第119話「新人紹介と契約と…その2・獅子なる者たちへ」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw
第119話「新人紹介と契約と…その2・獅子なる者たちへ」
E5(エコ)さんを連れて巡回中の俺は、続いてキッチンへと顔を出すことにした。
全く、2L (トゥエル)の乱入で酷い目にあった。
「あ〜、ところでE5(エコ)さん、ショックを受けているところ申し訳ないが…海に関する名称で名前に使えそうなヤツって知ってる?」
音声{何なんですか、ボーイな美少年って!?…そんなのに嫉妬していた自分が恥ずかしいです…ボソッ}
「え?なんて?最後が聞き取れなかったけど?」
音声{知らないですっ(怒)!!}
ええぇぇ。逆ギレされました。なぜ?
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( ̄ー ̄){行きますよ!!}
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あっ。急に電子情報枠表示に戻りやがった。意味がわからない。
なぜに俺が置いてけぼり。
「おーい、待てぇい!!」
そして場面は変わりキッチンである。今日もせっせとビビさんは食材準備に大忙し。いつもありがとう。
『ピィ❤︎』『ピュ♡』『ピッ☆』
そんなビビさんを応援するヒヨコ3兄弟。白、黒、金の綿毛で癒しを醸し出している。
「あれ?4R (シリュウ)は?」
副音声『4R (シリュウ)様は冷蔵庫に戻ったな。旦那様、子育ての許可を出したようだが?』
ジロリとビビさんが俺を見た。
「いや、仕方ないのよ。だって、止むに止まれぬ状況だったのさ!」
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( ̄ー ̄){その割には、赤いヒヨコ、赤いヒヨコとか言ってませんでした?}
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副音声『赤いヒヨコにする為、集中して子育てすると言っていたな。なので、今回はいつもより時間が掛かるらしいぞ?』
へぇ〜。って、なんでE5(エコ)さんはソレを知ってんの??
「…え〜と。ココちゃんたち、妹?が増えますよ。良かったね!」
『ピィ❤︎』
妹と聞いて大喜びのココちゃん。妹?ですよ。
副音声『今日の昼食はクリームシチューだぞ。ジャガイモは多めにした方が良いか?』
「いや。少なめでシーフード多めが俺は好きなんだ。」
副音声『了解した。シーフードミックスを解凍しておくぞ。』
シーフードミックスなどの海産物を解凍するなら、放置するのは危険。これは我が家の鉄則だ。ちなみに、ジャガイモは芋明神さんのものを適度に使用している。大助かりだ。
キッチンを通り過ぎた俺たちは、第1の目的地、店舗フロアへと足を踏み入れた。
「え〜と、あれ?ホチョさんリーダーはどこ行ったんだ?」
いつも居るはずの九官鳥のホチョさんの姿がない。
『ピチッ!ピチッ!』
胸ビレを叩いてアピールは金さんだ。金さんは一生懸命になっているが、残念ながら俺には伝わらない。こう言う場合はアレだ。亀姫の花子さんの出番である。
え〜と、フロアの隅っこで手足を引っ込めて爆睡中の甲羅を発見。もうすぐゾウガメ大になるのではなかろうか?
「お〜い、花子さん?起きて!起きてぇ!!」
『…ムリ…眠イノ…。』
甲羅から頭も出さずに花子さん拒否。俺は断念。
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(*^ω^*){相変わらず、店舗フロアの皆さんはマイペースですね。}
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進化しても性格は変わらないって事は良いことだがな。
「ちなみに新人の秋刀魚はコレな?新人じゃないけど、貝獣のサザエとハマグリもいるからな。」
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( ̄ー ̄){あっ。サザエさんとハマグリさんは妖怪ですものね?}
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知ってたのぉ?
「知ってたなら良いさ…で、この中で契約できるやつはいるか?」
エビちゃん、イカちゃん、タコ兄弟を含む範囲でだが。
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(*´ー`*){う〜ん。契約指数はどれも100%未満ですね。多分、名前を付ければ一発じゃないですか?}
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あっ、そう。その名前に手間取っているんですけどぉ。
何と言うか、カッコいい英語とか調べているんだけど、もうアレですよ。ニャイと被るんですよ。まるで自分が厨二病になった気分で鬱になる。
「…か、考えてるよぉ〜?海にちなんだ超カッコいい名前を考えてるからっ!!」
だから、あともうちょっとだけ待って欲しい。切実に。
そう聞いた水槽の中の秋刀魚の目がキラン!と輝いた…気がした。
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(*´∀`*){秋刀魚さんは種族〈黄金魚〉で階級〈秋刀魚・亜種〉になってますね?とても面白い進化です。}
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え?なんかデジャヴですか?
「…黄金魚って、確か…金さんもソレだったよな?」
『ピチッ!』
そうだよ!って感じで金さんが応える。いや、確かに新入りの面倒を見ろとは言ったけども、進化先まで一緒になる事は無いじゃないの?
