16話 黒鎌
―――最上位神一四柱が一柱、憤怒の神・ラースが伝える。 かの身を媒体とし我が身をこの世に顕現させよ―――
〈システム外スキル【憑依:憤怒の神・ラース】〉
広人を囲っていた黒繭が弾け飛ぶ
「ふぅ、久々の現世だ」
「おかしい、この気配は、いやまさか」
「うん?貴様か?俺と俺の媒体を繋げたのは」
「なぜ、なぜ貴方様ここに!?聖戦前に行方不明になった最上級神の一柱であるラース様が!」
「あん?俺の質問に答えろや」
《ダンジョンの意識》は土下座をするかのように平伏した
「は、はい。わr、私が貴方様の魂を繋げました」
「そうか、そうか。眷属神程度のゴミが、この最上級神である俺の魂に干渉したのか」
「ッいえ、それは、、、」
「まあ、いい。少し待ってろ」
そう言うと突如としてラースは空中に向かって叫んだ
「ギアッ!!!隠れているのは分かっている!出てこい!!」
しばらくすると空中に揺らぎ白いボール状の機械、ギアが出てきた。
「・・・何の用でしょう、ラース様」
「ああ、そこにいたか。この体にお前の【主人のために】を使え」
「いえ、しかし、あれは危機的状況になり打開策がない状況の時ないと発動できません」
「あん?嘘をつくんじゃねぇ。いくら機械神と鍛冶神の合同作品、『世界図書館の司書』とはいえ最上級神を騙すことはできねぇ。いいから【主人のために】を使え」
そう言うとラースはギアに向けて殺気を放った
「ッ・・・わかり、ました。〈固有スキル【主人のために】〉発動、対象者:日下部 広人。対象者への最適なスキルを選定・・・・最上級神の干渉を確認・・・・選定先を変更・・・〈固有スキル【形状変化】〉が選ばれました」
ギアの前にビー玉ぐらいの大きさの白い光る玉が現れ、広人の体に入っていく
―――〈固有スキル【形状変化】〉を取得しました―――
「ふむ、取得できたな。さて、またせたな。今から滅ぼしてやるありがたく思え」
ラースは自分の体を確かめたあと《ダンジョンの意思》にそう言った
「〈固有スキル【形状変化】〉発動、対象:憤怒の鎌→黒鎌」
―――我が神器よ。仮初の姿を脱ぎ捨て、我が武器に相応しい姿へと舞い戻れ!―――
最上級神:憤怒の神・ラース専用神器:黒鎌




