まさかの最終回
さて、まず大屋がとった鮎で昼食をとった。朝飯と同じメニューでもいけるものだ。
それから、火をおこすために薪をとってきた。
「じゃあ、何かするか?」
「うん、そうだな」
「じゃーねー、みんなができるのがいい」
「あー、たしかに」
「そうだねぇ…だれかオセロ持ってきてない?」
「残念、持ってきてない」
「おれも」
「私も…」
「あ、そうだ、じゃあ、石でオセロ作ろうぜ!」
「ナイスアイディア」
そんなこんなで海岸で石を拾い、棒でマスを書き、勝負!まずは大屋と森田がやることにした。
黒が大屋で白が森田になり、開始。
黒:「よし、じゃあここ!」
白:「じゃあ私はここにしてと」
黒:「じゃあオレは」
白:「そしたらねぇ」
と順番に進め、大屋が若干リードしている情勢に。
「よし、勝てる!」
「うーん、負けそう…」
でも、勝てると思った一瞬の油断が原因で、一気に森田逆転リード。
結局森田が勝ったのだった。
さて、
「小石オセロ」も終わり、暇になった。「よし、晩御飯も鮎だとアレだから、釣りにでもいこうか」
「ああ、そうだな」
それからも、たのしいことはいっぱいあったのだが、なぜか時の流れが早かった。
「よし、もういいだろう。動作を止めてくれ」
校長が技術長に命令する。刹那、近くに鳴り響いていた機械的な音が止んだ。
と同時に、目の前にある大きな機械から人が出てきた。たくさん。
みんな眠っているのか、死んでいるのか。目を瞑ったまま、外へ投げ出される。
「もうシミュレーションは完了した。途中からスーパーコンピュータFeat.仮想体験マッスィーンの中の時の流れを早めたからな。さあ、次は本番といこうか」
この物語は、スパコンの中で現実の時間では12時間の間に行われていたことだった。
5~7日ほどシミュレーションを行い、それからさらに修学旅行を無人島にするか他の場所にするか決めるのだ。
ちなみに生徒たちの記憶は消える。そして朝目が覚めると自分のベッドの上にいるのだ。
そして。3日後の「Special Classroom Activities」。
「まあ、予想はついてると思うが、修学旅行の目的地発表だ」
すると、先生はプロジェクターを出し、プロジェクターにパソコンをコードでつなぐ。そしてスクリーンを用意して、プロジェクターの電源を入れる。何処かの島が映る。
「この島は、長崎県平岩市南平1193にある、吉見島だ。実を言うと、この島に行く。さらに実を言うと、無人島だ。先生たちも付いていくが、島までは来ない」
どうやら、生徒は本当に無人島へ行くらしい。
End.
いきなりとんでもない展開で終わらしてしまってすいません。
ちょっと本格的に書きたい小説があるもので。