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年明け嬉しいニュース。DM2Gが実はディスコでは受けてた。いろんな生の声がその手の知り合いが多くて入ってくる。玄人受けだがこれは嬉しい。つんくさんが一曲仕上げた。うーん…。自分のバンドのも作って欲しいのだが…。知らないぞ解散しても。面白そうな歌なのでもったいないが、迷ってる。
途中からキレキレなるけど、最初の方はあまり面白い歌じゃなかった。じゃ何故モー娘って?やっぱアサやんのガチンコのような効果が大きい。
和樹「秋元さん、3G出来た事ですし。客が多い方がライブを増やすとかどうですか?秋元さんこういうの好きでしょ?」
「良いねーうん即やろう。ただ元々割りふってるのは数が多いからだぞ?そこは考慮してくれ」
「もちろん、まあビジュアル抜きしてないから質高いですしね」
留美にレゲエやらせてたけど、ダンスもやらせていた。ただ今回はそれにアレンジする。くねくねな南国ダンス。まあ顔は平凡なアジアン、まるで南国に合わん、華僑が東南アジア住んでるような顔。でもこの顔一部の外人に熱烈に受ける…。
すでに仕掛けてあるし、DMベースでシンセは減らしてシンプルなビート、レゲエで勝負する。歌い上げるのじゃなくて、念仏のように歌う。これ先の計画があるから。多分ものすごく売れないと思う。だってこの子の層と違うもん。かつ冬に部屋で撮影するとはいえへそ出しダンスとは…。
もう1曲作っておく。ダイアナキングのシャイガイ。このためにレゲエやってたんだ。これはもう声張り上げてもらいますよー。これも英語詞をアメリカで販売することに。この2つちょっぴりDMなのよね。ただ後者はもろ、この子が得意とするものなので、意外とレゲエその効果で売れるかもしれん。
シャイガイはそれなりにヒットした。もう1つはもろ玄人受け、すぐディスコ系の調べたから。ただ中々うちのハウスチックなやり方真似されないな。まあ外見は何も変わらん。中身の音楽の質が全く違うだけで。
安室が地味に売れてる…。特に亜美との相乗効果で、俺の曲ってのが良いんだ。うーん計算外。めんどくさいな他の人に任せたい。洋楽の土台をこのイマイチだった時期に仕込みたいんだ。
音楽番組全部断ってる。だって俺に金出して宣伝しろしか来ない。舐めてる。逆ならモモクラとの抱き合わせなら行ってやる。俺宣伝する意味が無いんだよな。もっと売れるのは分かってるが、もともとヒット曲って金稼ぐためやてて、時間取られるのが惜しい。
俺は頼まれても行かない。モモクラセット、留美と亜美なら頼まれたら行く。安室はそもそも売りたくないんだ。洋楽を叩き込むため引き取っただけで、この時期そもそも売れてないから。後1年あれば、女としての魅力だろうな。子供だもん。
モモクラってアニメ向きなのだが、この頃のアニメじゃな…。色が違う歌無いかな…。とりあえずハレ晴れユカイやっておこう。振付も簡素だしあれやっぱアイドルにすげー合うな。なんかすっとした綺麗な歌考えるか。
明日、春が来たらもすぐしかけて。この歌ってすっと歌いやすい。モモクラにピッたしな感じ。下手じゃイマイチ。だからっていかにもプロってわけじゃなくて良い。モモクラをスターに押し上げて、AKBの知名度上げる作戦。つんくさんは良いわ、あの人ちゃんとバンドもやってくれんと…。
留美にそろそろ稼いでもらう、I believe歌ってもらう。そのうち洋楽風の価値が分かるだろう。これははまった。もう完全に歌えるシンガーとして確立して受けてる。留美は早く生まれたミーシャだな…。ただミーシャにまだ食える余地を残す予定。なるべくR&B歌う。
