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第130話「八幡様に御礼を言いたい・文明開化の足音」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw


第130話「八幡様に御礼を言いたい・文明開化の足音」


竜脈生活90日目である。あと10日で100日だ。だからなんだと言えば、何でも無いが。


さて、「白ねこ島」の件は順調に進行している。秋刀魚増産計画の事を言い換えているのだが、俺は口が滑るので。


今朝起きて判明した事は、3当分した冷凍秋刀魚もちゃんと再生したと言う事だ。再生した秋刀魚は2匹。腹部分と尻尾部分からの物質再構成マテリアライズだ。


「この分なら、4当分もいけそうな気がするが…。」


音声【閣下、やめた方が良いですね。霊子の吸収率が下がって、おそらく味も下がるでしょう。】


と2L (トゥエル)が言うもんだから。3当分が限界と判断した。


本日は、新たに冷蔵庫に投入した昨日の半身の頭部分も実験的に解凍をする。プラス、三等分した腹部分と尻尾部分も解凍。つまり、3匹に増える計算。

明日はさらに増えて4匹だ。これぞ倍々作戦の真髄である!!もう計算がよく分からない。とにかく、12時間ごとに加速度的に増えていくのだ。


音声{御主人様、計算がメチャクチャじゃありませんか?}


「細かい事を言うんじゃないよ。結果良ければ全て良しだよ。」


もう後は丸投げである。それはともかく、後は人手をクリアーすればOKだ。


「で、DSディスさん、新たにフィギアを3〜4体選んでおいてくれるかな?」


音声『はい。白ねこ島の専属メイドでよろしいですかな?』


うん、そうね。残りのフィギアで目ぼしい物は、超天然系魔法少女「アリスタルローゼ」辺りしか思いつかないなぁ。白ねこ島で活躍してもらうにあたり、白服メイドとか良いねっ!


霊子核エメットには、白色系の原石を選んでおくよ。」


音声『はい、お任せいたします。現状、秋刀魚の運搬はイシヒメに命じましたので。』


副音声『了解したのです。』


ペコリと地下室担当メイドのイシヒメが頷いた。DSディスさん配下のメイドはフィギアを元にしているのだが、あの怪力はどうしたことか?軽々と秋刀魚入りのバケツを頭上に持ち上げている。ああ、恐ろしい。


「じゃ、一緒に行こうか。鳥居ゲートにイシヒメを登録しなきゃいけないからな。」


昨日の時点で1匹が工場こうばの水槽に投入されたはず。ついでに、シーフードミックス一袋を持参する。勿論、これは秋刀魚のエサである。冷凍庫をガサゴソと物色する俺だが。


「…深く考えていなかったが、シーフードミックスが足りなくない??」


音声『むっ??』


音声{今更ですかっ??}


音声《アホじゃのう。》


『12時間で1個増えるニョロよ。足りないニョロか?』


音声【どうしょうもない、閣下ですねぇ。】


…コイツら、なんで全員揃ってるの?


ともあれ、最初は足りるだろう。だが、秋刀魚は倍々作戦で増加の一途に対して、エサのシーフードミックスは定量供給では破綻するではないかっ!!

これはいかん。秋刀魚増産計画の屋台骨を揺るがす事態である。何か良い案はないか?俺は頭を捻ってみる。


「だめだな…何も思い浮かばんな。」


音声【シーフードミックスも増産してみたらどうですか?】


上手いこと言ったつもりの2L (トゥエル)だろうが、俺も他の眷属たちも渋い顔をした。


音声【えっ??何ですか、そんな顔で僕を睨まないで下さいよっ!?】


「馬鹿だな、お前。その結果、増えたのがサザエやハマグリ達だからな。そんなん、罪悪感しか生まれないだろ?」


秋刀魚を増産するのは苦渋の策であって、それ以外に他のものを増やすつもりは毛頭ないのだ。もはや食材云々は使えない。


音声『と、なりますと…シーフードミックスの量に合わせた増産に留めるしかありませんね。』


DSディスさんの言う通りである。そうなった場合、想定していた量の増産は不可能となってしまう。


音声《他のものをエサとして使えんのかのう?》


G3(ジザ)さんの提案は考えもしたが、前回の秋刀魚はシーフードミックスだけで育てたのだ。それ以外となると、同じ条件を満たせない気がする。


「困ったなぁ〜。」


『後は神頼みぐらいニョロか?』


4R (シリュウ)よ、神頼みって…そんな安易な…あっ。


「…あっ、八幡ハチマン様に相談してみよう。」


うん。それが良い。困ったときの八幡ハチマン様である。


音声{御主人様、そんな都合の良い…。}


だってしょうがないじゃない?そもそも、秋刀魚増産計画は神様たちが発端だからね!


