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お気に入り小説5

王太子に婚約破棄されたので、もう内気令嬢の仮面は脱ぎますわ~弟愛と国家の狭間で選んだ外交官の道~

作者: ユミヨシ

「お前のような至らない女は私の婚約者にふさわしくない」

「申し訳ありません」

「したがって婚約破棄をしてやる」


上級生の卒業パーティで、クラウディア・ジェルク公爵令嬢がバレント王太子殿下に婚約破棄をされた。


美しき金の髪に青い瞳のバレント王太子は何をやらせても完璧だ。

バレント王太子もクラウディアも16歳。今日は上級生の卒業を祝うパーティに特別に出席していた。


バレント王太子はクラウディアに向かって、


「お前は社交的ではない。派閥の令嬢達と交流を広げる場の学園において、いつも孤立している。私の婚約者は将来、このパド王国の王妃にならねばならぬ。それなのに、その内向的な性格、なんとかならぬかとこの1年間、様子を見てきた。15歳で結んだ婚約。王太子妃教育を受けてきたはずだ。それなのに」


「申し訳ございません。わたくしの至らなさのせいです」


銀の髪、青い瞳のクラウディアの瞳から涙が零れる。

その様子を卒業パーティを楽しむために来ていた上級生達が皆、ひそひそと陰口を言いながら見ていた。


「やはりな。ジェルク公爵令嬢では無理だと思ったんだ」

「家柄だけは良いが、彼女自身があまりにも」

「そうそう、内向的過ぎる。王妃には向かないな」


クラウディアの父であるジェルク公爵が進み出て、


「婚約破棄承りました。私からも常々言っていたのですが。もっと王太子妃になるのだから、社交的になれと」


バレント王太子は吐き捨てるように、


「この女には荷が重かっただけだ。それにしても面倒だな。また王太子妃になる女を探さねばならん」


クラウディアをバレント王太子は睨みつける。



その様子を見ていたファルト・ジェルク公爵子息が、泣いているクラウディアの傍に寄り添い、


「姉上。見世物になっております。さぁ、帰りましょう」


「ファルト。有難う」


ジェルク公爵が、クラウディアに向かって、


「この恥さらしが。修道院へ入れるしかないか。王太子殿下。改めた場で婚約破棄の話を致しましょう」


バレント王太子は背を向けて、その場を去っていった。

他の令嬢達とダンスを踊る為だろう。


クラウディアをエスコートして馬車に乗せるファルト。


一緒に育ってきたクラウディア。二つ年上の彼女はずっとファルトの憧れだ。

美しい銀の髪。青い瞳。

いつもファルトを気遣ってくれて、とても優しい姉だ。

血は繋がってはいない。ファルトは執事の息子である。優秀なので公爵に認められて、養子になったのだ。


馬車の中でずっと泣いているクラウディア。

ファルトはその背を優しく撫でながら、慰めて。


「婚約破棄が認められるでしょう。姉上は王太子妃にふさわしくなかった」


「そうね。わたくしは、ふさわしくなかったんだわ。だって王太子殿下と結婚したくなかったんですもの」


「え?」


「そうでしょう。あの人、凄く我儘で上から目線でわたくしを顎で使うのよ。だから結婚するのが嫌で。派閥の令嬢達との付き合いも大変だから、わたくし一人で本を読んでいたの。修道院?上等じゃない。お父様。さっさとそこへわたくしを送って頂戴。そこでわたくし好きな事をして過ごすわ。修道院長を買収してもいいわね。慎むなんて嫌だわ。豪華な食事を食べて、綺麗なドレスを着て、優雅に過ごしたいの。今から楽しみだわ」


ジェルク公爵は呆れ果てて、


「お前、わざとだな?わざと気弱な令嬢を演じてきたんだな。政略だぞ。政略。王太子妃に、我が家から王妃を出すことは名誉なことだ」


「嫌よ。わたくしは修道院へ行くの。王妃になったら、心労で倒れるわ。嫌です。本当に」


ジェルク公爵にファルトは言われた。


「クラウディアにやる気を起こさせろ。クラウディアを修道院へ行かせる訳にはいかない。なんとしても公爵家の為に役立って貰わねば。王太子殿下には思いとどまって頂くように話をつける。いいな?」