とは言っても後の祭り。
1匹だけ残った我が家の秋刀魚は…確かに金色っぽい鱗であった。
「と言うわけで、E5(エコ)さんが戻ってきたんで、ヨロシクな!」
E5(エコ)さんの件は既にホチョさんや金さんから聞いているとは思うが、うちの海産物軍団の大半は水槽ありきの生活なので…エビちゃんとイカちゃんが水槽から飛んできてお辞儀していた。
いや、それだけではない、タコ兄もフワフワと浮いている。え?
「え?タコ兄は浮かんでるの?」
『にゅる(^。^)//』
浮遊能力を獲得したタコである。うちの海産物たちはどうなってしまったのか?
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(*^ω^*){まあ、皆さんスゴいですね。負けじとハマグリさんは蝶々みたいですよ?}
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ハマグリは蝶々のようにパタパタと…。
「…ああ、サザエよ、お前だけが頼りだなぁ。」
もはや我が家の海産物軍団の大半は水槽から開放されてしまったようだ…。
俺は呆然と、そんな彼等とE5(エコ)さんとの交流を見守るしかなかった。まあ、見てたら馬鹿馬鹿しくなったので、隠れるタコ君をツンツンしながら遊んだわけで。
『にゅる//(-.-;)//』
しかしタコ君は慣れないコだなぁ。千寿姫とJOLに今度、紹介してやろうと思う。
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(*´ω`*){ちょっと、御主人様!いつまでやってるんですか?行きますよ〜。}
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「おーい、待てぇい!!」
またしても俺が置いてけぼり。
電子情報枠表示だけの癖に、俺から離れてズンズンと進む…あれ?ちっと待って?
「E5(エコ)さんって、そう言えば俺から離れられるの?」
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(*^ω^*){そうですね。私の本体は電脳記憶領域にありますので。でも基本的に魂が御主人様と結びついてますので、半径500メートルぐらいですよ?}
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それ、一番重要なことじゃないですかぁ?まず先に報告する案件じゃないでしょうかね?
「…500メートルとか、我が家じゃほぼ自由じゃないか?もう、備品じゃないじゃん。」
よく分からないがショックを受けている自分がいる。
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(о´∀`о){あら?寂しいんですか、御主人様?}
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「別にぃ。ちゃんと朝だけ起こしてくれれば良いからなぁ。」
なんと言っても、E5(エコ)さんは俺の目覚まし時計だから。
音声{ダメな御主人様ですね〜。さあ、行きますよ〜。}
なんだ?なんで急に映像投射に戻った?よく分からないE5(エコ)さんだ。
地下室にやって来た。
本日は鬼のお面と5重の塔が稽古を付けているようだ。どちらも物理系に特化しているようで、ぶつかり稽古の振動がドスン!ドスン!と凄い。
しかし我が家の構造はどうなってんだろうな?1階にこの振動は伝わらないし。
「おう。ご苦労さん。」
音声{皆さん、お邪魔しますね〜。}
とは言っても、妖怪グループのほぼ全員は昨日、酒を飲むために屋上に来てたからな。
『あっ!家主しゃま!!』
トテトテトテっと、紅葉が駆け寄って来た。
小さい着物姿の、もうお人形さんと言っても過言ではない可愛さだ。
「よお、紅葉!代わりは無いか??」
『ワフッ!』
紅葉よりも先に忍者犬のシマが答える。シマは紅葉の護衛役だからな。
音声{紅葉さん、昨日はありがとうございました〜。}
『E5(エコ)様、昨日は泣いてしまってごめんなさいでしゅ!!』
そうそう。紅葉は号泣してたからなぁ。周りはドン引きしてたし。俺もドン引きだったけどな(汗)。
「ところで、葉蘭と水引はいるかな?」
『蟻さん達でしゅね!ちょっと待ってて下さい!!』
あっ。転ばないでねぇ〜?そんな心配になってしまう雰囲気の紅葉である。
「ちなみに、蜘蛛さんは女郎蜘蛛って妖怪らしいぞ?」
音声{妖怪比率が高いですねぇ。知ってますか?妖怪は100匹集まると百鬼夜行になるそうですよ?}
100匹??いやいや、さすがに我が家だけで100匹とか無理な相談だよ。うん。管理しきれんし、組長?にしばかれる姿しか想像できん。
そうこうしているうちに、周りには付喪神たちが集まり始めていた。
別に集めてもいないんだけど、そこは空飛ぶ模擬刀と5重の塔が規律を守らせているようだ。
『家主しゃま!連れて来ましたよっ!!』
トコトコと急ぎ足の紅葉の手のひらに、2匹の蟻が乗っていた。
「ああ、すまない。悪いな、葉蘭。それに水引も。」
妖怪グループの中でも、名前を与えられている者は少ない。リーダーである紅葉以外で言えば、元野良ネズミのユズリハ(譲葉)ぐらいじゃないか?
そんな中で、葉蘭と水引は500円玉を発見したという褒賞として名前を与えたわけだ。
『……。』
さすがに蟻さんだから、意思の疎通は微妙だ。だが、その瞳に知性はある。
「葉蘭に水引は俺との契約が可能となった。お前達がOKなら契約したいんだけど…どうかな?」
ザワザワザワ…と周囲が震える。これアレか?どうして自分たちより先に蟻が?みたいな感じかな?まあ、無視だ。
「…で、どうかなあ?」
『……。』
葉蘭と水引は頭を突き合わせ、アレは相談しているのかな?そして振り向いて、コクンと頷いた。これ、OKって事だよな?