シェール、believeってこの時代でも表現できそうだな。ちょっと時代が離れてるから後声低い。ただ別に高くてもおかしくないな。ただこれちょっとTRFっぽくないか…。小室ちゃんと話がしたくてアンサーとして作ろうと思ったけど、思う所が似てるから被るよな…。これポップだから亜美が良いな。
ぶりちゃんじゃないけど良いか、なんとなくこのまま安室売れると都合が悪い。手は抜かないが、なるべく亜美にポップな曲は渡したい。ちょっとこれはガツンってのが無かったな。でももうダンスナンバーを歌う歌姫になれてるわ。もろちょっと後の安室とかぶるよな…。
世界中の誰よりきっと、これ多分モモクラに合う。微妙にしっとりした曲が合わない。ただいずれしっとりした曲やらないとガツンとヒットできない。これは合うぞ。他に力入れたいから一気に出してしまおう。踊りにくい。あまり激しく動かない方が良いかも。
夜空ノムコウ、これ意外と合うと思ってる。男性女性よりこれ踊りにくいんだ。たださすがアイドルソングだけあって歌いやすいし、かつこれモモクラならもっと上手く歌う。敢えて踊りなしにしようSMAPだって踊る事多いのに踊らなかったし。よしモモクラ来た。NHKざまー。
音と良いすべて満足できるのがあった。留美にそろそろダンスナンバーやらせたいと思ってた。重要な部分でブンブン言うもろエレクトリカルな曲があった。これヒットシンガーの留美だし意表を突くし絶対当たるぞ。実はこれ留美向き、かなり高音の張りのある声で一定に歌う。これ難易度高い。
まあダンスなので高さ以外はやや単調さはある。だがこれは歌う人を選ぶ。せっかく練習したのでなるべくたまに踊らせたい。思ったより地味なヒットだった。日本人受けすると思ったのにな。狙いすぎたってこれかな?他にもこんなのあったな、思い出せそうで思い出せん。
思い出したマイアヒだ。これmixtureにやらせるか。多分あうぞ。大事なのはマイアヒーとノヴァノヴァイェイはそのままに残す。これ日本語にするとき気を付けてる。留美に歌ってもらったBOOMとかも残してる。基本的に訳より音重視で無理やり日本語にしてる。
よしこっちは一般層に刺さったぞ。これは実際ヒットしたからな今から10年以上後だが、これは時代は多分左右されんと思った。音もシンプルで今の環境で作れて助かった。
ヒットは難しいかもしれないけど、留美にデニハインズの曲を歌わせる。これ日本人が作ったんだよな。これは探した方が良いかな。まあやはりそれほどはヒットしなかったか。だがこの作曲家に書いてほしいな。
EDMが決まった。またかとなるが、Goody Goody。日本で特にヒットした歌。やっぱこれか…。ぐりぐりと聞こえるこういうの受ける。ラップが混ざってるからここを2人のメンバにやらせて。適当にパートは2人ちらすか。ぐりぐり合唱しちゃうか。決してジャパナイズではない。
おそらくこれだけ、洋楽カバーやってると、向こうで販売してないのも多々ある。多分将来被る、その時俺はどんな評価されるのだろうか?俺はすべて偶然の一致だとして許すつもりだ。JASLACが認めないかな…。
亜美にノラ・ジョーンズのドント・ノー・ホワイをやってもらう。これには狙いがある。これはヒットした。おそらくだが、日本はジャズと相性が良い。ほんのわずかだがピアノの旋律を聞いているとジャズの雰囲気が素人でも分かる。いつもと違うが彼女はバラードも歌ってるのでしっくりくる。
俺の洋楽部門は、はっきり言って本来の売り上げにはてんで話にならない。どれも日本で大ヒットした曲ばかり。ただその答えを俺は知っている。日本人は海外でヒットした実績があると売れるんだ。ゆえに最近はそれなしにヒットした曲を選んでいる。
堀井 勝美と音楽関係の伝手を使って会いに行く。かれこそがデニハインズの曲を作曲した人物だ。2曲の歌を持って行く。
「ずっと会いたかったのですがやっと会えました。中村和樹です」
