黒猫神父さん
あるところに黒猫神父さんがいました。
山の上の小さな教会でいつも神さまにお祈りしていました。
ある日教会に白猫がきました。
白猫は誰も信じられなくて一人ぽっちでした。
もう死んじゃってもいいかなと思っていました。
黒猫神父さんとお話をしました。
黒猫神父さんは言いました。
「わたしも初めて教会に来たときは死んじゃってもいいかなと思っていたニャ。」
白猫は黒猫神父さんもそんなときがあったのかとびっくりしました。
黒猫神父さんは言いました。
「神さまはいつもあなたと一緒にいるニャ。あなたを愛しているニャ。あなたを絶対に見捨てないニャ。」
白猫はすこし元気になりました。
それから白猫は毎週日曜日に山の上の教会のミサに通いました。
白猫はもう一人ぽっちではありません。
神さまが一緒にいるからです。
どんなときも神さまは白猫を見捨てないでいつも愛してくださいます。
黒猫神父さんや同じ教会の猫たちも一緒にいます。
同じ光を見つめて祈る時間はとても幸せでした。
今でも山の上の小さな教会で猫たちが神さまにお祈りしています。