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漫才 本当にあったかもしれない怖い話

作者: アルク

A:ボケ 

B:ツッコミ


AB「「どーもー!!」」


A「なーなー!俺、めっちゃ怖い話知ってんねんけど」


B「ずいぶん急やな」


A「むかーしむかし、ある所におじいちゃんとおばあちゃんが住んどったんや」


B「なんで昔話風やねん!」


A「そこに子供の頃、遊びに行った時の話やねんけどな?」


B「お前の話なんかい!?」


A「おばあちゃんが洗濯も掃除もせんとテレビばっか見とる間におじいちゃんと一緒に山に遊びに行ったんや」


B「おばあちゃんの説明いる?」


A「山ん中にある川で釣りしとったら川の中からなんと!」


B「なんや?カッパでも出てきたんかいな?」


A「え?なんでわかったん?」


B「そりゃー定番のシチュエーションやん?え?ってかホンマにカッパ出たん?」


A「そうなんや・・・あれ?あんま怖ない?」


B「怖いっちゃー怖いかもしれんけどなー」


A「まあええわ。んでその首だけのカッパがな?」


B「首だけのカッパ!?怖すぎるやんけ!?」


A「きゅうりよこせーって言うてきたからおじいちゃんが、これでも食ろっとけ!って言うて釣り竿で思いっきり叩いたんや」


B「おじいちゃん、強っ!」


A「そしたらそのカッパ川に落ちて出てこうへんようになったんや」


B「そうか、おじいちゃんのおかげで助かったんやな」


A「そんでこっからが怖い話やねんけど」


B「まだ始まってなかったんかい!?首だけのカッパも相当怖いで!?」


A「その釣りの帰り道にな?鉈を持ったヤマンバがおってん」


B「こっわ!その山どないなっとんねん!!」


A「怖いやろー?俺もめっちゃ怖かったんやけどな?おじいちゃんがヤマンバ!去ね!!って叫んだんや」


B「おじいちゃん、かっこええ!」


A「そしたらそのヤマンバがものすっごい形相で向かって来たんや」


B「うーわ、めっちゃ怖いやんけ!」


A「それ見たおじいちゃんが驚いて腰抜かしてしもうたんや」


B「おじいちゃん、よわー」


A「俺がおじいちゃんを必死に起こそうとしとったら、そのヤマンバ、直ぐ目の前まで来とってな」


B「絶対絶命やんけ」


A「そこまで来てな?ヤマンバやのうておばあちゃんやって気付いたんや」


B「おばあちゃん!?」


A「たまたま山に柴刈りに来とったみたいでな?ヤマンバ呼ばわりしたおじいちゃんをめっちゃ怒っとったわ」


B「そりゃそうやろ!おばあちゃんとヤマンバ間違えんなや!!」


A「鬼みたいな顔して怒っとったおばあちゃんがめっちゃ怖かったわ」


B「怖がるとこそこ!?」


A「結構長い時間おばあちゃんが怒っとったからな?辺りが暗くなってしもうて俺が仲裁に入って山を降りる事になったんや」


B「お前もおばあちゃんをヤマンバと間違えとったやないけ」


A「やけどな?どんだけ歩いても全然山から降りられへんかってん」


B「まだ続んかい。道に迷ったんか?」


A「いんや、普通に一本道やってんけどどんだけ歩いてもおんなじ場所をグルグル回ってるみたいでな。全然抜けられんかってん」


B「マジか・・・閉じ込められたんかいな。ホンマにどないなっとんねんその山」


A「ホンマやな。んで、いつまでたっても抜けられんし足も痛なってきてな・・・俺泣いてしもうてん」


B「まあそりゃしゃーないやろ」


A「そんな俺をおじいちゃんが背負って歩いてくれてな」


B「良いおじいちゃんやんけ」


A「おばあちゃんをヤマンバと間違えたけどな」


B「お前もやんけ!そこはもうええやろ!!」


A「でも歩いても歩いても全然出られんくてな。とうとう辺りが真っ暗になってしもうたんや」


B「おおう、やばいやんけ」


A「幸いおばあちゃんがジャックランタン持っとったから暗くても大丈夫やってんけどな」


B「なんでジャックランタン持っとってん!?」


A「そしたら今度は周りの木がザワワ、ザワワ、ザワワーって鳴り出してん」


B「ザワザワやろ!!」


A「さらに音に紛れて、待てー、逃がさない、食ってやる、結婚してーって聞こえてきたんや」


B「最後のは絶対違うやろ!!」


A「それ聞いたおじいちゃんとおばあちゃんが走りだしてな。俺もう怖くて怖くてガブガブ震えながらおじいちゃんに噛み付いとってん」


B「ガクガクやろ!噛み付いてどないすんねん!?」


A「そしたら俺、いつの間にか気失ってしもうてんな。次に気付いた時は山の入口ん所で一人で倒れとってん」


B「おー、助かったんやな・・・ん? 一人?」


A「おとんとおかんに揺さぶられて気付いてな。急いで病院に担ぎ込まれたんや」


B「ちょい待てや!? おじいちゃんとおばあちゃん、どうなってん!?」


A「うん・・・そこで思い出したんやけどな?」


B「・・・なんや?」


A「おじいちゃんとおばあちゃん・・・だいぶ前に亡くなっとってん」


B「・・・」


A「・・・っちゅー話やねんけど」


B「怖すぎるーーー!!」


A「っていう夢を見てな?」


B「夢オチかい!?」


A「っていう話をおとんから聞いた」


B「しかも二段オチ!?」


AB「どうも、ありがとうございました!!」


作者のやる気とテンションを上げる為に


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