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一話完結小説

俺「今日雨か」

作者: ケイ

18作目です

俺「うわー、せっかくの休日なのに雨かよ。最悪だわ。こんな天気じゃ外出したくねーし」


俺「仕方がないか、家でおとなしくYouTubeでも見るか」



~昼~


俺「もう昼か。腹減ってきたなあ、昼飯どうしよう、まだ雨降っているからなあ」


俺「…ピザでも頼むか」


俺「えーと、どこで頼もうピザの出前なんで久しぶりだからなあ」


俺「ここでいいか、ネットでらくらく注文っと」



~30分後~


ピンポーン


俺「お、来たか」


配達員「お待たせしました。ミックスピザLサイズ11個お届けしました」


俺「はあ、11個」


配達員「はい、11個です」


俺「何かの間違いじゃないのか俺は1個しか注文してないぞ」


配達員「え、でも11個注文されましたよ」


俺「そんな」


俺(待てよ、ひょっとしたら俺、1を1個多く打っちゃった。でもそれなら納得できるし、この配達員が嘘を言っているとは思えないしなあ)


俺「ああそうだった、ピザ11個ありがとうございます」


配達員「では料金は3万8百円になります」


俺「ああ、そうか。はい」(あー俺の3万8百円)


配達員「ありがとうございました」



俺「どうしよう、本当にどうしよう」


俺「ピザは好きだけど11個も食えん」


俺「誰か呼ぼうにも俺友達いないし、冷蔵庫ないから保管できねーし、隣の人に届けるのは怪しまれそうだから嫌だし、捨てるのは3万8百円も出したから嫌だし」


俺「…もう迷ってないでとにかく食えるだけ食おう」



~2個食べた時点~


俺「もうダメだ、ピザなんか見たくない。でもまだ9個も残ってるよ」


俺「…夕飯もピザだな」



~夕飯~


俺「1個が限界だ。冷めたからなんかおいしくなくなったなあ。電子レンジだけでも買ってればよかった」


俺「後8個いつになったら完食できるんだろう」



~次の日の朝~


俺「朝からピザとは贅沢だなあ。でも健康には悪そうだ。今日1日大丈夫かなあ」



~会社昼休み~


俺「さあ、昼だ。ボッチの俺にはランチに誘う同僚はいない。でも、落ち着いてピザが食えるからいいか」


俺「でもさすがに飽きたなあ。帰りにマヨネーズでも買っていくか」



~帰宅夕飯~


俺「さてと朝2枚、昼1枚食ったから後5個だな。このマヨネーズがあれば何とかなるだろう」


俺「ん、なんか変な臭いがするなあ。ひょっとして腐ったか。しかし3万8百円も出したんだこれくらいで食べないわけにはいかん」



~トイレ~


俺「下痢が止まんねー。完全に腐っていた。食うんじゃなかったよ。変な味がするからマヨネーズをたっぷりかけた時点で気づくべきだった」


俺「クソー、何で俺がこんな目に。注文したピザ屋がおかしいと思わなかったのが悪いのか、打ち間違えた俺が悪いのか、それともネットで注文できるようになったこの社会が悪いのか」


俺「いや、全ては休日なのに雨が降っていた天気が悪い」


俺「憎き天気め、俺は絶対に許さない。この世に雨が降らない装置を作ってやる」



後日俺はさっそく装置の開発に取り掛かったが、何をしていいか分からず断念した



(終わり)

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