我慢出来なかった
言われるがままに、私はスタジオに案内される。ここのスタジオは入ったことがないのに、どこか懐かしさを感じた。これがデジャブというやつだろうか。
2人が演奏を始める
意外だった
すごくワクワクする
なぜだか無性に、自分も一緒に奏でたいという気持ちが強くなってきた
私はその衝動が抑えられず立ち上がって
ドラムの椅子に座る。
「ああ、この感じ懐かしい」
ドラムセットの椅子に二年ぶりに座ってそう思った。
「そういえば、私ドラムスティック持ってない…」
「そう言うと思って、はいこれ。私たちからの歓迎の気持ち」
そう言って新品のドラムスティックを渡された。
「じゃあ、久々なのでちょっと歪かもしれないけど」
そう言って、私は愛ちゃん達とセッションをした。久々にこのドラムの感触を感じられて私はとても嬉しくて、幸せだった。
「久々だから仕方ないんだろうけどちょっと微妙だね…でも」
「初めてでこれはすっっっっっっっごいよ!!!!」
愛ちゃんが私の頭を撫でる。
「やればできるじゃん、君」
私はとても嬉しくて…嬉しすぎて…
「私、これからも頑張るよ。より多くの人を笑顔に出来るような、そんなドラマーを目指して」
涙を流しながらそう言った。
「うん、一緒に頑張ろう!」
「これからよろしくね」
愛ちゃん、唯ちゃん、そして私の三人で、これから力を合わせて頑張ろう。そう思った。
「そういえば、バンド名聞いてなかったんだけど」
「あ、そうだったね。唯、言ってあげて」
「White Starsだよ」