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第106話「苦労のダダ漏れ・ボーイな美少年」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw


第106話「苦労のダダ漏れ・ボーイな美少年」


竜脈生活73日目。


本日の課金ガシャを開始します。

俺の手元に残った最後の500円玉。出て欲しいな猫の小判。これが失敗したら後がない。

とは言え、ミミちゃんに圧をかけるわけにもいくまい。


「本日も、コレでお願いいたしま〜〜す!!」


俺は神妙に500円玉を差し出す。

ミミちゃんの肉球が硬貨をプニって掴み、それを口でパクッと咥える。


光るミミちゃん。祈る俺。


光は白から黄金へ…黄金から虹色へ。あれ?これは昨日と同じパターンか?

俺は手に汗握ってミミちゃんを見守る。


『ニャーーーーン!!!』


うわっ!?光がパチンと弾けたっ!!と同時にミミちゃんがグダぁと布団に沈む。


「ミミちゃん!?」


抱き抱えたミミちゃんは幸せそうだ。そしてお腹の上には「猫のへそのゴマ」…大失敗である。え?大失敗ってマジか??


「ぐわぁぁぁあああ。やっちっまったぁぁぁ。」


俺は頭を抱えた。俺は取り返しのつかない事をしてしまったのだ。


音声【おや?閣下、如何されました?】


うん?ちょっと声が大きすぎたかな。心配して2L (トゥエル)が様子を見に来たようだ。


「…ああ、実は最後の500円玉で失敗した。」


音声【ああ、なるほどです。しかし、小判は9枚あるので、1枚ぐらいならいいんじゃないですか?】


…ん?そうなの?いや、そうじゃないでしょ?


「そうなの?G3(ジザ)さん、そうなの?」


俺はG3(ジザ)さんに聞いてみた。ニュと立体映像が出現する。


音声《…ん?何じゃ?》


「ガチャに失敗したんですけど。猫小判は9枚で大丈夫か?」


音声《何を言っておるのじゃ?大丈夫なわけあるまい。》


ほら、怒られた。


音声【ふ〜む。まあ、また探せば1枚ぐらい出てくるんじゃないでしょうかね?何とかなりますよ。】


「……。」


ちょっと待って。何か2L (トゥエル)の言動に違和感を感じるぞ。大丈夫かこいつ。


音声《ともかくじゃ、後一枚は必要なのじゃ。500円玉を探すしかあるまい?》


それはもっともな御意見をありがとう。


◇ ◇ ◇


朝から屋上に繰り出した俺たちは、眩しい擬似太陽ホルスの光がに瞼を細める。


「今日もクツグァさん、おはよう!」



o(`ω´ )oピカッ!!



音声【クツグァ殿、閣下のために頑張って下さい。】



(((o(`ω´*)o))) グッ!!



あれ?2L (トゥエル)って邪神嫌いだった筈だけど?

それにクツグァさんも喜んでる、のかな?


『ドウシタンダ?』


「ああ、カア君。いや、カア君は探し物は得意かな?」


屋上入り口屋根のいつもの定位置に、大鴉のカア君はいた。ここは各階のリーダーに頼んで探して貰った方が良いだろう。

何しろ、また大掛かりなことになったら、前回の俺の失敗が暴露されるだろうし。


『ソウダナ…ワタシガイゼン、メザメルマエニ、アツメテイタモノハアルナ…。』


ああ、カラスって光るものを集める習性があるって言うもんね。

カア君が天若彦アメノワカヒコに覚醒する前、ただのカラス時代に集めていたお宝だろうか。


「500円玉ってあるかな?」


『…チョスイタンクノ、ウエヲミテクレ。』


なるほど。以前は貯水タンクの上がカア君のテリトリーであった。


「じゃあ、勝手に見てくるけど良い?」


『カマワンヨ。スキナモノヲ、モッテイッテクレ。』


太っ腹である。さすがはカア君、大人である。


音声【希望が見えて来ましたね!】


「え?ああ、そうね。」


2L (トゥエル)って、こんなに楽観的な感じだったっけ?


