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バーチャルゲーム

作者: 肥後
掲載日:2006/12/06

こんな風になったら・・・

あるゲームセンターにバーチャルリアリティーのゲームがあった。

このゲームは、自分がゲーム内に入り、自分自身が動くゲームだった。

そのゲームにはまっている。吉田 昇と佐藤 章太の姿が今日もあった・・・

昇は、50回以上、

章太は、80回以上やったことのあるそこそこのベテランだった。

今日も、いつも通りプレイすることにした。

昇と章太は、スペシャルモードを選択した。

スペシャルモードとは、イージーモード、ノーマルモード、ハードモード、スペシャルモードの四段階の一番難しいものだった。

そして、ゲームはいつも通り始まった。

最近、二人はスペシャルモードばかりやっていて、クリアしたことはないが、この間、ゴール手前でゲームオーバーになってしまった。

今回は、やはりクリアを目標にしていた。

ゲームが始まって10分後、二人は変化に気付いた。

「ここって・・・」

そこは、一度もやったことの無い場所に着いた。

昇は、

「行って見ようぜ!」

と、言った。

章太も面白半分で、

「いいよ。」

と、言って進むのだった・・・

しかし、いくら進んでもゴールが現われることはなかった。

ゲームの世界に取り残されてしまった・・・

昇は、

「どこだよ、ここ」

と、キレていた。

章太は、

「やめたいよー」

と言うが、ゲームオーバーになるか、クリアをしないと、出られない仕組みになっていた。

しかし、ゲームオーバーになるには、敵に遭遇してやられなければならないが、いっさい、敵は出てこなかった・・・

出口も見当たらない・・・

二人は、ゲーム内にもかかわらず寝ることにした。

しかし、眠りから覚めても依然ゲームのなか・・・

オレら助からないのかなぁー、と二人は内心、思った矢先、急に空から声が聞こえた。

「どちらかが、ゲームに残り、もう一人は現実の世界へ、送る・・・」

と、言った・・・。

章太は、自分でここに残るといった。

「俺の方がやった回数も多いし、ここを抜けてみたい。」

と、言いだしたのだった。

こうして、昇は現実へ章太は、ゲーム内へ・・・

昇は、現実に戻ってきた。

自分は、急いで店の人へ連絡したが、

「きみ、一人でやってたじゃないか・・・」

笑いながら、答えた。

意味がわからなくなった。

頭の中で考えたが、理解できなかった。

仕方なく、自分は家に帰った・・・

次の日、学校へ行ったが章太の姿が無く、さらに学校中、章太のことを覚えていなかった・・・

その日の夜から、夢の中で章太が、出てきたが、日々日に忘れていく・・・。

とうとう、忘れてしまった。



記憶とは、はかないものだと思う・・・

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