第10話「…砂嵐の恐怖。テレビ画面から」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第10話「…砂嵐の恐怖。テレビ画面から」
金魚の金さんの水槽の水を換えてから、俺は店舗側のシャッターをちょこっとだけ開けてみた。
ガラガラ…無論、手動ですが。
店先には何もなし。奈落の底のような青い空間。
うーーん、怖い。
ここから落ちたらどうなるんでしょ?落ち続けるだけなのか?底はあるのかな?
実験するにせよ、俺の身体は一つだけ。どうしたものか?
『……。』
九官鳥のホチョさんの目が怖い。
「いやいやいや、そんなホチョさん行ってこーーいとか言わないからっ!」
俺、疑われてます。
こんな時こそ、水槽の中を優雅に泳ぐ金魚の金さんを見て心を落ち着かせましょう。
にしても金さん、綺麗な鱗模様。白地に淡い赤色斑点。眉間の黒斑点がワンポイント。綺麗だわ〜。美人だね〜。
あっ、動きが変わった。急ターンの後、回転しての投げキッス❤︎
泡がハートの形で向かってくる。
…え?
俺は何を見せられてんの?
疲れてるのかなぁ。水族館のイルカ並みのハート泡が連続で凄いよ。
ご褒美に高級餌の投入ですよっと!
ポチャン…。
とりあえず、ひとごこちつきたい。現実逃避。
そんな時は3階の自室にGO!
「ふぅ〜。やっぱりココが一番落ち着くなぁ。」
『ミャ〜。』
折り畳みソファに背を任せ、机に置いたままの携帯端末パッド「i Bood DS」を起動する。
暇な時はコレで転生もの小説を読み漁るのが常日頃。
傍らにはガブ飲みシリーズの今日はグレープ味を配置し戦闘準備万全。
俺の膝枕でミミちゃんが丸くなり、俺を見上げる。
なんて可愛い仕草。満たされる〜。
もう何も怖く無い。怖く無いよ。
ふーむ…アプリものはちゃんと画面が開きますな。久しぶりにゾディアックブレイブのサブ垢を開いてみますか。
電波はゼロと…エラー表示しかでんぞ。
画面の中の聖◯士がカクカクして動きが怖い。
こりゃ小説サイトも繋がる目処が立たんか。無念です。
ポーーーン♪
嫌な着信音。デジャブか?
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ぎゃぁぁぁぁーーーー!?
また来たぁぁぁーーー!
俺は即座にメールを消去して「i Bood DS」のパネルを閉じる。
それも凄い勢いでだ!驚いてミミちゃんもポーンって飛び上がる。
「どうなってんだ、このウィルス??」
『ふにゃ?』
足元にスリスリしに来たルル君をダッコして撫で回すことで、俺はようやく落ち着いた。この間、約10分。ふぅ満足。
まあ、悩んだところで始まらん。ガブ飲みを一気に飲み干し、時間潰しでDVDでも見るっきゃない。もしくは最新機種のゲーム機MH4でもするか。
と、この時、俺は軽い気持ちでテレビの電源を付けたのである。
ザザザザッ……ザザ……ザザザザッ…
あ、これ知ってる。砂嵐ってやつだよ。
昔のブラウン管のテレビは、よくこうなったらしいよね。
でもうちのテレビ全部4Kの筈だけど?
ザザザザッ……\( 'ω')/…ザザザザッ…
んっ?なんか俺、目が…。
ザザザザッ……ザザ……ザザザザッ…
ああ、気のせいだったみたい。疲れてるなぁ、俺。
ザザザザッ……\( 'ω')/……ハジメマシテ…ワタシ九頭龍大権現ヴァースキ……
ぎゃァァァーーース!!!
これぞ砂嵐の恐怖。テレビ画面からヴァースキちゃん初登場の一幕であった。
…\( 'ω')/ワタシ、これでも日本の竜脈を管理する龍神なのよ…テヘ♪
テヘって何だよ。
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田崎 蓮人
種族〈人間〉
階級〈一般市民〉
所属国〈日本〉
カテゴリー〈1.0+〉
戦闘力 6
防御力 8
生命力 7+1
回避値 8
知能値 26
器用値 25
魔力値 1+1
無属性0+1
固有能力
竜脈適性「低位」
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力
称号
一小市民
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
i poon E5〈最新型の携帯機種〉(変異中)
属性:精密機器LV20〈特殊兵装級〉
付属効果:電子機器
耐水機能
耐久値:31
上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
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