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あとがき
本作『弟は、竜になりました。』を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
この物語は、「失った家族を再び見つけることができたら、私たちは何を選ぶのだろう」という問いから生まれました。
転移という理不尽な出来事を受け入れながら、それでも前を向いて進んでいく
姉:アイリス。
そして言葉を失いながらも、少しずつ“自分”を取り戻していく
弟:ルーク。
このふたりの絆が、異世界という舞台の中でどのように育まれていくかを、心を込めて描いてきました。
本作で描きたかったのは、決して「奇跡」や「ファンタジーの力」だけではありません。
もっと身近にある「ただ隣にいてくれることの尊さ」、そして「たった一人を信じる強さ」です。
ルークが竜になっても、言葉を失っても、アイリスは決して手を離さなかった。
その想いの強さこそが、彼女たちの物語を動かす力だったのだと、今振り返って感じています。
本作を通じて、読者の皆さまにも「あたたかな家族のかたち」が少しでも届いていたら幸いです。
願わくば、この姉弟の旅が、いつかまた別の物語として続いていくような未来を夢見つつ――。
最後まで読んでくださったあなたに、心より感謝を込めてあとがきとしてここに残します。
ありがとうございました。




