第128話「倍々作戦その1・リゾート気分を味わう為に」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第128話「倍々作戦その1・リゾート気分を味わう為に」
竜脈生活89日目。
秋刀魚増産計画の要、秋刀魚倍々作戦の開始である。
この秋刀魚倍々作戦の要は、1階担当メイドのビビさんだ。ビビさんの負担が多いが、自分がやると言って聞かない。設定上、騎士にして女勇者のビビさんは、こうと決めたら一歩も引かない性格なのだ。
副音声『自分以外にこの役目を遂行できるメイドは居ないぞ。』
自信満々にそうは言うけど、不安が残るのは事実。
音声『旦那様。追々、白ねこ島専属のメイドを複数作られてはいかがでしょうか?」
「え?そうだなぁ。それも良いかもね?」
確かに、DSさんの言う通り、白ねこ島の活動規模が増えた場合、手が回らないのも事実だ。
副音声『専属のメイドが出来るなら仕方ないが、それまでは自分が担当するぞ!』
「分かった、分かったって。じゃあ、それまでビビさん、任せるぞ。」
と言う事で、倍々作戦は本日より開始された。概要は以下の通り。
早朝、冷蔵庫から秋刀魚の冷凍を取り出す。冷蔵庫の秋刀魚は12時間後に物質再構成で再補充される。
前回は、取り出された秋刀魚は水入りボゥルで自然解凍したら12時間後に生き返ったわけだ。
だが今回、取り出した時点で2分割。これは1つの賭けである。上手くいけば2匹に分かれて生き返る可能性もあるし、半分だけ冷凍庫で保存してみるのもいい。
その場合、冷蔵庫に残留思念として記録されるのにどのくらいの時間が掛かるのか不明だ。
もはや実験を兼ねた作戦である。行き当たりばったりである。
副音声『旦那様、分割した秋刀魚がちゃんと再生した場合は、次は3当分で良いんだな?』
そう。次の目的は、分割を増やした場合、どこまで再生が可能なのか?これはタコ兄弟やシーフードミックスの例を見れば分かるだろう。密かに俺は期待している。
「ああ。だが冷蔵庫の容量もある。キッチンには冷蔵庫が2つあるが、現状で一杯一杯だからな…。」
音声『旦那様、2階の冷蔵庫と3階の冷蔵庫は使えませんかな?』
それは考えたが、そこまでして秋刀魚に傾倒する気は無いし、増産してますアピールはしたくない。特に3階の冷蔵庫を使うのはナンセンスだ。
「それは却下かな?1階の範囲で出来る範囲でいいいさ。」
音声『はっ。出すぎました。申し訳ありません。』
そんなに謝られると、ちょっとこっちが恐縮するよ。ともあれ、結果が判明するは12時間後だ。
「じゃあ、12時間後に結果を確認するとして、水槽の準備をしよう。頼むぞ、DSさん。」
音声『はっ!』
俺たちの背後では、早速、ビビさんが取り出した冷凍秋刀魚をスパーーン!!と2当分。
頭側を冷蔵庫に戻し、尻尾側を水入りボゥルに投入していた。
店舗フロアにやって来ました。ガチャリとドアを開けると、目の前に金さんが張り付いていました。
『ピチッ!ピチッ!!』
「残念ですが、金さんに会いに来たわけじゃありません。」
『ピチッ!?』
金さん、力無く沈んで行った。水槽にブクブクと。
「と言うか、もう金さんは水槽要らなくない?」
小竜魚になった金さんは、普通に空を泳いでいるのだ。そのうち、海産物軍団は全員、水槽から解放されるだろう。
音声『以前、増殖に使用していた水槽がこちらですな。』
「ああ、持って行くのはこの巨大水槽と、もう1つ予備の水槽だな。」
予備の水槽を持って行ったら、もう余りの水槽は無い。突発的に海産物?が増えたら、対処法が無いが、金さんの水槽が使えそうだな。
『ピチッ!!!』