公爵はファルトに押し付けた。


ファルトは困った。

自分の言う事を聞く姉か?自分は養子だ。

姉には遠慮する立場だ。


「姉上。どうしても王太子殿下と婚約を続けるのは嫌ですか?」


「だから言ったじゃない。面倒ごとは嫌いだって。わたくしはのんびりと過ごしたいの。王太子妃って、王妃って忙しいじゃない」


「私は戦う姉上を見たいです。輝く姉上を見たいです。先行きパド王国の為に役立つ姉上が見たいです。それでも駄目ですか?」


クラウディアは驚いたような顔をして、


「貴方がわたくしにそれを望んでいるとは思わなかったわ。あの面倒な王太子と婚約を継続しなければならないのね」


「姉上なら出来ます。王太子殿下を手の平で転がすことも」


「確かにパド王国は貧しいわ。沢山の人が道端で飢えて亡くなっていく。でも、それを助けるのがわたくしで無くてもいいと思うの」


「でも、助けないで、死ぬのを見ているのは私は嫌だ。私が女性で姉上の立場だったら、助ける為に働く。姉上は王国の為に働きたくはないのですか?」


「だから言ったでしょう。のんびりと暮らしたいって」


「私は輝く姉上が好きなんです。どうかどうかお願いです。輝いて下さい。お願いですから」


「貴方、養子の癖に生意気よ」


「生意気と言われても構いません。姉上に王妃の器があるのなら、どうか婚約を継続して下さい。王太子と結婚して、将来、王妃になって下さい」


「考えておくわ。ああ、もう面倒だわね」


そう言って馬車の中でクラウディアは笑った。

ファルトはその笑顔がとても美しい。そう思えた。





婚約は継続になった。


バレント王太子は忌々しかった。

ジェルク公爵が頼むから、仕方なく継続してやった。


こんな内気な公爵令嬢が将来。王妃になれるものか。


「おはようございます。王太子殿下。今日はいいお天気ですわね」


扇を手にクラウディアに話しかけられた。

いつもは、挨拶もしない令嬢なのに。


教室で、クラウディアは他の令嬢達にも声をかける。


「貴方はシャリア・レジェド伯爵令嬢でしたわね。わたくしの派閥の。学年が変わったので、わたくしもやる気が出て参りましたわ。どうか、よろしくお願い致しますね。それから、貴方は‥‥‥」


色々な令嬢達に挨拶をして回るクラウディア。

今まで、本ばかり読んでいた内気な令嬢とは思えない。


休み時間、いつの間にかクラウディアの周りには令嬢達が集まっていた。

対抗派閥の令嬢達もだ。


クラウディアは、対抗派閥のレディア・アセル公爵令嬢に向かって、


「あら、レディア様。ごきげんよう。後、二年で隣国に嫁ぐそうですわね。隣国ルド王国の言葉習得は進んでいまして?」


レディアは、にこやかに、


「わたくしの事のご心配は無用ですわ。習得はつつがなく進んでおります。本当に、わたくしが王太子妃になりたかったのに、忌々しい。婚約破棄を王太子殿下からおっしゃられたとか。ジェルク公爵家が名門だから首の皮が一枚繋がったのですわね。貴方みたいな内気な女が王太子妃になんてなれるはずないわ」


「あら。わたくしが内気だなんて。これからは心を入れ替える事に致しましたわ。派閥の令嬢達もわたくしを支持してくれるとの事。よろしくお願い致しますわね。レディア様」


「悔しいっ。クラウディア様。貴方は内気でいればいいのよ。わたくしが王妃にっ。将来王妃になりたいのっ」


扇でバシっと、クラウディアはレディアの頬を叩いた。


「お言葉が過ぎますわ。レディア様。バレント王太子殿下の婚約者はこのわたくしです。そうですわね?」


バレント王太子は思った。

こんな強気な女だったか?

自分との婚約が嫌で猫を被っていた?


「そ、そうだな。クラウディアは私の婚約者だ。口を慎め。アセル公爵令嬢」


内気なクラウディアに振り向いてもらいたくて、上から目線で、何かと命じてきたバレント王太子。


「クラウディア。私に出た課題をやっておけ」


いつもなら、黙って課題をやってくれるクラウディア。

しかし、


「王太子殿下がやって下さいませ。わたくしは、わたくしの課題をやらねばなりません」


「お前は今まで私の言う事を聞いてきたではないか?」


「わたくしは内気な令嬢から強気の令嬢になることに決めたのです。弟が望むのよ。王国の為に輝けって。可愛い弟の願いは断れないわ」


「血が繋がっていないのだろう?お前、不貞をしているのか?」


「血が繋がっていないからってどうして不貞になるのです?可愛い弟です。わたくしにとって。それ以外、何があると言うのです?」


イライラする。血が繋がらない弟の為に強気になる?

