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三題話(恋)

聖夜にラーメンの何が悪い!

クリスマスまで待てよ!

という声が私の中で響いてますが、

勢いが大事、UPします


ほのぼのあったかな、

真冬に外で食べるラーメンをイメージして書きましたww

温まってくれると嬉しいです


召し上がれ






 どこか、静かなところにあるラーメン屋の屋台。







「オヤジさん、指入ってる」


「おぅ、トン足のダシがよく出てらぁな」


「いや、そうじゃなくさ、オヤジさんの指入ってる」


「いやいや嬢ちゃん、これを含め、ダシだ」


 不満げに器を見下ろす。


「オヤジさん、常連さんは大事にするモンだよ」


「はっ、こんな夜更けに、まして聖夜の夜に一人で来る嬢ちゃんのこった、

 どうせ行くあてもねぇんだろ?」


「そんな事……あるけどさ」


「おら、膨れてねーで食いな、伸びちまやぁ」


 不服だが仕方ない、黙ってラーメンを啜る、

オヤジさんの言うとおり濃厚な豚骨スープが、

麺に絡み付いて口まで運ばれる。うん美味しい。


「ところでオヤジさん、オヤジさんも一人?」


「おう! 男は一人でもいいでぃ」


「ふ~ん、でもさ、そんな事言ってると老後寂しいらしいよ?」


「はっ!今から気にしてどぅすんだよ、気まで老いちまぁ」


「…………そんな事言ってるからお嫁さん来ないんだよ」


「おう、もうこら抜けねぇやな」


 そう言ってからからと笑う。自覚あるんだ。


「でもそこまで開き直ってる所がやっぱりオヤジさんだね」


「男らしいと言いやがれ」


 親父さんは胸を張って笑ってる。

 そんなオヤジさんを見上げながらスープを啜り、

唯一浮いている具のチャーシューをかじった。


「あ、美味しい」


「失礼だな、今更驚くねぇ」


「ごめん、そうじゃなくて、何? 新味?」


「おおぉ、その……ちょいと試作だ」


 かはは、とはにかんで笑う。


「でもオヤジさん、泡立つのは頂けないね」


「おお、やっぱ気になるかぃ?」


「ん~、洗剤みたい?」


「グサ!……今鳩尾にきた」


「あははは、でも事実から目をそむけるのはいけないんじゃない?」


「そうだなぁ、まっ一応改良途中の新作、期待の新星だ」


「へぇ~…………ひょっとして私が始めて?」


「おう、嬢ちゃんの為に取っといたんでぇ」


 ――――ちょ~っとうれしかったり?


「嬢ちゃんは『いつもの』すら言わないからな、こいう時に便利だわ」


 そう言ってオヤジさんはからかう様にカラカラと笑うが、

私は素直に美味しくて、温かくて、くすぐったかった。


「なんだよ、そんなに美味かったか?」


「うん……ありがと、健太」


「ばか、店が終わるまでは『オヤジ』だ」


 そう言ってオヤジさん――健太はそそくさと客に背を向けた。


 健太は私の幼馴染だ、2歳年上。

 先代のお爺さんから店を貰いうけ、自分でも相当気に入っているらしい。

二十代後半でオヤジなんて呼ばれて傷ついたりしないのかな?

 一度訊いてみたけど『年齢なんて関係ねぇ、

ラーメン屋の店主は幾つでもオヤジだ』、だそうだ。

 故郷を離れてからずいぶんと連絡も取ってなかったが、

ここで偶然出くわして、以来ずっとここの常連さんだ。


「どうした、ぼぅっとしちまって、寝るなよこんな所で」


「ねぇ、オヤジさん、閉店いつ?」


そうだなぁ、と考え込む。


「こんな夜はまともな客もこねぇだろうし」


あれ? 私はまともな客じゃないのかな? ちょっと引っかかる。


「嬢ちゃんが食い終わったら閉店だ」


「じゃぁさ」


なんでぇ、と言いながら閉店の準備をするオヤジさん。

 故郷でいつも頼りになったお兄さんは、

再会すればオヤジさんになっていたが、

今でも変らず頼りになる健太だ。


「この後一緒にどっか行かない?」


 驚いて固まる健太。はぁとため息を付き、



「早く食え」


 あ、口調がいつもの、お兄さんの健太だ。

 私は目標を達成し、急いでラーメンをすすった。

クリスマスまで待たなかったのは、

最近書いたからで、

最近寒いから、いいかなっと思ってUPしました

後悔はしてませんww


冬はやっぱり大好きだ

書き易過ぎるww

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― 新着の感想 ―
[一言] あっもう十月でした(汗
2011/10/02 23:20 退会済み
管理
[一言] 個人的にドラマ化したら、オヤジ役にケンドーコバヤシがいい……。 聖夜にラーメンてのも切なくていいけど、九月なのにクリスマスネタを投稿するのも意味不明でいい。 なんかこの二人で、連載ができ…
2011/10/02 23:20 退会済み
管理
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