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第一声 「はろーはろー。」
ピピピピピピピピピピと騒ぐ機械。
「…おはようございます。」
自分以外、家には、誰もいないが言ってみる。
ピピピピピピッガンッ!
「…うるさい。」
あぁしまった、また投げてしまった。
ズルリと布団から出て壊れてないか、確認。
良かった良かった、壊れてないご様子。
カレンダーでは、今日は、水曜日。
えーと、水曜日は、……あ、復元さんの所にいって服取りに行かなくちゃ。
和服は、肩凝るから。
…やっぱり洋服もう少し買った方がいいかなぁ…
「それじゃ、取りに行きますか。」
ガチャッと扉をあける。扉は、閉めない。鍵が無いからだ。
鍵のない家は…家と呼べるのだろうか…。
まぁどうでもいい。
早く取りに行こう。
―――
はろーはろー。
俺の声は、届いてますか?
はろーはろー。
届いていたらご返事下さい。
はろーはろー…。
助けて下さい。