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『気の毒にな…』
とタツヤは呟く…。
『かわいそうに…』ではなく、『気の毒に…』よく意味が分からない…。
『天国に帰れますように…』
クルミは、横たわったタヌキの心にそう呼び掛けた…。
この山は、タヌキさんの住み処だったのだ。にもかかわらず、たまたまドライブに来た人間に、轢き殺された…。残酷だ。
いくらタヌキが、急に飛び出したりしたとしても、追突を回避しながら、やはりブレーキをかけるべきなのだ…。
タヌキを轢いた人間にはきっと、呪いがかかるだろう…そうクルミは思った…。