と、貯水タンクの前では橘花たちばなくんと乙女ちゃんが模擬戦を行なっていた。

乙女ちゃんが模擬戦とか珍しいな。乙女ちゃんは「火坑インテンス薙刀ヒート」を上手く器用に使いこなしているようだ。リーチが長いし隙がない。


対しての橘花たちばなくんは「第六周期複合セシウス鋼・軍事用八徳スコップ」を使って攻撃を防ぎ切っている。防御が硬い。


『ほらほら、どうしたの!?守ってるだけじゃ勝てないわよっ!!』


乙女ちゃん、あれは騎乗Vrじゃないよな?


『リーチが長すぎるよっ!狡いよっ!!』


泣き言を言う橘花たちばなくんだが、一撃必殺を狙う目に曇りはない。成長したものである。兄は嬉しいぞっ。


「お〜い!すまんが、ちょっと一旦、止めてくれる?」


音声【橘花たちばなくん、とても良い防御ですね。持久戦となった場合は、君に勝てる相手はいませんよ。自信を持って下さい。】


『うん!2L (トゥエル)お兄ちゃん、ありがとうっ!!』


2L (トゥエル)はもはや、お兄さん然としている。ああ、これは俺の見間違いなのかな?


『兄さん、どうしたの?』


って聞きながら、俺から顔を逸らす乙女ちゃん。


「え?乙女ちゃんも反抗期なの?どう言うことなの?兄は悲しいですっ!!」


『ち、違うわよっ!!兄さんの髪型が違うから、ちょっと慣れないだけよっ!!』


ああ、そうだった。昨日、カットしてさっぱりしたんだった。

なら、そう言うことにしておこうか。


「んじゃ、ちょっと貯水タンクの上を確認するから下がっててくれ。」


音声【閣下、僕に任せて下さい。】


2Lトゥエルがフワッと浮かび上がり、貯水タンクに飛び移る。

そうだね。2Lトゥエルって天使なんだよねぇ。羽根もあるし飛べるよね。


「便利だね〜。」


音声【え〜と。はい、閣下。どうぞ。】


え?早いね?って言うか…コレはアレですか?


音声【500円玉が2枚ありました。】


燻んだ色をしているが、これは紛れもなく500円玉硬貨。

灯台下暗し。大捜査線の苦労は一体、何だったんだ??


「まさか…こんなに簡単に見つかるとは…。」


音声 【だから言ったじゃないですか?何とかなりますって。】


そうね。確かにねぇ。


◇ ◇ ◇


2階の居間に到着した。


『あら?地祇様…その髪どうしたの!?』


お出迎えは純エルフ風の八手ヤツデだった。


「ん?髪か?切ったぞ。で、だな…。」


『待って、待って!!ちょっと一旦、廊下に出て!!』


うわっ!?八手やつでに追い出されたぞ。


音声【何んでしょうね?全く、意味が分かりません。】


2L (トゥエル)も不満気だ。


そして数秒後、八手やつでが顔を出した。


「あっ。他のメンバーは?」


『ダメよ、地祇様!!そんな急にカッコよくなって現れたら、みんなが大騒ぎになるじゃないっ!!他の子たちに気付かれなくて良かったわ。』


え…?俺は耳を疑った。


「いや…あのな。」


『特に芍薬しゃくやくに気を付けて下さい!!あの子、本当にヤバいから!』


もはや意味がわからないが、説得は無駄のようだ。

ならばここは、速やかに用事を済ますしかあるまい。


「んじゃま…多分、無いとは思うけど、500円玉って2階にあるか?」


『え?あるわよ。』


そうね。無いよね…え?あるのっ!?