嫌だ!!!と金さんは俺に訴えているようだ。金魚に足を縋り付かれるシュールな画だ。
足が重いからやめて欲しい。
音声『では、予備の方を巨大化させますぞ。』
DSさんの物質再構成で水槽がグングン大きくなっていく。
いつ見てもコレは凄いな。眷属の中で、コレが出来るのはDSさんだけだ。
そして、物質再構成の効率がUPし、DSさんも機能停止する事は無くなった。このサイズなら2回まで可能になっている。
「2つとも俺の宝物庫〈Ω〉に収納しちゃうぞ。」
シュルン!と亜空間に吸い込まれた。大きさとかもどうなってるんだろなぁ、コレ。
果たして、どこまで吸い込めるかの興味もあるが、今はそんな場合じゃない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:24種類
◯1万4千954神貨
◯大型水槽(×2)
◯儀来の黄金〈竜宮城の宝物・金色の海流〉
◯グチャグチャ折り鶴〈霊鶴・千寿が宿った折り鶴〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント60ポイント〉
◯小判〈500円玉等価交換〉(×4)
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント20〉
◯五色の勾玉〈朱〉〈相生相剋へと導く因子〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯騎士盾槍・第六周期複合鋼ロング・スピア〈小型〉
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×5
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うん。ちゃんと収容されたようだ。
と言う事で、ここでの用事は済んだ。まあ、ざっと見回ってみたが異常は無いようで。
「やあ、ホチョさんリーダー。ちょっと金さんを何とかしてくれるかなぁ?」
さすがに金さん重い。ずっと足に縋り付いてて歩きにくい事この上ない。
『……!!』
九官鳥のホチョさん、一睨みで金さんを慌て吹かせた。コロンと金さん、フロアに転がる。
音声『ほほう。見事な眼圧。一度お手合わせ願いたいですね。』
やめて下さいって!!ああ、恐ろしい。
それにしても、風霊族になったと思しきホチョさんだが、見た目は筋骨隆々な感じの黒鷹となっている。
「風霊族って、みんなこんな感じなんだろうか…?」
素朴な疑問である。
そして、今日はDSさんと一緒のせいか、みんな大人しくしている。タコ兄弟は元々、大人しい性格だけども、イカちゃんとエビちゃんも水槽の中で遊泳中。ハマグリとサザエも貝っぽい(?)感じだ。
音声『黄金魚となった秋刀魚も順調ですな…。』
そうですね。嬉しそうにピチピチ跳ねてますね…。
「そうそう。お前の名前は橘花くんに任せたからな。」
『……!?』
秋刀魚が驚く顔を見たことがあるだろうか?俺も初めて見ましたよ。
「え〜と、あと花子さんは?」
亀姫の花子さんにも話しがあったんだけども?
音声『花子殿は…あちらですね。』
む?壁の隅っこの甲羅。手足を引っ込めて爆睡中か。一応、姫なんだけどなぁ?
「いつもの爆睡か…綿津見神から貰った儀来の黄金をどうしようか相談したかったんだが…。」
またの機会とするか。
「それじゃ、また来るね、ホチョさん。ホチョさんも正式に白ねこ島が完成したら招待するからねっ!!」
『……。』
ホチョさん、ノーリアクションである。ちょっと悲しい。
店舗フロアを後にして、キッチンを素通りしようと思ったが、ヒヨコ3兄弟と少しだけ戯れてみた。とても癒されました!
