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『誰かいないの?マスターの本が欲しい人…』
のり子は素朴な疑問を投げ掛ける…。
『居ないんだよ…』
『嘘…?勿体ない…。誰か受け継ぐ人が必要ですよ、絶対。』
今、マスターのお母さまは入院中だ。のり子は今のうちに、マスターのウチの電話番号を聞き出す。
『こっちは喫茶店。こっちが自宅…』
『携帯は?携帯は持ってないの?』
『ないよ』
『マスター長生きして下さいよ』
のり子は発破をかける。
『長生きするつもりだよ』
『頑張ってね♪』