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おれは人間サラブレッド ANATA号  作者: 桐生 ハム太郎
11/25

第9レース 北海道G3戦

☆第9レース☆


新馬戦の勝ち方が驚異的だったせいで、次走の選択肢に若干の迷いが生まれたようだ。


この馬…気性的に短距離馬なのかもと。


まぁ藤平先生の考えも無理はない。

短距離仕様に鍛えたらスプリンターズS勝てる馬にはなるだろう。

とりあえずは次走は函館2歳Sに。そしてその後はレースを見てから決める事となった。


まぁ、おれ的には函館2歳S→札幌2歳Sで賞金を加算してクラッシックは早々に確定しておきたい。

今のところ、それほど強い馬も登場していないだろうし、一応最低目標にしてた重賞ウイナーになれば、今後の飯の食いっぱぐれもまずないだろう。


理想は馬事公苑で悠々暮らしだな(笑)


そして

函館2歳Sの日がやってきた。


クリスティを鞍上に迎えたおれはダントツの一番人気。今日は少し抑えた競馬がしたいとこだが、こればかりは枠次第といった感じか。

内枠に誘導されたらまた逃げるし、外枠なら捲る競馬ができればいい。


パドックでおれは頭数と馬体のチェック。

10頭立てだな。おれに恐れをなして小倉2歳Sに回避した馬も多いのかも。

まぁ何にしても頭数少ないのはいい事だ。


本馬場入場で軽く走ってみる。

うん、悪くない。

この間とほとんど同じイメージで臨めそうだ。


外寄りの奇数番のゲートに誘導を受ける。


「スタートっ!」

「ぽんと飛び出したのはハイラックス。アナタはまずまずのスタートで今6番手を追走。今日は逃げませんでした。」


今日はおれ自身に余裕があるせいかスタートは出たなりで、問題は進路をどこに取ろうかに重点を置いていた。

クリスティもこの小回りコースでの大外捲りはリスクを感じるであろうからなるべく自分で避けれる範囲は自分で何とかしようと考えて走った。


「アナタが馬群を縫うように進出していく。もう先頭までは半馬身の所までやってきた」


クリスティが少し早めのゴーサインを出す。

おれもそれに乗る。


「アナタだ、アナタ!ノーステッキでどんどん後続を離す。先頭はアナタ、今、1着でゴールインっ!」


やった!

これでおれの馬ライフは安泰かっ(笑)

ゴールの瞬間、馬事公苑で悠々と暮らすおれの姿がよぎった。


こんな邪な事を考えながらでも勝てるんだから、今日は相手が軽かったのかも知れない。

似鳥のオッチャンも「やったぞ!アナ夫!お前のおかげでしばらく旨い酒飲めそうだ!」


あ〜

そっちかい(笑)ちゅうか最近オッチャンよく喋るな。実はコイツお喋りなのか?と思い始めてる。


勝ちタイムは今回は至って平凡(笑)

これからはおれはシンボリルドルフの様に必要な分だけ本気を出せばいいと思ってるんで、今後はレコードは出さないつもりだ(笑)



なんにせよ

今日の所はおめでとう〜おれ w






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