「ココちゃん!リリ君!トト君!今日も可愛いぃぃですね〜。」
『ピィ❤︎』『ピュ♡』『ピッ☆』
白、黒、金の綿毛である。順番に俺に頬擦りして来る姿に、もうメロメロな俺です。
音声『旦那様…時間が押していますので。』
「はっ!?」
イカンイカン。俺は後ろ髪を引かれながらも、キッチンを後にする。
1階の居間に戻った俺たちは、もはや脇目も振らずにユニットバスへと向かった。
勿論、向かう先は「白ねこ島」だ。
「しかし慣れないなぁ。浴槽に入ったらタンスの中とか、ちょっと失敗したかな?」
音声『最初の案では、姿見のガラスから…と言う事でしたが。』
そうね。それも良かったんだけど、あんまり気乗りしなかったんだよね。
でも、今更だけど、2人同時に突入したら、2人同時に収納タンスの中にいるとか狭いな。想定外だよね。
「とにかく、タンスから出ようか?」
音声『そうですな。では、開けますぞ?』
出ました!!フゥ、苦しかった(汗)。と言う事で、今日は俺とDSさんのコンビです。
『…ここは2階の中央室ですな?質素ですが、なかなか良い趣きと思いますぞ。』
そうでしょ、そうでしょ?これでも10神貨しますからねぇ。
木彫の家具に白壁内装だ。清潔な雰囲気がある。暖炉もあるぞ、レンガ風の壁暖炉だ。薪がないから使えないけど。
「我が家の2階から紅茶をいくつか失敬してきてもいいな。ここでなら紅茶もゆっくり飲めそうだ。」
紅茶は母さんの趣味だが、俺もいくつかストックしてあるからね。
音声『それは良いアイディアですね。すぐにキュライアーに命じておきましょう。』
仕事が早いね。
さて、問題はだ。この部屋を出たら渡り廊下となっており、すぐ正面に螺旋階段がある。
螺旋階段を降りるとラウンジに繋がっているのだが、ここまでが全て吹き抜けとなっている為、無改造の現在はがらんどう状態。照明も無いので薄暗い。
つまり、見た目が悪い。
「DSさんに今日、一緒に来て貰ったのは、このラウンジを何とかしたいと思ったのだが、どう思う?」
音声『さて?それは、旦那様の御自由にされれば良いと思いますが?』
まあ、そう言うよねぇ…。不思議そうな顔をするナイスミドルだった。
「そこで見てもらいたいのは…これだ!!」
__________________________________
神のコテージ★改造ROG
★内部環境設定
>1階
>2階
>3階
>4階追加〈500神貨〉
>5階追加〈1000神貨〉
>地下室追加〈100神貨〉
>外部結界機能追加〈2000神貨〉
__________________________________
音声『ほほう。なるほど…外部結界機能は2000神貨ですか?それなりにお高いですね。』
おっと。意外と反応は弱いね。この電子情報枠表示は、コテージ限定のようだ。
「で、この1階のラウンジの件だが…。」
__________________________________
神のコテージ★改造ROG
★内部環境設定
>1階>>
>ラウンジ>>
・下級装飾家具一式〈1000神貨〉
・一般装飾家具一式〈5000神貨〉
・高級装飾家具一式〈10000神貨〉
・最高級装飾家具一式〈50000神貨〉
・神級装飾家具一式〈500000神貨〉
__________________________________
ラウンジの広さに比例して、消費する神貨の多さよ。驚愕である。
音声『一般装飾家具でも5000神貨とは…これはなかなか…。』
ですよねぇ。ちなみに、我が家の所有神貨は14954神貨である。結局、何が言いたいのかといえば。
「この、高級装飾家具一式がギリで買えるんだよね…。」
あっ。DSさんのこめかみがピクピク震えている。怒っているのかな?
でも、だってしょうがないじゃないの?弟たちにリゾート生活をさせてやりたいんだもの!
「…えっと、駄目かなぁ?」
音声『…まあ、良いでしょう。会合にも使えるでしょうし。その代わり、各居室は一般装飾家具に統一して下さい。』
よし!許可が下りましたよ。さすがに10000神貨とか、俺1人の判断じゃ躊躇しちゃうからな。小心者だからさ。
俺はポチッと高級装飾家具一式を選択した。すると、急激に内装が変化した。
それはそれは高級なイタリアントラディショナル風の様式。まるでどこかの洋風なお城の中を思わせる大理石の床。家具も大理石が中心で、どこぞの王様になった気分だよ。
「コレ、正解だね!!こんな高級ソファ見たことないよっ!!」
ボフってソファに身を投げた。もう柔らかすぎるよ。ルル君の毛並みほどに優しい(?)。
照明器具もふんだんに配置され、どれもが装飾が美しい。花瓶とか壺とか、美しすぎて俺には逆に理解不能だ。
これが高級装飾家具なら、最高級って何なのよ?神級って死ぬの??
