証しました。
箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU
>地形改造LV1
>海洋改造LV1
>植生改造LV1
>気候改造LV1
>建設項目LV1
>食料項目LV1〈NEW〉
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え〜と、植生改造は、と…。
「ん?…んんんっっ!!??」
俺は思わず、言葉にならない言葉を出してしまった。
音声{えっ?なんですかっ、キモい声を出してっ??}
音声【言い過ぎですよ、E5(エコ)先輩。むしろ僕にとってはご褒美ですね!】
何を言ってんだ、こいつら?
『食料項目って増えてるニョロね?』
そうなのだ。いつの間にか、項目が追加されていた。しかも、食料?
音声《ほほう。早速、八幡様の仕業じゃないかのう?》
だろうね。さて、じゃあ、ドキドキしながら見てみよう。
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箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU
>食料項目LV1>>
>シーフードミックス1袋〈必要霊子3〉
>ダージリンティー1箱〈必要霊子5〉
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「え?」
ちょっとこれは意味が分からないな。
まあ、シーフードミックスは直接お願いしたんで、八幡様が汲み取ってくれたと思えなくもない。
だが、ダージリンティーって何だ?なんでこの2種類だけが表記されているんだ?
音声『おや?このダージリンティー1箱とは、ワタクシが2階の部屋に持ち込んだ物では?』
ああ、アレか?
音声{…これはどう言う事でしょうか?とりあえず、シーフードミックスは霊子消費で購入できると言うことですよね。}
音声【確かに、これで秋刀魚のエサは確保できたと言えますね。】
そりゃ、確かにそうだが。ちょっと腑に落ちない。
音声《ふ〜む。あくまで儂の推測じゃが、これは持ち込んだものが登録されるシステムではないかのう?》
持ち込んだ物?
「ダージリンティーは2階にDSさんが持ち込み、それでシーフードミックスは?」
音声『既に12時間ごとに工場に持ち込んでいますね。』
工場の簡易冷蔵庫に補充していると言う。なら、そう考えるとだな?
「そう考えたら、我が家から持ち出したものが登録されて、霊子消費で購入できると言う算段か??」
それって無限増殖ですかっ??
『親方様、干涸らびるニョロよ?』
そ、そうね…。
「でもさ、大根だよ!!大根を持ち込んで登録すれば良いんだよ?」
『…やったニョロォォォォ!!!』
うっ。耳がキーーーンとした。
すかさず俺は植生改造から畑を選択した。
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箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU
>植生改造LV1>>
>畑>>
>トマト〈必要霊子15〉
>キュウリ〈必要霊子15〉
>ナス〈必要霊子15〉
>カボチャ〈必要霊子15〉
>ピーマン〈必要霊子30〉
※1本あたりの霊子消費量です
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想定通り…かな?
「あれ?カボチャも安いな?なんでだ?」
トマトはリコピンだし、キュウリは精霊馬、ナスは精霊牛だろう?
で、ピーマンはレベル1で作れる基本的な野菜なのだろうが。
音声【閣下、もしかして忘れてます?JOLのことを。】
え?JOL (ジョリュ)って、でもアイツは確か、闇霊族だったはず?
「JOLは確かにカボチャ頭だけど、樹霊じゃないぞ?」
音声《そもそも、樹霊ありきの前提が間違っているのではないかのう?》
それって、どういう意味だ?
『よく分からないニョロよ!』
まるで俺の心の声を代弁するかのようだ!偉いぞ、4R (シリュウ)よ!
音声【そうですね。つまり、田崎家で作られたこの箱庭は、我が家の影響を強く受けていると言うことです。僕たち眷属一人一人が同様のように、です。】
2L (トゥエル)の説明で余計に分からなくなった俺だ。
第一、それだとこの「白ねこ島」そのものが俺の眷属みたいじゃない?なんかゾワって冷や汗をかいた俺なのであった。その2へ続く。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈32.0-〉
戦闘力 750+12
防御力 668+12
生命力 664+12
回避値 612+10
知能値 94+2
器用値 25
魔力値 1002+20
無属性686+10
地属性718+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
粋なシャツ〈服〉〈NEW〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:勢い+
物理抵抗
防塵
耐久値:30
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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