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敢えて突き放す魅力とは、たとえば読者（子供）が作家（大人）の後ろを夢中で付いて歩き、急に突き放された状態の事だ。
『いいよ。別に浮気しても。』
と言われ、回りをキョロキョロ見渡すが、他には誰も居ない…魅力を持っている…という作家の自信の現れだ。そんなことが、才能ある人には自由自在に出来る…。
読者は、金と時間に余裕がないから、できれば一冊で事足りる作家を選びたい。乱読も自由だが…。
その作家は、他を読む余裕を与えてもなお、他に類を見ない才能を兼ね備えている、という事だ…。