音声《しかしじゃのう…八幡ハチマン様は今現在、お休み中じゃなかったかのう?》


音声『ええ、確かに…。』


音声【あっ、もう大丈夫じゃないですか?E5(エコ)先輩の件も片付いてますし。】


さも当然のように言う2L (トゥエル)。それはまあ、俺も察しはついているのだが。


音声{え?私ですか?}


音声【ええ。八幡ハチマン様が因果律に干渉していたから、都合よくE5(エコ)先輩の復活素材が揃ったんですよ?】


「まあ、最近はご都合主義すぎるからな。そんなこったろうとは思っていたよ。」


音声{そ、そうだったんですね…。}


衝撃の事実にE5(エコ)さんは止まっている。画像がピタリと。


『御都合主義でも、E5(エコ)さん復活は嬉しいニョロよ。感謝ニョロよ。』


「ああ、そうだな。お礼も言わなきゃならないし、一度、会ってくるよ。」


俺は4R (シリュウ)に同意した。田崎家の家主として、それは当然だろう。



そんな訳で、俺は仏壇の前に陣取った。仏壇の上にはいつもの様に猫又シーちゃんが鎮座している。


「ちょっくらシーちゃん、八幡ハチマン様に会いに行ってくるね。」


『ミャ?』


要約すると、『気を付けなさいよ?』である。大丈夫、今回はE5(エコ)さんも復活済みだから…って、まだ止まってるぞ?


「おい、E5(エコ)さんっ!!」


音声{は、はいっ!!??}


動き出したか。


「いつまで止まってんだ?その映像投射で大丈夫なのか?」


音声{あー、そうですね。電子情報枠ウィンドゥ表示にしましょうか。}


やっぱり電子情報枠ウィンドゥ表示の方か。


_________________________________


(*´꒳`*){はい。準備いいですよ。}


_________________________________


ふむ。なんか腹立つ顔だな。


「まあ、いいや。さて、八幡ハチマン様はいらっしゃいますかぁ?」


俺は手のひらを合わせて、目を瞑って拝んでみる。


あっ、なんか空気が変わったな?と思って目を開けたら、いつもの虹色のオーラが天井を占める景色だった。空の上は足元が心細いなぁ。


『やあ、氏子。久し振り。』


八幡ハチマン様だ。黒髪の美青年で、着流しの着物姿があでやかで。


八幡ハチマン様、どうも。」


俺は軽く返事をしてみた。隣で電子情報枠ウィンドゥ表示のE5(エコ)さんが震えていた。


「ん?E5(エコ)さん、どうした?」


_________________________________


Σ(゜д゜lll){ど、どうしたもなにも!八幡ハチマン様のオーラが凄すぎて直視できませんよっ!?}


_________________________________


え?何を言ってるの?


「いや、今までは普通だっただろ?何で急に?」


まったく、E5(エコ)さんはどうしちまったんだ?

と思っていたら、八幡ハチマン様の隣に、いつの間にかもう1人立っていた。


『ああ、それはアレだぞ。彼女は進化して神格に近付いたから、神気に反応しているのだろうな。すごいね、いきなり生命樹セフィロトの神性になって。』


「あなたは?」


なんて言うか、どこかで見たような近視感?

でも姿格好は、まるで平安時代のお貴族様のような着物姿…アレだ。おじゃ◯丸みたいな感じである。もしくは聖徳太子的な?扇子?みたいのを持っている。


『ふむ。おじゃ◯丸ね。面白そうなアニメだね。でも僕の名は事代主ことしろぬしって言うんだよ。よろしくね。』


事代主ことしろぬしって言うと、いつもの掲示板の管理人をしている「スレ主」さんって、多分、この人だろうな。


『氏子、今回は特別に連れて来た。』


ん?八幡ハチマン様は相変わらず、言葉がザックリし過ぎてるよな。


『ああ、そうそう。今回は八幡ハチマン様に頼み込んで、君に会わせてもらえるようにセッティングしてもらったんだよね。』


「ああ、なるほど…って、E5(エコ)さんはいつまで固まってんだ?」


_________________________________


(*´꒳`*){分かってますよ、だいぶ慣れましたから。}


_________________________________


ああ、慣れるんだ、ソレ。


「そんな事より、E5(エコ)さんの件で御迷惑を掛けてすみません。で、今回は八幡ハチマン様に御礼を…」


『必要ない。氏子を助けるの、仕事だから。』


御礼の言葉をバッサリ切られました。


『ははは。面白いね、いやぁ。しかし、見れば見るほど、君はそっくりだね。恵比寿さんの言う通りだよね〜。』


事代主ことしろぬしさん、口元を扇子で隠して笑っているけど、俺が誰に似てるって言うのか?


_________________________________


(*´Д`*){あっ!?そうですね…確かに似てますね?}


_________________________________


え〜〜?E5(エコ)さんまで何を言ってるのさ?


