表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/487

第1話「…ここはどこだ?目覚め」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第1話「…ここはどこだ?目覚め」


何の変哲も無い日常


代わり映えのない毎日


夢も尽き果てた30代。


そう…今日も今日とて俺は、同じ毎日を繰り返す筈だったのに…ああ、そう言えば、今日は久しぶりの夜勤だったから、二度寝して起きたのが昼過ぎだった。


そろそろ起きないとマズイね。


可愛いネコちゃん達、特にミミちゃんにチュ〜❤︎してご飯をあげないと…。


ん…?


いつもは真っ先に飛び込んでくる筈のミミちゃーん。どこだーーい?


ふぁああ。よく寝た。大あくびだ。


…ここはいたって見慣れた俺の部屋。我が家の3階のワンフロアー。何の変化も見られないが、何だろう?この違和感。ビビっと脊髄に何かを感じる。


ベットから降りた俺は、窓際に近寄る。


午後2時だ。ちょっと暗い。暗いと言うか青い?


雨か?


ザザザッ…と小さい音が聞こえる。


カーテンを開けた。


「は???」


…窓の外、そこには何も無い。


いやいや、これは幻?我が家はあります。ありますが、そこを中心に無限に広がる青。

青色の空間だ。何だこれ?


「どう言うことだ?え?なに?夢?」


俺は不安に押し潰されそうになった。こんな場所にたった1人で取り残されたらどうなるものか?ライフライン?いや、いや、その前に孤独で死にそうだ。そう言う問題じゃないっ


やばい。やばい。


青色の空間にポツリと浮かび上がる3階建ての我が家。ちなみに、一戸建てじゃなくて店舗を兼ねたビルディング風だけどね。ちょっと自慢してみた。


そんな事はどうでもいい。現実逃避をしてる場合じゃない。


そんな事より猫ちゃんだ。我が家は飼っている動物が多い。いや、多すぎでしょ。

安否確認をせねば。そして彼等の食糧備蓄を確認せねば。だからライフラインが一番大事っ!


え?自分のことは二の次ですね。当たり前だ。


我が家のペットを思い出す。


我が家の主流?猫ちゃんですが、1階に白猫のシーちゃん。


2階に白黒猫のミチ。


3階に三毛猫のミミちゃんと白系猫のルル君。計4匹です。


俺の部屋にはミミちゃんとルルが同居していましたが…何でしょう、このシーン(沈)感は…寂しい。



いや、いないならいない方が安心ですよ?

何より非常事態この上なし。ここに居たとしても、行く末は…どうなっちゃうの?と思っちゃうし。


何故、こんなことになっているかは置いておいて、元の世界(地球?)で生きてるなら、両親が面倒を見てくれてるでしょ。望むべきはソレだよね!自己犠牲待った無し!


でも、そうなったらそうなったで、俺の心の平穏が…ミミちゃん(涙)ルル君(涙)。


うーん。部屋の内部に関しては異常はない…ように見える。いつもの本棚。いつものベット。いつもの冷蔵庫。小説の並んだ棚。漫画。未開封のアニメDVDの棚。作りかけのガンプラ。山積みされたゲーム。本。


…結構、暇は凌げそうだね。なんか自分でもポジティブすぎてビックリだ。



あっ。トイレ行きたいな。でも水が流れるのかな?トイレって言えば、猫砂どうするか…。


普段から開けっ放しの引き戸を抜けてL字の廊下に出る。廊下の右奥にトイレがあるし、左側には物置として使っている部屋がある。途中に階段室に通じる扉があるが、そこは閉まったままだ。


「……。」


気配は…ない、と。

廊下に置いてある猫砂トイレも…あれ?したばっかりの湯気?


「まっ、まさかっ!?」


暖かい…。


確かに感じる熱。バッチくないよ?

まさかと思い、物置部屋を覗き見る。その対面に置かれたタンスの影。今は使われなくなった小型エレベータ(荷物用)の隅。


何かあるとそこに隠れる我が家の猫ちゃん達。お母さんが掃除し始めると退避する場所だ。

まさか…?


恐る恐る、俺は隠れ場所に近づく。早鳴る心臓。


ドキン…ドキン…ドキン…。


「ミミちゃん?ルル君?」


…しかし居ない。


空っぽだ。


ある意味、安心。そして喪失感…。



「は〜あ。いないか〜あ。まあ、しょうがないよなあ〜。」



1人で生きていこう。そう心に決めた。そう心に決めたけどさ、はあ、挫けそう。


踵を返してトイレに行こうとしたその瞬間だった、突如に耳に届く鳴き声。


『ニャーーーーーーーー!!』


うおっ!?


晴天の霹靂か。隠れ場所の上である。

タンスの上。積みプラモの箱の隙間から覗き下ろす2つの目。


え……。


『ニキャャーーーーーーーーーッ!!!』


ニャーならぬキャーである。悲鳴のようだ


「ミミちゃんっ!?」


手を伸ばした俺の手に飛び込んできた三毛猫。まん丸の顔。

我が愛猫である。


『ニャ!』


ヒシと抱き合う1人と猫ちゃん1匹。フニャフニャとミミちゃんが顔を擦り付けてくる。そしてグルグルグルグル言ってる。まさに永遠の刻を感じた。恥ずかしい。でも幸せ


もう、思う存分チュ〜❤︎をしました。生きて行こう、君と共に。



あっ、もう1匹のルル君も居ました。もう一つの窓、山側のカーテンの裏でブルブル震えていました。


ルル君は我が家では一番の新参者ですが、まあ出来の良い男の子。うちに来てから一度もシャ〜!って怒ったところを見たことがない。ういやつめ(愛)

毛色は白に所々、クリーム色が混じったかんじ。子猫の頃は真っ白でしたが…。


やっぱり猫って環境の変化に敏感だからね。隠れちゃったんだろう。



って考えると…いかん、頭が重いぞ。

多分、他のもいる気がする。ヤバい。


とは言え、今はミミちゃんとルル君の温もりを感じていたい。心ポカポカ。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈人間〉

階級〈一般市民〉

所属国〈日本〉


カテゴリー〈1.0+〉

戦闘力 6

防御力 8

生命力 6

回避値 8

知能値 26

器用値 25

魔力値 0


無属性ウーデニア0


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力


称号

一小市民


装備

上下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


◆ ◆ ◆


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