私を愛するから、強気な令嬢に変化したと言ってくれ。

私はこんなに美しい。美しくて優秀なんだぞ。


クラウディアに向かって、


「私は美しくて優秀なのだ。私の妻になれるお前はとても幸せではないのか?」


「王太子殿下自体に興味はありませんわ。だから、今まで嫌で嫌で。本ばかり読んでいたのです。でも、将来王妃になって輝けって弟が言うから。わたくしやる気を出すことにしたのですわ。貴方のどこが素敵だというのです?上から目線で顎で使う。わたくしを女性だからって馬鹿にしているでしょう。仕方なく結婚はして差し上げます。わたくしはわたくしの夢を叶えるために。そこに愛なんて一つもないわ」


ショックだった。

えええ?こんな美しくて優秀な自分に愛がない?


確かに今までのクラウディアのやる気がない態度は酷かった。


弟の為に、私との婚約を継続するだなんて。悔しかった。


「どうすればお前に気に入られるのだ?」


「さぁ、永遠に気に入らないかもしれないですわね」


弟の為に、強気になると言うのなら、こっちはクラウディアに振り向いて貰う為に、強気になろう。

そう、バレント王太子は強く決意した。


バレント王太子はクラウディアと一緒にいる時間を増やした。

一緒にいて、会話をするよう心掛けた。

上から目線はやめて、出来るだけクラウディアの話を聞く事にした。


聞き上手になれば、少しはクラウディアもこっちを振り向いてくれるかもしれない。


「クラウディアの好きな物はなんだ?」


「本を読む時間ですわね。今は、仕方ないので王太子殿下のお相手をしておりますが」


「ちょっと待った。仕方ないのでと言ったぞ」


「事実なので仕方ないですわね」


「だったら、私との時間が楽しくなるように努力しよう。クラウディアの話を沢山しておくれ」


クラウディアが微笑んで、


「わたくしの話なんてつまらないですわ。それよりも王太子殿下の話を聞かせて下さいませ」


自分に興味を持ってくれたのか?凄く嬉しいぞ。しかし次の言葉が。


「将来、貴方と結婚した時に、貴方の事をどう、扱っていいのか解らないと困りますわ」


ちょっと待ったーー。それか?それなのか?


仕方ないので、自分の事を話した。


「この間、馬術大会で優勝したぞ。王太子たるもの、馬術も一位でなくてはな。王立学園での成績は2位だが。お前が1位を取るのがいけない」


「本ばかり読んでいますし、王太子妃教育もありますから、学園の勉強なんて、簡単ですわ」


「将来、王太子妃として、王妃としてクラウディアは役立つだろう。社交的にもなったしな」


「そうですわね。可愛い弟の為ですから」


「弟っていちいち言うのはやめてくれ。どうか、私の為にと言って欲しい」


「では、王太子殿下の為に」


「そうだ。そう言って欲しい」


バレント王太子は必死に、クラウディアとの仲を深める為に頑張った。

社交的になって、綺麗になっていくクラウディア。

どんどん惹かれていく。


そして更に1年過ぎた。




ファルトは久しぶりに、姉クラウディアに会った。

今まで屋敷を出て、寮に入っていたのだ。


このまま、クラウディアの傍で暮らすのが辛かったから。

彼女の事が好きだったから。

だから、屋敷を出て寮に入った。


クラウディアと共にソファに座ってお茶を飲む。

対面に座るクラウディアに向かって、


「姉上。私は誇らしいです。姉上はこの1年間、王太子殿下や令嬢達との仲を深めて、将来の王妃として、立派にやっていける器を示してきましたね」


クラウディアは紅茶のカップをテーブルに置きながら、


「ええ、頑張ってきたわ。貴方が望むんですもの。王妃になれと。人々を助けろと。だから、わたくし頑張って来たの。本当は、のんびりと本を読む生活をしたかったわ。でも、公爵家の為にも、そうは言ってはいられないでしょう」


「そうですね。私はジェルク公爵として将来、姉上のお役に立ちます。必ず」


そして、言わなければならない。


「婚約話が持ち上がっているのですよ。派閥のアリディア・ルテル伯爵令嬢。とても、美しい令嬢で。父上もルテル伯爵家と結びたがっております。ですから、三日後、婚約を結ぼうと思っております」


姉に報告をするのが辛い。

アリディアはとても美しくて聡明な令嬢だ。

まだ王立学園に入学していない。歳は14歳。

ファルトは16歳なので、二つ下だ。



本当に大好きだった姉。

姉が王国の頂点に立って、王妃として君臨するのが夢で。

その夢を応援する為に背を押した。


愛している。大好きだ。本当はこんな婚約報告なんてしたくない。

でも……


姉クラウディアを見た。


涙を流していた。


「わたくしは貴方の為に、バレント王太子殿下と婚約を継続したの。強気に振舞って、社交的になったわ。パド王国の王妃になる為に、貴方が望む王国の人達を助ける為に頑張っているの。でも、何で泣けるのかしら。貴方が婚約をするって聞いただけで。わたくしは貴方の事を」


