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08.鬼ごっこは得意なんですけど!?

「陸上部ガチ勢のJKのこと、なめんなよ、私をシカトしたこと、後悔させてやるから!」


なぜか、メラメラと燃えてきた。


走ること約三分、全然平林の居場所がわからない。

私は、茂みの中を探し回ることにした。

これでは、鬼ごっこではなく、かくれんぼである。

先ほど、負けず嫌い魂に火がついて、1人で燃えて、宣誓みたいなことをしていた自分が恥ずかしくなってくる。


かくれんぼの鬼の気持ちで平林を捜索していると、茂みの中に隠れている平林のことを発見した。

嬉しいが、声を出して気付かれても困るので、1人で喜びの舞を舞う。


小さな声で平林に感動の気持ちを伝える。


「平林ーーーーーーー、あんたって大切だねえええええ、2度と会えないと思ったよーーーー、カクカクシカジカでここまで来れたんだよ、、、で、あんたは?」


テンションの落差が激しいなと自分ながらに思う。

平林は5秒ほど沈黙したあと、今までの出来事を語り始めた。


「俺はまず、水中に落ちた。正直、どちらに行くのが正解なのかわからなかったし、杉谷との合流が最優先事項だったからそこにとどまろうとしたんだが、、、ちょ、おい、杉谷、泣くな泣くな」


私は感動のあまり、号泣しはじめた。


「ああ、その偉そうな話し方、平林、あんたなんだねえ、、、しかも私との合流が最優先事項だなんて、なんていいやつなんだよ、」


情緒不安定である。


「ハハハ、、」


平林が苦笑いをする。


「じゃあ、続きを話すぞ。そこからは多分お前と同じルートで陸に上がった。それから歩いていると、人を見つけ、喋りかけようとすると金切り声をあげられ、追いかけられてさっきのざまだ。意味不明だし、話しかけることすらできないから、らちが明かない。」


平林の微妙に長い話が終わった。


「まあそうやねぇー、、、」


いやけれど、よく考えるとこのままでは全く進まない。


「で?これから何すんの?」


一応、平林に聞いてみることにする。


「うーん、まず、あの人々、異世界い〜ずと名付ける。」


私は彼のネーミングセンスのなさにかたまる。


「異世界い〜ずがなぜ俺に攻撃してきたのかが知りたい。というか杉谷には攻撃しなかったよな?あいつら」

「うんそうやね。」

「じゃあ杉谷が話せばいいじゃないか!」

      

平林は誰でも思いつきそうなことを叫ぶ。


「よし、行って来い。」


ほがらかな笑顔で平林は私のことを送り出してくる。

仕方ない。

かなり気が進まないが、私達の未来のためだ。


私は謎にメンチを切って、村の子供に近づいた。




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