Ю́рий
次の日、午前十時
東京本部、テロ対策1専用室……
ガチャッ!
秋好は扉を開けると部屋の中に入った。するとそんな秋好に相澤が「田宮さんはなんて言ってました?」と聞いた。なので秋好は「まぁそう慌てるな。全て話すから」と言うと自分の席に着いた
「みんな知ってると思うが、いま田宮さんから昨日行った作戦がどうなったかを聞いてきた。結論から言うと成功だそうだ」
秋好がそう言うと相澤は「でしょうね。あんなに頑張ったんですから」と言った。するとそんな相澤に照屋が「確かに貢献はしてましたが、あの無茶振りはやめてくださいよ」と言った
「ところで浜地と対策官二名はどうなったんですか?」
杉谷が秋好にそう聞いた。すると秋好は「対策官二名は助かったそうだが、浜地は死んでたらしい」と答えた
「やはりあんな状況でしたし無理でしたか……」
上条がそう言った。すると相澤が突然「そういえばあの件はどうなりました?」と聞いた。けれど秋好には相澤がどの件を言っているのか分からなかった。なので「あの件って?」と聞き返した
「アレですよ。金庫にどうたらっていう……」
相澤がそう説明すると秋好は「それは田宮さんに伝えたよ。そして手紙を金庫から見つけたそうだ」と言った
「それで中身は合ってましたか?」
「その件だが、中身のことは誰にも言わないでくれとのことだ。だから、ここにいる人以外には絶対に言わないように」
秋好は部下達にそう言った。すると相澤が「つまり合ってたってことですか?」と聞いてきた。なので秋好は「そうだ。相澤の言ってた通りの事が書かれていたそうだ」と言った
「相澤さんの言ったことって何ですか?」
作戦時、別行動をしていた小田切はそう聞いた。すると相澤は「教えないよ〜。話すなって言われてるからな」と言い、小田切に背を向けた
「いいじゃないですか!秋好さんだって、ここにいる人以外には教えるなって言ってたんですから!」
小田切は相澤にそう言った
「そういえば私も知らないんだけど、何が書かれてたの? 上条君」
杉谷は相澤に聞いても教えてくれないと分かっているため、上条にそう聞いた。しかし上条も知らなかったため、「すみません。そのとき自分は対策官の救助に向かってまして、何があったのか知らないんです」と言った
「そういえばそうだな。つまりこの事を知ってるのは俺と秋好さんだけって事か!」
相澤はそう言うと秋好を見た。しかし秋好は「残念だが、もう一人いるぞ」と言った
「もう一人? それって?」
相澤が小声でそういった時だった。突然佐田が「脅迫されてた……って書いてたんだと思いますよ。相澤さんはそう言ってましたし!」と皆に言った
「オメェ、極秘情報をペラペラと……」
相澤がそう言うと秋好はすぐに「別に極秘ではないぞ。広めるなってだけで」と言った
「こんにゃろー!すぐに制裁せねば……」
相澤がそう言ったときだった。突然テロ対策1専用室の扉が三回叩かれ、開いた
「失礼します……」
そう言って部屋に入ってきたのは監視部の高坂だった。しかし部屋の様子を見た高坂は「出直しましょうか」と聞いてきた。なので秋好は立ち上がると「大丈夫です。それでどのようなご用件ですか?」と聞いた
「我々が監視しているゾンビ派団体の一つが怪しい行動を見せたため、その報告に来ました」
「分かりました。すぐに捜査を開始します。それで何という団体ですか?」
秋好は高坂にそう聞いた。すると高坂は「生物保護の会です」と答えた
「生物保護の会って比較的おとなしいところですよね? なんであそこが……」
深見がそう言うと、秋好は「ゾンビ愛護団体が無くなってから、元メンバーがそっちに流れたんだ。おそらく過激なことをしてるのもそいつらだろう……」と言った
「なら決まりだ!ちゃちゃっと捜査始めましょ!」
相澤はそう言うと慌てて自分の机の上を片付け始めた
「それでは何か動きがありましたら、改めて報告します。それではお願いします」
高坂はそう言うと部屋から出ていった。なので秋好は部下達の方を向いてこう言った
「これから担当分けする。相澤には深見、上条、速水、杉谷には……」
こうしてテロ対策1担当の新たな捜査が始まった。こんな仕事はこれからも続く……
第三章解説へ続く……




