表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/11

02.ここどこ?誰か教えてよ〜!?

その瞬間、猛烈な光りに包まれ、私は気を失った。


目を覚ますと、毒虫になっていた。


そんな小説があるらしい。

私は、目を覚ますと、毒虫にはなっていなかったが、一人で山の中にいた。


(まあ、毒虫になるよりはましか。)


そう思い、1分ほど静止する。


1分後


「マシなわけあるかああああ。」


頭が正常になってきた。


(ここはどこだ?)


私はあたりをぐるぐると回ってみる。


そんなことをしているうちに、私は思い出した。


(あ、そういえば平林は?いる?)


平林の存在を思い出し、探す。

これが非常事態だと気付き、焦り始める


「平林ーーーー、いるーーーーー?やばいって、マジホラー無理なんですけど」


自前のギャルマインドでなんとか正気をたもつ。

とにかく山の中をあるきまわっていると、黒い物体を見つけた。


「あれ、一体何だ?」


恐る恐る近づいてみると、それは気絶している平林だった。

歓喜だ。


「うおおおおおおおお、生きてる????」


私は彼のことを叩きまくる。

平林は目を覚ました。


「痛い痛い、やめろ、ほんとにやめろ。」

「おー、起きたー?良かったーーーー」

「ここはどこだ?ああ、夢か。」


(自己解決するなよ、、いや夢なのか?)


私は自分の頬を思いっきり叩く。


バチンッッッ


静かな山の中に、そんな音が響き渡ると同時に私の頬がジンジン痛みだす。


「いったっっっ!、これは夢じゃない、、、」


私は目の焦点が定まっていない平林にその旨を伝える。


「あ、あの、、、、ここ、多分夢じゃないよ、、、、最悪だけど。」

「あ、ああ、そうだよな。じゃあ、ここはどこなんだ。」

「私に聞かないでくれ。」


平林が呆然としながら、最もな疑問を言ってくるが、私にもわからない。


私達は呆然とあたりを見渡してみる。


あたりは一面木と土で、それ以外のものはない。

たまに風が吹き、木の葉がザワザワっという音を立てて舞っている。

空気が美味しい。


謎に冷静になって観察をしていると、私は気づいた。


(いや、ちょっと待て、なにか既視感がある)


「ここさ、あれじゃん、さっきカメラに写ってた山じゃん!」


ここは、さっき謎のカメラに写っていた森、というか山だ。


「そういえば、杉谷、あのカメラどこにやったんだ?」


そう、平林が言って私はあることに気づく。


「私ら、陸部のクソダサTシャツ着たままじゃん!最悪」


陸上部のTシャツはビビットピンクに喝という文字がかかれていて、ものすごくダサいのだ。



平林の視線がどうでもいいから探せと言っていたので、一生懸命探す。


ポケットの中をあさると、カメラが出てきた。

そんなことをしていると、背後からドスン、ドスンと不穏な音が響いてきた。


「なんか聞こえるか?」

「うーん、なーんにも聞こえないなあ。」


そう自分に信じ込ませる。


「うん!そうだよな、そうだそうだ!」


平林が本来の冷静な彼を見失い始めた。


「グルルルルr」


唸り声が聞こえ、私達は振り返る。


そこには、信じられないほど巨大なくまがいた。


鋭い爪と牙が太陽の光を反射させ、光っている、怖い。


「「・・・・・・・・」」


私は動きを止め、熊を見つめた。

平林も動きが止まっている。


数秒の沈黙の後、熊が1歩、踏み出した。


私はとっさに叫んだ。


「平林ハン、わいら、陸上部なんやけんよ?こんな熊に負けるはず、ないんやで?逃げるぞーーーーーーー」


私は何弁なのかわからない言語を話す。

ついに壊れたらしい。


「おいさっさっさっさっさーーーー」


彼はもっと壊れていた。


面白ければ、下の⭐︎を5つつけて、高評価とブックマーク、お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