一話 『天才』
お久しぶりです。零式です。事情があり、今までかけなかってのですがその事情も終わり、落ち着いてきたので新作を書かせていただきます。どうかよろしくお願いします。
天才、という言葉はよく聞く。俺も"天才"と言われている。しかしこの世には2種類の"天才"がいると俺は思っている。1つは俺、碧空のようなタイプ。はじめに持っていた能力はちっぽけな能力だったが努力したことにより大きなものになった天才。
もう1つは生まれつき。でも残念ながらこれは希少価値。世界の1000万に1人いればい奇跡というくらい。
俺の通う学校は魔法科、アイドル科、普通科、戦術科、というのがある東京でも有名である学校、強堂高校。ここには学力、魔力、カリスマ性、運動能力、戦闘能力が高くなければ入れない学校だ。カリスマ性がある人間がアイドル科に入り、魔力は高く主に回復魔法を使うものが魔法科、学力が高いものは普通科、戦闘能力が高かったり攻撃魔法が主体としているものが戦術科という割り振りだ。そして俺はこの学校の戦術科に首席で入学し、一躍有名人となった。
「はぁ〜」
「「キャァァーー!!!」」
(うるせえ....)
毎日女子にキャーキャー言われて正直うんざり。
「はは、苦労してんなお前」
「お前も俺の身になってみろよ真田ぁ〜。」
「嫌だねw」
「そういうと思ったよ」
そう俺に声をかけてくれたのが俺の親友の真田俊一。彼は俺と同じ戦術科である。彼は中学の時に戦術大会で戦って仲良くなった。それからずっと関係は続いていて今でも楽しくいる。
「でさ空、お前聞いた?」
「何が?」
真田が笑いながら俺に話しかけてきた。こいつが笑いながら話してくると大体嫌なことしかない。
「今日この学校に転校生が来るんだってよ!」
「へ〜こんな春の終わりにか?」
この時期の転校生は珍しいなあと思った。しかしこれが俺の人生が大きく狂うことになるとはこの時思っていなかった。