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だが、死んだ後、一方的に蝋人間やミイラにされた人間は、果たして嬉しいだろうか…。それは、単なる一方的な愛情表現に過ぎないのではないか…とクルミは考える…。
『死んだ後、私を蝋人間にして。ミイラにして』と頼んだのだろうか…。違うであろう…。
その域を出なければ、猿のレベルだ…。
気持ちは分かるが、猿の域を出ていない…。
『それでもいいんだ…』
と、本人は言うかも知れない…。
不老長寿を生きたいんだ…クローンを作るんだ…。これらは、人間の悲しい性だ…。
それでも、苦しみや悲しみが少しでも和らげば、それはそれでいいのかも知れない…。
だが、なんだか少し醜い気もする…。
決して、美しくはない…。