「あるんですか??」


『あるわね。茶ダンスの奥に、地祇様のお母様の貯金箱があるわね。』


そんなの、あるの知らんがな。ヘソクリだろ。


音声【僕が持ってきましょうか?】


『それなら、案内するわよ。』


八手やつでと一緒に2L (トゥエル)は行ってしまった。

俺は取り残され、急に寂しくなってしまった。

だが、そんな俺のズボンの裾を引っ張る手があった。クイックイッと引っ張る手が。


『チュ〜?』


「おお、チョメ君。よっこらしょっと。」


チョメ君を持ち上げてみる。案外、ズッシリと重い。


『チュ?』


「うん。そうそう。髪を切ったんだよ。似合う?」


『チュウ!!』


はっはっはっ。照れるなぁ。会話にはなっていないけど、ちゃんと意思疎通は出来ているわけで。元は普通のシャンガリアンハムスターですけども!!



音声【閣下、お持ちしましたよ。どうぞ。】


「ああ、毎回すまないな。」


受け取ったのは、ブタ型貯金箱だった。これまたズッシリと重い。


「結構、入ってるなこれ?」


とは言え、中身は500円玉だけじゃないだろう。キャップが裏側に付いているので、壊さなくてもよくて安心だ。


音声【どうですか?】


「う〜ん。そうだなぁ。500円玉は…3、4、5個だな。」


なんと、2階で500円玉硬貨を5枚入手した。屋上のと合わせると計7枚だ。


「残りはそのままにしておこう。母さんに怒られるからな。」


『じゃあ、私が戻しておくわ。地祇様、それじゃね!』


八手やつでのヤツめ、ウィンクして戻って行ったぞ。まったく、変にドキドキしちまうじゃないか。


『チュウ!』


え?モテモテだって?いや、これは悪いイタズラというものですよ、チョメ君。


そんなわけで、既に予定数以上に入手した気分ではあるが、【まだ集めておいた方が良いだじゃないですか?】と2L (トゥエル)が言うから、そのまま1階に移動を開始。

チョメ君も興味深気に同行中。


しかし、さすがに1階の居間には無いでしょ?1階にあったら俺も気付いていた筈だよ。


「ないない。ここに500円玉なんて無いよ。ね、シーちゃん?」


『ミャ。』


仏壇の上に鎮座する猫又のシーちゃんだったが、さも当然のように言った。

要約すると『あるわよ。仏壇の下の戸棚にあるわよ。』とのことだ。


「そうだよねぇ…さすがに無いよね…えっ!?あるのっ!?」


『ミャミャ。』


まったく。そんな呆れた顔でシーちゃんは俺を見た。

そんな目で見ないで下さい。で、要約すると『電池の箱の下に両替用の硬貨がまだある筈よ。忘れたの?』って言われても。


「だって、うちが魚屋を辞めたのもう10年以上前だからね!うちの親は何やってんだ?」


ガサゴソと俺は戸棚を開く。確かにね、中にあるクリアケースは全部、乾電池の予備だと思ってました。

その下のケースにギッシリ詰まってました。梱包されたままの硬貨の束が…。


「え〜。10円玉が5本。50円玉は5本。100円玉が2本と…」


親がお店をやっている人はご存知だろう。お店では両替用の硬貨が必需品であり、それは特殊な形状で梱包されてやって来る。硬貨を束ねて、まるでチクワのような形状である。

10円や100円ならさほどでは無いが、500円玉となるとさすがに高額だが、なんと、我が家にはこれが2本あった。1本が2万円だから40枚だ。それが2本で80枚だな。


「おい。俺の苦労は何だったんだ!!??」


音声【いえ。アレもアレで面白かったじゃないですか?】


『チュウ!!』


ゴム手袋を持って来たチョメ君も2L (トゥエル)に同意した。じゃあ、仕方ない。


「いやまあ、しかしこれで500円玉硬貨は85枚…目標数を大きく上回ったな。」


当初の目標数は1枚だったけど!!まだ地下室を残したままだけど!!