音声『カウンターバーまで設置されていますね。ここは妖怪立ち入り禁止にした方がよろしいかと…。』
そうね。それは危険だね。グラスの棚も壊されそうだし。
反対側のキッチンスペースも無防備極まりないアイランド様式だし。
ともあれ、懸念していたラウンジの設定も完了したので一安心だ。そして我が家の神貨は急激な減少。残り神貨は4954だ。これはヤバい。ヤバいけれども、予想外にもDSさんがご機嫌なので一安心の俺である。
DSさんはこの後、螺旋階段の確認や、渡り廊下などをチェック。何をしているのかと聞けば、安全面を確認していると言う。
「ソレ、必要なの?」
音声『勿論でございます。あと、トイレと浴室の確認をさせて頂きますので…。』
えぇぇぇ。時間がかかりそうな予感がビンビンするんですけど?
しかし、そうね。トイレはともかく、浴室 (?)は気になる。前回、浴室と思われる場所は一階の最奥にあったのだが、もうコンクリート打ちっ放しの状態でした。1階に浴室表記が無かったので、浴室もラウンジに含まれていると思われる。いや、含まれていてくれ!!でなきゃ、あの高額は納得できんぞ!!
俺は祈る気持ちで浴室へ向かった。通路は全て大理石の高級仕様。
音声『お待ちください、旦那様。何があるかも分からないので、ワタクシが先行いたします!!』
ここでDSさん、一気に躍り出て、脱衣室に飛び込んだ!!
音声『こっ、これはっ!!??』
「どうした、DSさん!?」
後を追い、俺も脱衣室に踏み込む…だがそこは黒大理石だった。
え?壁は全て黒い大理石とか、もう総額が怖すぎる。タオル類完備の棚も高級仕様だし、乾燥機まで完備されている。至れり尽くせりだねっ!!
いや、それはともかく、DSさんの姿は何処だ!?
俺は浴室へと繋がる扉を開け放つ!!
ガラガラガラ…
「…な、何だとっ!?」
室内に露天風呂がありました…。
で、よく映画とかで見るライオンの口からお湯が出るヤツ。あれがありました。ローマ風呂って言うんでしょうか?湯量も豊富に湧き上がって湯気が心地良い。
あれ?湯気に隠れて人影が…?
「ちょ、DSさん、何をやってるんだよ??」
音声『いえ、人体に悪影響が無いか、実体験するところですなぁ。』
え?それ実験なの?普通にお風呂に入ってるだけじゃないの?って言うか、DSさんって、素体がフィギュアだから意味なく無い??
「…じゃあ、俺も入る。」
そりゃ、入りたいでしょ、俺だって!!バスソルトのお風呂も好きだけど、たまには大きな風呂にだって入りたいのだ。だって、日本人だものっ!
そうと決まれば、脱衣所に戻って服を脱ぎ散らかし、脱兎のごとく大浴場に飛び込む俺。
ザッパーーーン!!と湯が波を立てた。
「うぉぉぉ!!最高だなぁぁぁ!!」
ちなみに、浴室の壁も黒大理石でした。さすがは10000神貨。つまりは1000億円である。目から火が飛び出そうだ。
音声『旦那様。湯船で遊んではいけません。』
「はい。すいません。」
しかし、リゾート気分を十分に堪能した俺なのであった…。
あれ?俺って、何しに来たんだっけ??その2に続く。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈31.0+〉
戦闘力 726+12
防御力 644+12
生命力 640+12
回避値 592+10
知能値 90+2
器用値 25
魔力値 962+20
無属性666+10
地属性698+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
南国風シャツ〈服〉(NEW)
属性:化学繊維LV20〈通常級〉
付与効果:リゾート気分〈微〉
保温効果
物理抵抗
耐久値:25
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
◆ ◆ ◆