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『タツヤさん、私昨日、変な夢を見たんですよね』
クルミは、昨日見た夢をタツヤに話す。
『ベルギーで以前、ミイラ化した夫の遺体と1年以上も暮らしていた妻の話…ありましたよね…死後、ホルマリンで防腐処理をほどこした遺体と…どう思います…?』
『ただ見つめているだけで、幸せだったんじゃないか…?』
クルミは、タツヤの言葉一つ一つが、どうも普通の人と違うような気がしていた…。
どこか、全てを見透しているような、どこか冷めてもいるような、そんなニュアンスに、クルミは少し不安を感じる…。