『僕と君だよ。何でだろうね?田崎家に国津神の血は流れていない筈なんだけどね?面白いね。』


「……え?似てます??」


事代主ことしろぬしさんと俺。俺は30代のオッサンである。対して、一言主ひとことぬしさんは神だけあって年齢不詳だ。20代には見える、かな?そう言われると、結構イケメンだよね!


『恵比寿さんには公言しないように言われてたけど、これは確かになんか有りそうだね。いやぁ、驚いたよ。』


恵比寿エビス様も一枚噛んでるっぽい。


「そうですか。俺にもよく分からないけど、田崎家は別に普通の漁師の出だと思いますよ?」


だって、そんな話は聞いた事もないし。


『まあ、それは実際、どうでも良い話しなんだけどね!!』


どうでも良いのかよっ!?


『本題はね、経過報告なんだよね。一応、僕は国津神のまとめ役をやっているので、君たちの知っている天皇家に指示出しをしているのが僕なんだよね?』


え?天皇家って、天津神の子孫じゃなかったっけ?高天原タカマガハラ派だと思ってたけど?


『正確に言うと、天皇家の裏の顔である隠し皇子みこを通して、政府に介入しているんんだよね。だって、実際に日本って天津神の居場所はないからね〜。』


それはそれで衝撃の事実なんですけどっ!!??


「そ、そうですか…それで、今日は何の経過報告を?」


『そうそう。それだけど、安心してね。君の御両親は政府が秘密裏に介入して、生活には困らないよう十全な対応をするよう指示を出してあるよ。』


ちょっと。この人、もしかして凄い人なんですか?一度、総理大臣から謝辞を貰いましたけど、この人の指示ですか?あっ、神でした。


「それは助かります。父さんと母さんは、俺の現状を知っているんですか?」


『ああ、それはダメなんだよね。言えないんだ。世界神界会議の決定事項なんだよ。』


_________________________________


(*´ω`*){でも良かったですね、御主人様。お父様とお母様が無事でホッとしました。}


_________________________________


無事だとはネットサーフィンで確認は取れてたけど、確証は無かったからなぁ。一安心だよ。


『あとね、田崎家の電気代や水道代も全て、公費でまかなうようにしてあるからね!じゃんじゃん使っていいよ?国の差し止めで土地の売買は禁止されているし、君のしつこいお兄さんを何とかしちゃう?穏便に?それともバッサリやっちゃう?』


ちょっと事代主ことしろぬしさん、言動が過激なんですけど!?こんな神様に似てるって言われても困るんですけど!?


_________________________________


(*´꒳`*){あ〜。なんか言動も似てますね?}


_________________________________


うるさいっ(怒)


俺は助けを求めるように八幡ハチマン様を見たけど、相変わらず八幡ハチマン様はポケ〜としてるし、どうしたもんか?


「あっ!?そうだ、今日は八幡ハチマン様にお願いがあったんですけど!!」


そうそう。危うく忘れるところだったよ。


『ん?氏子、何?』


「箱庭で秋刀魚を増産したいんですが、エサのシーフードミックスを増やしたいんですよ。何とかなりませんか?」


何とかなれば良いなぁ〜?そんな軽い気持ちで言ってみました。


『ん、良いよ。』


え?俺の聞き間違いですか?俺はE5(エコ)さんと顔を見合わせた。


_________________________________


∑(゜Д゜){私も聞こえました。良いらしいですよ!?}


_________________________________


良いんだ??


『秋刀魚、僕も楽しみにしているよ。また経過報告に来るから、今度は僕1人でも大丈夫だと思うからね。じゃあね!』


あっ。事代主ことしろぬしさん、フワァと消えてしまった。来た時と同じだけど、唐突に消えちゃう人だな。


『氏子、何とかする。またな。』


あ〜、こっちもか。八幡ハチマン様も唐突だ。

とは言え、言いたい事も言ったし満足だな。


「まあ、八幡ハチマン様が何とかするって言ったんで、何とかなるだろ?」


_________________________________


(*´꒳`*){御主人様って、ほんと他力本願ですねぇ?}


_________________________________


そうね。俺は自分のスタンスは変えませんよ。


それと1番大きいのは、電気代とか水道代がタダ(?)であると言う事実だ。

親に請求が行ってるかと思い悩んでいたのが嘘のようだ。これはもう、白ねこ島の文明開化の足音が聞こえるぞっ!!


「白ねこ島、バンザ〜〜イ!!」


_________________________________


Σ(゜д゜lll){ちょ、何ですか、急に!?あたま大丈夫ですかっ??}


_________________________________


ふっ。大丈夫です(断言)!!


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真人)〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈31.6+〉

戦闘力 738+12

防御力 656+12

生命力 652+12

回避値 602+10

知能値 92+2

器用値 25

魔力値 982+20


無属性ウーデニア676+10

地属性(テラ708+10


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 還元 猫愛


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


羊柄スウェット〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:安眠効果〈微〉

物理抵抗

保温

耐久値:40



◆ ◆ ◆


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