表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/11

07.や、やっと会えた、けどなんだこれ!?

目が覚めると、服も乾き、周りは明るくなっていた。


「ほんとこれからどうしよう、、、、」


今まですべて平林任せだったため、1人になると本当に困る。


とにかく今は、なにか考えなければ、、、、

平林なら、何を考えるのだろうか。


(あいつなら多分、今の自分の状況整理のあと、次に取るべき行動を、、、うん私にはむりだ)


私は、考えることを断念して、周囲を観察した。

やはり1人行動は全く向いていない。


あたりを見渡すと、岩の奥には、草が広がっていた。

開けていて、気持ちがいい。


(草の方、行ってみるかあ。)


草が生えている草原の方へ行ってみると、足跡のようなものを発見した。


「なにこれ、も、もしや、平林の足跡!?」


私は、その草の折れている跡を辿ってみることにした。

花や草が朝の光に照らされ、キラキラと輝いている。

時々、鳥のさえずりも聞こえ、私は自ずと気分がはずんできた。


(山も出たし、とにかく今は平林を探すのみ!がんばるぞ!)


私は歩きながら、この世界について考えてみることにする。


「ここ、モンスターとかいっぱいいるし、異世界なんだろうなー。けどまだ人を見てないんだよな、人を。人と会いたい。そうすれば、カメラのことも、もう少しわかりそうなのに、、、」


どのくらい歩いただろうか。

あたりの雰囲気がガラリと変わり、地面が草原から土に変わった。


「え?なんか聞こえる?」


ふと、声のようなものが聞こえる気がした。


「気のせいか。」


無視して歩いていると、


「おい!何すんだよ、」


今度はどう考えても平林の声が聞こえた。


「平林ーーーーーー!」


喜びのあまり私は走り出す。


喚いている平林の声がどんどん近くなる。


「うえーーい」


と、かなりのハイテンションで突進していくと、意味不明な光景が広がっていた。


数十人の人々が、平林のことをとりかこんでいたのである。

あのビビットピンクのTシャツは目立つ、間違えるはずがない。

そこにうえーいと言いながら、突進してくるJKがいると、地獄絵図の完成である。

正直全く理解ができないが、とにかく平林に説明を求める。


「平林、説明プリ⤴︎ーーーズ」



大声でそう叫ぶと、人々は、平林から注意がそれたらしく、そのすきに平林が猛スピードで逃亡を始める。

人々は平林を追いかけ、私には見向きもしない。

私はその場にいた全員から見事なフルシカトをされた。


「ここまでフルシカトされるされると、さすがに傷つくんですが、、、、」


そんな私の独り言も虚しく消える。


「よし!おっかけよう。」


鬼ごっこは得意だ。

なにせ、陸上部なのだから。


「陸上部ガチ勢のJKのこと、なめんなよ、私をシカトしたこと、後悔させててやるから!」


面白ければ、下の⭐︎を5つつけて、高評価とブックマーク、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