とは言え、これで安心だ。

安心したら、ちょっと疑惑が頭をもたげてきた。チョメ君と仲良く握手をしている2L (トゥエル)なのだが、最近の言動があまりにも男らしい。

いや、見た目はボーイッシュ系美少女のままですよ。特に変わりは無い。



「…ところで、ちょっと眷属鑑定使っていいかな?」


音声【え?僕ですか?…少しだけですよ。フフフ。】


何か含みのある言い方だ。言いながら2L (トゥエル)は電子情報枠ウィンドゥを表示した。


「そうね。少しだけねえ…眷属鑑定をポチッとな。」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


2Lトゥエル

種族〈電脳世界の天使〉

階級〈小天使リトルエンジェル


カテゴリー〈2.0+〉

戦闘力 10

防御力 20

生命力 15

回避値 20

知能値 25

器用値 20

魔力値 20


電子属性エレクトロン20

聖属性ボヌム 20

天属性アーク20


戦技バトルアーツ

天使の歌声


固有戦技パーソナルアーツ

全能神の祝福


固有能力パーソナルスキル

次世代型・陽電脳管理特殊AI《SYANBARA》β版〈眷属停止権限・地祇権能補助〉

天使体アストラルボディ〈物理透過100%〉

電脳世界通販JYUKAI

地球アース電脳閲覧「覗」

邪神抑制プログラム〈Traped=hedron〉

運命補正効果(眷族ファミリア


能力スキル

慈愛 神聖 寵愛 権能 錬金 治癒 支配 男性(NEW)


錬金アルケミア術式

〈触媒融合〉錬成技能+

魔法薬ポーション〉精製技能+

魔鉱石アガメムノン〉精製技能+

〈賢者の核石ワイズマン〉精製技能+

〈反応炉〉調整技能+

魔道兵ホムンクルス〉精製技能+


信仰系ピスティス術式

〈低位級〉治癒キュア

〈低位級〉診断ダイアグノーシス

〈低位級〉細胞再生ウーンドヒール


称号

田崎 蓮人の眷属ファミリア・絶対忠誠度〈160%〉↑


装備

社交衣装ローヴヴォラント銀色メタリック)〈服〉

属性:妖銀鉱ミスリルLV80〈特殊兵装レア級〉

付与効果:霊力構築〈妖銀鉱ミスリル

守護膜シェル

耐久値:200


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


一言いっておきたい。


「俺の苦労は全てダダ漏れだったということか…。」


2L (トゥエル)は両性から男性になっていた。

つまり、ボーイッシュ系美少女からボーイな美少年になったということ。

いや、ボーイな美少年ってなにさ?


音声【あ。伝えるのを忘れてましたね。僕は男になってました。】


忘れてたって、あんた。天使は両性って言ってなかった?


「どうしてボーイな美少年になった?」


音声【そうですね〜。まあ、結局、E5(エコ)先輩には勝てませんからね。】


「はぁぁぁぁ???」


ちなみに、地下室には以前お店で使っていたレジが置いたままになっており、中に500円玉が5枚入っていました。計90枚の500円硬貨をGETした俺だが、同時に何か大切なものを無くした1日なのであった。


音声【大袈裟ですね、閣下。】


うるさいっ!!


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真人)〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈22.8+〉

戦闘力 524+12

防御力 452+12

生命力 448+12

回避値 432+10

知能値 58+2

器用値 25

魔力値 642+20


無属性ウーデニア506+10

地属性(テラ538+10


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 還元 猫愛


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


E5(エコ);)6}<da¥

種族〈電子のsZ|>?€〉

階級〈£#]の蝶妖精フェアリ$/Ⅷw)-〉

属性:€\%|?}\+

カテゴリー〈-s72&〉

耐久値:-7hxi-?,


ガチャ魂シャツ〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:幸運++

物理抵抗

耐久値:30


下ジャージ(PUMA)〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:50


◆ ◆ ◆

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