これ以上、聞いてはいけない。


私だって姉上の事を。


ジェルク公爵家の為、王家の為、この想いを口にしてはいけない。


「姉上。姉上が王国の王妃として君臨する日を楽しみにしております。では、私はそろそろ寝ますね。おやすみなさい」


ドアを閉めた。


姉のすすり泣く声が聞こえてきた。







王宮の自室で、影から報告を聞いた。


「そうか。クラウディアがそんな事を」


クラウディアに振り向いて貰う為に、頑張って来たバレント王太子。

綺麗な花も沢山贈った。アクセサリーだって、ドレスだって色々と贈った。


ただ、クラウディアはあまり嬉しそうじゃなかった。

弟の為に、自分と婚約を継続すると言っていた。


ずっとずっと、クラウディアは弟のファルトの事を思い続けるのだろうか。

今の彼女は優秀だ。王国の王太子妃として、将来、王妃として立派にやっていけるだろう。

でも、心が手に入らないのは嫌だ。

自分は王太子失格なのだろう。




卒業パーティが開催された。

上級生たちを見送る卒業パーティだ。


「お前のような女は私にふさわしくない」


クラウディアは驚いたように目を見開いた。

今日は、自分が用意したグリーンのドレスにダイヤモンドの首飾りを着けて、卒業パーティに参加しているのだ。


バレント王太子はクラウディアに手を差し伸べて、ダンスを踊った後に、宣言した。


「婚約を解消する」


「どうしてですの?わたくしは頑張って参りました。貴方様の婚約者としてふさわしくあるために、社交的になりましたわ」


クラウディアの耳元で囁く。


「ファルトは隣国へ渡ったそうだな。留学すると言って。婚約もしなかったというじゃないか。追いかけてやれ。いずれは戻ってきて欲しい。我が王国の為に私の妻にならなくても役立つ方法があるはずだ。クラウディア。君の幸せを祈っている」


そう言って、クラウディアから離れた。


いつの間にか好きになっていた。

クラウディアが弟の話をするたびに、イラついた。

自分を見て欲しい。

自分と王国の未来を築いて欲しい。。

心を通わせた結婚がしたい。


でも‥‥‥クラウディアはずっとファルトの事を思っていて。

だから、クラウディア。

君の幸せを願うよ。


「有難うございます。王太子殿下。王太子殿下にも幸があることを願っておりますわ」


深々とクラウディアはカーテシーをした。






1年後、バレント王太子殿下がエスコートする女性はレディア・アセル公爵令嬢だ。隣国の王族に嫁ぐはずだった彼女。しかし、その王族が問題を起こして、屑の美男をさらって教育するという謎の集団、変…辺境騎士団にさらわれたというのだ。だから、レディアは婚約が解消になり、バレント王太子殿下の婚約者になった。


レディアも美しい。金の髪に青い瞳の令嬢だ。

美しいが、彼女の事は好きでも何でもない。

クラウディアの笑顔が懐かしい。


でも、この女性と上手くやらないとならない。

自分は王族だ。このパド王国の国王になる男だ。


数日前、クラウディアから手紙が来た。

ファルトと結婚したという。いずれ外交官として働きたいと。

彼女は優秀だ。我が王国の為に役立ってくれるだろう。


クラウディアの事を思い出すと胸が痛い。

でも‥‥‥


レディアに向かって手を差し伸べる。

レディアがこちらを見て微笑んだ。


卒業パーティの扉が開かれる。

レディアと共に踏み出した。






パド王国のバレント国王は、レディア王妃と仲睦まじく三人の王子に恵まれた。

その治世は栄えに栄えた。

貧しかったパド王国も隣国との外交で、鉱物との交換で作物の輸入をすることが出来るようになった。

ファルトはジェルク公爵になったが、クラウディアはファルトと結婚後、外交官になった。

パド王国の為に外交官として役に立ちたいと。

輸入の交渉はクラウディアが中心になって交渉し成立した。

パド王国は道端で死ぬ人が減り、他にも産業が栄え豊かになった。


クラウディアの姿を時々見かける。


そしてふと懐かしく思うのだ。

クラウディアに恋したあの1年間は良き思い出だったなと。


バレント国王は今日も忙しく働く。

空を見上げれば今日も天気が良いようで、王宮の天窓から明るい日差しが差し込んでいた。






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 最初はバレントが屑男枠かと思いましたが、メチャクチャいい人でした。最初の婚約破棄も冷静に判断した結果でしょうし。その後はクラウディアに振り向いて貰う為に一生懸命で、でも彼女が誰を愛しているか考えて、…
バレントはいい男だ… 己の抱いた愛ゆえに目を曇らせ道を踏み外し落ちていき騎士団にさらわれていくクズ男どもとの差よ
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