表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼と陰陽師  作者: ユウキ
1/1

ただの何でも屋です

カーテンの僅かな隙間から日が射し込んだ。時計を見ると、AM11:55。あと5分で、約束の時間だ。やべぇ。慌てて着替えを済ませ、総会に走った。

「遅いですよー、黒川さーん」

総会の門に寄りかかりながら何でも屋は言った。

「悪ぃ」

門をくぐり、集会所に向かった。

「そーいや、お前、そのまま隊長達に会うつもりか?」

「そのつもりですよー」

「どやされても知らねぇぞ」

簡単に何でも屋の滑降を説明すると不審者だ。フードを深くかぶり顔が見えない。俺は何でも屋と知り合って今まで顔を見たことがない。

「その子が、協力者なん?」

「師走隊長!はい、まぁ、一応」

「ついてきい」

いきなり現れた師走隊長について行くとそこには、総会の全隊長副隊長が勢ぞろいしていた。後ろで、何でも屋が口笛を吹いた。

「全隊長様副隊長様が勢ぞろいやないですか」

ぼそりと何でも屋が呟いた。

「おい、光翼!そいつが今回の任務の協力者か?」

「そうですよ。如月隊長」

如月隊長は何でも屋につかつかと歩み寄り

「俺が直々に出てきてやったってのに、面見せねぇといい度胸じゃねぇか」

そう言うと如月隊長は刀を抜いた。

「如月隊長!」

間に合わねぇ

「危ないなー」

何でも屋は軽々と如月隊長の一撃をかわし、刀の上に乗った。

「今回、黒川さんの任務を手伝わしてもらいます、何でも屋と申しますー」

何でも屋は何事もなかったようにおどけた仕草でお辞儀をした。ほとんどの隊長達が臨戦態勢に入った。殺気に気を失いかける。

「君おもろいなー」

そんな中誰かが場違いなことを言った。

「師走隊長ふざけてる場合ですか?」

「まぁまぁ、神無月君もみんなも落ち着きぃや」

師走隊長はいつもの笑顔のまま言った。

「ごめんなぁ、何でも屋君」

「大丈夫ですよー」

と何でも屋はおどけた口調で言った。

「全員元の位置に戻れ、話が進まん」

睦月隊長の氷の声が響いた。

「現段階で分かっていることをすべて話してもらう」

ガラス玉のような目が何でも屋に向けられた。

「はい、お安い御用ですー」

「鬼についてどかまで分かっている?」

「鬼の発生原因及びそれに関係する組織までですかねー」

その場にいた全員がざわめいた。

「お前は何者だ?」

「いややなぁ、ただの何でも屋ですよー」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