「突然現れた怪物のような新人がいると聞いています。自分にどんな用件で?」
あれーー警戒されてる。俺そういうばレコード会社を支配下に置いてあごでつかったり態度悪いからな…。
2曲の歌を聞いてもらう。デニハインズはそうでもないが、ノラ・ジョーンズは明らかに驚いてる。
「あれ最初の曲はもう聞いてましたか」
「はい、自分と感性が似ててそれは驚きました」
「2曲目で分かりますよね。俺は上を向いて歩こうのビルボードチャート入りは偶然ではないと思って今う。日米両方で売れるにはジャズがキーじゃないか?と思いました。この先日本からアメリカに上陸するには別の要因が必要となります。だがそれまで待ってられない」
「別とは?」
「アニメを世界中の人が日本のものと知らずに見てるケースが多いんですよ。それがやがて日本で作られたものと周知される時代が来ます。その時の主題歌に気に入ったものがあれば売れます。だが今はその時じゃない。それを悠長に待つ気はないです」
「俺はアメリカでの1つの曲のヒットなんて微塵も興味がないです。アメリカ人が聞きたくなるような曲を作り出す組織を作りたいんです。だからまずレコード会社を牛耳りました。おれはいくらでも日本人受けするヒット曲を作れます。だがそれは小遣い稼ぎ程度にしか思っていません」
「俺はそのお金を使って日本とアメリカで受けるDMを作りたいんです」
「日本だけじゃ駄目なのかい?」
「それは別の人に任せています。まだ始動してませんが、小室君の名前ぐらいは?」
「ああ彼が?」
「ロックバンドですが、彼は昔からパソコンを使った楽曲が得意で、そもそもヒット作ゲットワイルドも電子音であふれています。その関係で電子を使ったDMに興味を持っています。ただ彼は日本人に受ける事にこだわって俺の思想が多分理解できません。そこで飽きるまでやらせてからと思っています」
「俺の思想が多分理解できるのはあなただけじゃないか?と思ってきています」
「ジャズが?」
「ジャズというよりあなたが考えるのは融合の音楽でしょ?」
「ああ」
「電子を使ったDMを仮にEDMとします。これはあらゆるジャンルを飲み込んでジャンルじゃなくなると思っています。あらゆるデジタル化した音楽はやがて機械知性が作るなんてSFも考えられます。これは冗談として、ジャズは良い意味で黒いんですよ」
「黒人?」
「ええダンスの基本が黒人の舞踏なら音楽も自然と近づきます。ロックよりよっぽどジャズの方が相性が良いと思います。そもそもブラックダンス以外ならクラシックの流れをくむ黒人のダンスに組み込まれたジャズダンスがあります。ロックよりジャズにDMとの融合の未来を見ます」
「まあ大げさに言いすぎました。多分極一部でしょう…、ジャズよりあなたと組みたいのは洋楽のセンスをそのままで日本で作れるセンスです。あなたはジャパナイズの重要性を知っててもそれを拒めるセンスがある。小室君にはこれがない」
「片手間で良いです。楽曲提供やうちのDMを作るクリエイターと組んで、あなたの歌のセンスと融合したEDM系の音楽を作ってくれないかな?と、何度も言いますが、俺が世界的なヒット曲を作っても意味ないんです。上を向いて歩こうと同じことの繰り返しです」
「日本でヒットを飛ばしながら、アメリカに定着するようなクリエイター集団を作りたいわけです。ただDM中心ですけどね、後10年はかかりますが世界はDMで刷新されます。その流れに日本は乗れないと確信しています。今やってる俺が感じてるのですから」
「分かった、時間に余裕があったらで良いかい?」
「はい、まずは洋楽テイストを色濃く持った楽曲提供をお願いします。売れなくても良いんです。先ほどの二人に書いてもらえば、ただ後者は前者ほど声幅声量を生かした歌が歌えません。その差さえ考慮していただければ」