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クラインの壺…?
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読後感が、『100%最高』という本には、滅多にお目にかかれない…。
のり子の、オススメの本は、【クラインの壺】(岡嶋二人氏)だ。
SF作家らしいバーチャル・リアリティ。
裏と表の区別がない【クラインの壺】。メビウスの輪ならば、紙を途中で一度捻って張り合わせるが、クラインの壺は、紙ではなく、パイプを連想し、その端と端をくっ付けたドーナツを一度、4次元にひっくり返したもの…らしい。その人間は、表を歩いているつもりが、知らず知らず裏を歩いている…。
主人公は、最後、現実と仮想の区別がつかなくなり、カミソリで手首を切る…。堂々と巡りの意識をどこかでぶち切りたい…という理由で…。
最高中の最高だ…。