音声{大丈夫みたいですよ?契約可能です。}
「よし!では速やかに契約するぞ。」
俺はポケットから小型「電子情報枠表示」を取り出し、すぐ様に起動した。MENUから「契約」を選択する。既に1回、JOLで契約しているので、もうサクサクやって行くぞ。
「じゃあ、葉蘭からだ。」
葉蘭を選択し、契約GO!!
ポピコーーーン♪
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地祇《田崎 蓮人》と個体名〈葉蘭〉との間に契約が結ばれました。
〈葉蘭〉は竜脈補正効果(契約)を受け、 階級〈ミュルメクス・女王種〉に進化しました。
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あっ。葉蘭の身体が輝いたと思ったら、金色のフサフサした毛皮?を背負った女王蟻になった。大きさもほぼ倍?と言っても、50㎝ぐらいかな?
「お〜??蟻なのにオシャレだなぁ。美人さんだぞ〜。」
『…??』
本人が一番驚いているようだ。その毛皮もピカピカで綺麗だし、羽根も一回り大きくなった。慣れるまで時間はかかるだろうな。
音声{御主人様、葉蘭さんの身体情報を見てみますか?}
ああ、そうだった。
「いや、そのまま水引を契約しちゃってからにしようか。」
だって、水引が我慢しきれない感じでソワソワしているし。
水引は女王蟻である葉蘭の親衛隊長蟻であるようだ。
『……!!!』
水引は、早く!早く!と俺に迫ってくる。
分かってますよ…もう目を瞑っても契約できるから。ポチっとな。
ポピコーーーン♪
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地祇《田崎 蓮人》と個体名〈水引〉との間に契約が結ばれました。
〈水引〉は竜脈補正効果(契約)を受け、 階級〈ミルメコレオ・獅子種〉に進化しました。
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蟻なのに獅子とは如何なものか?
そして水引はと言えば…葉蘭よりも大きい80㎝ぐらいかな?大きさ的にはヘラクレスオオカブト?しかも金色の体色に変化している。
ヤバい。超カッコいいです。本人も嬉しそうだ。
「元蟻とは思えぬカッコよさ。これはイケメン過ぎる!!」
何より、こう見ると葉蘭と水引はお似合いだ。
音声{2人は妖獣さんですからね〜。でも御主人様、確か蟻さん達って…。}
…ああ。蟻さん達は400匹近くいたはず。気にするな。
「んじゃま、ちょっと鑑定していいか?」
『…。』『…。』
良いみたいだ。何となく分かるようになったのは、契約したからだろう。スゴい礼儀正しい雰囲気が伝わってくるな。
俺は手早くMENUから「契約鑑定」を選択した。
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〈契約鑑定〉
葉蘭♀
種族〈妖獣〉
階級〈ミュルメクス・女王種〉(NEW)
カテゴリー〈0.7+〉
戦闘力 5
防御力 5
生命力 6
回避値 4
知能値 10
器用値 5
魔力値 10
土属性7
火属性5
戦技
嚙み切り
蟻酸
固有戦技
女王蟻のフェロモン
固有能力
邪神の加護〈炎神〉
獅子蟻の真祖
強化外骨格「昆虫甲」
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
慈愛 女王 飛行 獅子 妖獣(NEW)
邪術系術式(NEW)
妖手の支配
称号
女王
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上記、葉蘭の身体情報だ。
やっぱり妖獣になったのは邪神の加護…クツグァさんの影響だな。困ったものだ。
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〈契約鑑定〉
水引♂
種族〈妖獣〉
階級〈ミルメコレオ・獅子種〉(NEW)
カテゴリー〈1.0-〉
戦闘力 10
防御力 10
生命力 8
回避値 6
知能値 8
器用値 5
魔力値 10
土属性10
火属性5
戦技
嚙み切り
蟻酸
固有戦技
獅子の咆哮
固有能力
邪神の加護〈炎神〉
獅子蟻の血脈
強化外骨格「黄金甲」
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
忠誠 騎士 獅子 妖獣(NEW)
邪術系術式(NEW)
蛇蝎の絡手
称号
親衛隊長
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で、こちらが水引の身体情報だ。
両名とも、邪術系術式なる魔法が使用可能となっている。邪術とか言葉が怖いです。そして獅子なる能力は意味不明だ。
まあ、彼ら以下の蟻たちが妖獣になるのか?妖怪になるのか?それは大した問題じゃないだろう。なるようにしかならないのだ。
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田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真人)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈28.0+〉※変化無し
戦闘力 654+12
防御力 572+12
生命力 568+12
回避値 532+10
知能値 78+2
器用値 25
魔力値 842+20
無属性606+10
地属性638+10
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 還元 猫愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭(NEW)
水引(NEW)
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
上下ジャージ(NIKING)〈服〉
属性:化学繊維LV25〈通常級〉
付与効果:金文字魂
物理抵抗
保温
耐久値:50
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