『誰か』と私。
私には記憶がないわ。
もちろん、自分の名前も覚えてないわ。
私は誰かしら?
でも、そんなことよりここはどこなのかしら?
まわりには、鉄格子がある。
なぜ、私はこんな牢屋のような場所にいるの?
聞いても返事をしてくれる人などいない。
でも、私は問いかける。
-誰に?-
そんなのわからないわ。
-君は今誰と話しているんだい?-
どこからか笑い声が聞こえる。
あら?そうね。私は誰と話しているのかしら?
私はおかしくなって、くすくすっと笑った。
-姿を見せて欲しいかい?-
えぇ。見せて欲しいわ。
私は好奇心でそう言った。
-絶対に驚かない?-
…驚かないわ。
でも、驚いたらどうなるのかしら?
-ふふっ。気になるのかい?-
『誰か』が笑いながらそう言った。
勿体ぶらないで早く教えてちょうだい。
私は微笑みながらそう言った。
-わかったよ。驚いたら君を…殺すよ-
あら?意外と普通ね?
もっと恐ろしいことかと思ったわ。
-君はつまらないな-
『誰か』が本当につまらなそうな声で言った。
知ってるわよ。そんなこと。
-知っている?覚えてないのに?-
そして、また笑い声が聞こえた。
さすがに私も腹が立った。
いいから、早く姿を見せなさい。
-何怒ってるんだよ。まあ、いいよ。いくよ?-
えぇ。
……見えないじゃない!
どういうことなの?
ねぇ!
-うるさいなあ。後ろを振り向いてごらん-
また、笑い声が聞こえた。
わかったわ。
私はそう言って振り向いた…。
「ひ、ひぃぃ…!」
-あ。今驚いたね?くすくす-
お前の命をいただきます
「きゃあああああ…!」
彼女は何を見たのだろうか?
それを知っているのは彼女とその『誰か』だけだ。
私はカレン。
あの時何を見たかって?
そんなの教えないわ。
くすくす。
じゃあ私がなんで生きてるかって?
それは……私がその『誰か』だからだよ。
最後がよくわからないかもしれません(。>д<)
もし、そうだったらすみませんです(´ー`*)
3回目の投稿になります。