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零
この物語をあの日の私達に捧げる。
黒き海を渡り、輝く星々に囲まれ、気の遠くなるほど長き旅路を共に歩み、最後の最後まで希望を捨てきれなかった私達自身に捧げる。
今にも燃え尽きようとしている私の命の蝋燭だが、そこにたとえ火花ほどでも幽かな光が灯る限り、私は全身全霊を注いでこの物語を書き続けよう。
それこそが幻の蒼に想い焦がれ、追い求めた私に課せられた義務であり、責任であり、そして何よりの――
果たすべき贖罪だ。
この物語をあの日の私達に捧げる。
黒き海を渡り、輝く星々に囲まれ、気の遠くなるほど長き旅路を共に歩み、最後の最後まで希望を捨てきれなかった私達自身に捧げる。
今にも燃え尽きようとしている私の命の蝋燭だが、そこにたとえ火花ほどでも幽かな光が灯る限り、私は全身全霊を注いでこの物語を書き続けよう。
それこそが幻の蒼に想い焦がれ、追い求めた私に課せられた義務であり、責任であり、そして何よりの――
果たすべき贖罪だ。
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