第13話「我が愛しきポンコツ。i poon E5」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第13話「我が愛しきポンコツ。i poon E5」
12時間経過で補充される我が家のカップ麺。つまりは食べ放題。
だが疑念が生じる。それを鵜呑みにして良いものか?と。
「…ヴァースキちゃん。その物質再構成…だっけ?その件だが、何か俺に隠している事はないか?」
ザザザッ…(゜∀゜)?いえ。特には…うーん( ゜д゜)でも、アレですの。ちゃんと食べ物は食べ物として認識しておいてくださいね。\(^ω^)/蓮人さんの意識に引張られちゃいますの…ザザザッ
オイッ!!さらっと重大発言をしやがったぞ。
そして悪意のカケラもない様子。まさにど天然ってやつだ。
「ヴァースキちゃん!そりゃどう言うことだ!?」
ザザザッ…( ゜д゜)え?そのままの意味ですの…あっ、ザザザザ…時間制限ですの…(>人<;)…ザザ
「お、おい!ヴァースキちゃん??」
ザザザザ…(;ω;)だって蓮人さんがテレビ消したり着けたりするからザザザッ…( ゜д゜)1日の制限時間は現状15分しか無いのに〜(/ _ ; )…ザザザッ
こりゃ、しくじったぁああ。
「しかしまあ、ってことは明日も15分は会話できるってことでしょ?」
ザザザッ……ザザザッ………ザザザ………
こりゃあかん。もうテレビ画面は砂嵐。
テレビ局を変えても無反応。
それにしても、「食べ物を食べ物として認識する」ってどう言う意味だ?
食べ物はどこまで行っても食べ物だろうが?
とりあえず、食べ尽くした赤いキツネをゴミ袋に突っ込み、口を結んで立ち上がる。
ポーーーン♪
もう呪いの着信音にしか聞こえんぞ。
とは言え、ヴァースキちゃんとの会話後のこの着信だ。無関係とは思えん。
恐る恐る俺はポケットの中の「i poon E5」を取り出し、画面を起動させる。
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\( 'ω')/うhs)/68!&/9の《i poon E5》に):?.¥.838:!)-//「version1.4」
を???,/,;537ushhj?-?YES・NO
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ぎゃーーす。見てはいけないものを見てしまった気分。
だが、メール冒頭の顔絵はあきらかにヴァースキちゃん臭い。って言うか、これヴァースキちゃんだろ。
「それに、前回のメールよりは分かりやすい…のか?いや、分からんな。」
最後にYESかNOの選択肢があることだけは分かる。怖くて選択できんだろ、これは。
俺はそっとメールを削除した。
ゴミ袋を持って1階へ向かう。
ともあれ、家まるごと竜脈の中ってなら、どんな摩訶不思議があってもおかしくない。
例えば、階段室の最終地点、踊り場。何やら黒い影が見える。
透けてるよね。犬のかたちしてるよね。ハッハッハッしてるよね。
「いやいやいや……気のせい。気のせい。」
薄眼で見たら何も見えない。すごい糸目にしてみた。そして俺は華麗にスルーして、一階の居間に足を踏み入れる。
『ミャ〜。』
仏壇の上のシーちゃんが御挨拶。倒れている位牌を元に戻してっと、キッチンを迂回して店舗後のフロアへ入る。
実際、このゴミ袋どうするかな?ゴミ回収車来るのかな?いや、来るわけないけども。
持って来たゴミはひとまとめにして市の指定袋に入れておく。現状維持。問題の先送りとも言う。
パンパン(柏手)!!
ついでに神棚に商売繁盛の柏手をしておこう。もはや商売もクソもない状況ですが。
ポピコーーーン♪
「…ん?こんな着信音あったっけ?」
またもや俺の「i poon E5」よ、遂にブッ壊れたか。
せめて懐中電灯として生き延びてくれ(涙)。
祈りながら開いた「i poon E5」の画面に浮かび上がる文字。それは…。
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現在使用中の《i poon E5》に無償・自我構築プログラム「version1.4」
をダウンロードしますか?YES・NO
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…あれ?読める。
ただ、その文章は突っ込みどころが満載ですけどね。
そして危険度満載な気がしないでもない自我構築なるプログラム。
押すべきか。押さぬべきか。しかし何もせねば昨日と変わらぬ日常(?)を繰り返すだけ。
ダウンロードYES…ポチッとな。
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無償・自我構築プログラム「version1.4」のダウンロードを開始します。
終了予測時間…60秒
自我構築を開始…成功…主格《田崎 蓮人》の嗜好を確認…反映成功。
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おい、聞き捨てならない情報だな。勝手に人の嗜好を情報吸収してんじゃないよ、このポンコツ携帯がぁ。
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主格《田崎 蓮人》補正プログラムversion1.4の適正ダウンロードを確認(*´꒳`*)
田崎 蓮人は以下の固有スキルを獲得しました。
契約(親和性が一定レベルを越えた固有存在との相互契約を結ぶ事が可能)
契約破棄(結んだ契約を破棄することが可能・親和性半減)
《田崎 蓮人の固有スキル〈竜脈適性〉が「低位」→「中位」に進化しました。》
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その時、目の前が真っ暗になってクラッてきた。
やばい。貧血久しぶり。前後不覚ってこの事を言うんだろうな。
なぜかホチョさんの鋭い視線と金さんがやみくもに飛び跳ねる音、そして花子さんが壁をよじ登ろうとして落ちて転んだ気配をビンビンに感じつつ、俺は「i poon E5」を右手に握りしめたまま、うつ伏せに倒れるのであった。
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田崎 蓮人
種族〈人間〉
階級〈一般市民〉
所属国〈日本〉
カテゴリー〈1.0+〉
戦闘力 6
防御力 8
生命力 10+2
回避値 8
知能値 26
器用値 25
魔力値 5+2
無属性4+2
固有能力
竜脈適性「中位」(NEW)
幸運の加護(NEW)
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力
召喚系術式(NEW)
契約
契約破棄
称号
一小市民
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
i poon E5〈最新型の¥38&0」し3〉?
種族〈電子の妖精〉
階級〈蝶妖精?〉
属性:電子属性20
耐久値2」&;8@ゲあっkh
上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
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