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夢想  作者: 梅ぽん
1/1

君が好きだった

僕には愛する君居て、仕事もあって平凡な日常だった。

それだけでも、僕は十分に幸せだったんだ。



ジリリジリリ

目覚ましの時計の音が枕元から聞こえてくる。

眠たい目を擦りながらも怠くなった体を起こす

ガチャとドアの開ける音が聞こえ

「あら?起きてたの?」

そう言ったのは、僕の妻のあやめだ。

あやめはいつものようにカーディガンを肩に羽織っていた。

「朝食出来てるから早く食べてね」

そう言うとあやめはリビングに戻って行った。

僕は気だるそうに返事をすると、顔を洗うため洗面所へと向かった。

洗面所の鏡には、ボサボサの髪をした目つきの悪い顔が見えていた。

勿論、僕自身なのだけれど

ちゃっちゃと顔を洗い、リビングに行くとあやめが先に椅子に座ってテレビを見ていた。

隣には暖かそうなスープとトーストが置かれていた。

僕も椅子に座り、一緒にテレビを見る。

テレビには、交通事故に遭い、夫婦が重体になっていると言うニュースだった。歳も僕達と変わらないくらいだった。

「物騒よね、世の中」

「そうだね 僕達も事故とかには気をつけないとね」

「うん、そうね」

いつも元気そうなあやめが、今日に限って元気そうに見えなかった。

僕は朝食を食べ終わると、食器を片付け、会社に向かう事にした。

いつもは、行ってらっしゃいと言うあやめの声は聞こえなかった。









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